英検準1級試験情報

英検準1級試験情報



英検準1級1次試験速報まとめ

2014年度第1回試験(2014年6月8日実施)

全体の講評

 大問4番まで目を通してみて、最初の感想は