英検準1級試験情報

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英検準1級1次試験速報まとめ

2012年度第1回試験(2012年6月10日実施)

合格点予測

2012年度第1回の合格最低点は前回より下がり70点前後と予想いたします。内容一致問題、リスニングPart 2での難化が影響しました。
合格に必要な点数は、「語彙・熟語」18点、「読解」19点、「作文」10点、「リスニング」23点です。
自己採点の結果、予想得点が70点を上回る方はもちろん、60点台後半の方は速やかに2次試験の対策を始められることをおすすめします。

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全体の講評

1番語彙問題はやや難化、ただし句動詞が正解しやすいので、大問1番全体では前回と難易度はほぼ変化なし。2番空所補充問題、3番内容一致問題は、全体に易しいと思ったところ、最後のオランウータン(Rebuilding a Rainforest)が難易度高い。苦戦された受験者が多かったと考えます。
今回の特徴として、空所補充問題から、文脈の展開把握力を問うための、1語だけの接続詞、あるいは接続詞と接続詞相当語句の組み合わせを選ばせる問題がなくなりました。1級の出題傾向に似てきたように思われます。内容一致問題にも変化が見られました。従来、パラグラフ毎に設問が作られていたため、問題を先読みして該当パラグラフを読む、という戦略が有効でしたが、オランウータンではパラグラフが5つ。あせらず読み進む必要がありました。
英作文は身近な生活の話題でした。出題傾向・難易度に変化ありません。
リスニング問題。全体としてはPart 2がやや難化、他は前回とほぼ同じ。Part 1は、会話が長めで情報量が多い問題がありました。Part 2では、前述のとおりいくつかコンテンツが追いにくいパッセージがあり、難しかったと思います。Part 3、通常どおりで特に変化はなし。

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

(21)までの語彙は前回よりやや難化、(22)からの句動詞は通常より正解率が高いでしょう。語彙問題の中で正答率が低いと思われる最難問3題は以下のとおり。(7) 3 presumed、(17) 2 mockery、(21) 2 attributed。(7) “innocent until proven guilty”(疑わしきは罰せず)という表現があります。presumed innocent「推定無罪」が正解。同名のベストセラー小説がハリソンフォード主演の映画にもなり、当時(90年代アメリカ)話題になりました。ハラハラドキドキの映画です。(17) make a mockery of 〜「〜をあざける、馬鹿にする」。by coming in late and taking long lunch breaksの部分から規則を守っていないと判断できます。
語彙問題の中からやや正答率が低いと思われるものは、(9) 1 prospects(見込み、可能性)、(12) 4 In acknowledgement of 〜(〜を認めて)、(13) 1 wretched。語彙(13)は応答にweak marketとあり、空所にはマイナスの意味が入ると判断できます。他の選択肢はすべてプラスの意味で不適切。
うっかりミスをしそうなのが、(11) 2 inefficient。「燃費が悪い」の意味ですが、あわてていると反対にとってしまい、3 sophisticatedを選んでしまいそうです。
大問1番、以上に挙げた語彙以外は句動詞も含め、是非正解したい問題です。全体として7割、25問中18問正解が目標です。

[2]空所補充問題

*1題目:The Great U.S. Bison Debate
bisonとcattleがいかに折り合いをつけて暮らしてゆけるかに関する論争。難易度は普通。最初の2問は素直に正解を導くことができる。正答率が低いのは(28)。前のパラグラフで牧場主が反対理由を挙げているが、実はもう一つある、ということでbisonとの食糧争いを挙げている。正解は4番。空所前のsuspectをdoubtのような「〜を疑う」と誤解すると正解できない。

*2題目:Day of the Dead
メキシコにおけるDay of the Deadのお祭りの変遷について。文章は易しめ。(29)迷うとしたら1番ですが、メキシコ以外の話は出てこない。正解は3番。(31) アメリカの影響をoutside influencesと言い換え。

[3]内容一致問題

*1題目:Route 66: A Road with History
アメリカのハイウエイRoute66の歴史について。スタインベック「怒りの葡萄」にも登場、ナットキングコールのナンバーを口ずさみたくなるような興味深い内容でした。英文は特に難しくありません。(32)、(33)は特に問題なく正解できます。(34)がやや趣向をこらした問題。「パッセージ全体からKuraltのコメントはどのように解釈できるか?」文脈を追うとRoute 66を懐かしむ気持ちが読み取れ、1番が正解。

*2題目:Rethinking the Four-Year College Degree
アメリカで、大学を3年間で卒業できるようにとの提案に対する是非について。難しい語彙もなく標準より易しい英文です。(36)本文中のmaster’s degreeが選択肢ではgraduate degreeに言い換えられています。

*3題目:Rebuilding a Rainforest
英検にはよく登場するオランウータンの話題。森林伐採により生息地を失った彼らを救おうとする生物学者の努力、それに対する批判について。前の2題よりかなり難しい文章。内容が深いので正確に読む必要があり。設問もどれも難しめ。特に(40)の言い換えは巧妙。本文第4パラグラフ最終文から、正解は3番。successの内容がわかるかどうかがカギでした。本文continueが選択肢furtherに言い換えてあるあたりがポイント。(41)も工夫された良問。文脈をとりながら行間を読む必要があり。今回の長文読解の中では、(34)とともに印象に残る新傾向の問題。

[4]英作文

傾向に変化なく、e-mailにて3つの質問に回答する形式。前回は企業内での英語使用、中途採用、インターネットの活用に関する内容だったのに対し、今回は身近な生活の話題でした。
質問内容は以下のとおり。(1)日本人はなぜ長生きなのか?(2)定年後の海外移住をどう思うか?(3)日本国内を旅行するのに便利な交通手段は?どれもアイデアが浮かびやすく、書きやすい内容です。3つの質問すべてに答えながら、E-mailの形式にまとめられていることが第1条件です。さらに、文法的な誤りがなく、語法が適切であれば、高得点が期待できます。14点満点中10点が目標です。

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[5] Listening

【Part 1】 
全体に大きな変化はありません。難易度も普通。やや会話が長めである印象です。長いため会話に含まれる情報が多く、選択肢を選びにくくなる可能性は考えられます。夫婦、親子、同僚、教授と学生などの会話。ナレーターはゆっくり聴きやすい話し方でした。
印象に残ったのがNo.5。フランス語会話を勉強したいと教授に相談する学生の話です。チューターに習うか毎週月曜にラウンジで会話練習をするかの2つを提案される。その後、学生が「月曜日は予定がつまっている」と応じたことから、チューターの助けを借りることを選択したと判断する。情報量が多く、注意深く聴く必要のある難問でした。

【Part 2】
毎回Part 2の話題は興味深いです。
(A) 品種改良により栄養価を高めたザンビアのトウモロコシ。最初は国民にはなかなか受け入れられず。ゆっくり読まれておりとても聴き取りやすいです。
(B) アメリカの学校にて。生徒をアルファベット順に並べることで後ろの方の生徒の消費パターンに影響を及ぼす、とのユニークな話。英語は聴きにくくないですが、意表を突く内容で理解しづらかったかも知れません。
(C) ザトウクジラの個体群で生まれた“new song”(鳴き声)が他の個体群にも広がってゆくとの研究結果。準1級では難しい内容でした。No.17は正解できそうですが、No.18は難問。
No.18 ナレーションではin captivityで研究ができないとの内容。選択肢では「in the wildで研究する必要がある」が正解。非常に正答率が低いでしょう。
(D) 飛行船(airship)の衰退と復活のきざし、その問題点など。かなりゆっくりではっきりと読まれています。問題なく聴き取れたはずです。設問も素直です。
(E) アメリカにおける科学教育の問題点について。No.21は聴き取れたと思いますが、No.22は難しい言い換えでした。No.22ナレーションでは ...are unable to judge the validity of… や People are often misled by argument... を言い換えた2番が正解。
(F) モンタージュ写真作成の難しさ、新たにUKで開発されたモンタージュ作成ソフトについて。今回のPart 2では最も聴きづらいパッセージでした。Britishのアクセントも慣れていないと理解に苦しみます。
(F) パッセージのわりには設問は素直でした。とはいえ聴き取りにくいため、2問とも正答率が低いと思われます。

【Part 3】
(G)〜(J)は比較的易しい問題でした。落ち着いて聴き取れれば正解が選べます。難しかったのが(K)。大学で看護(nursing)を勉強する生徒がどの奨学金に応募できるかという問題。選択肢の奨学金の名称(固有名詞)を注意深く聴き取る必要があります。選択肢1、2は応募締め切りが過ぎています。3はhealth field向け。nursingはhealth fieldに含まれるためこれが正解。trickyな問題でした。


( 2012/6/14更新 )

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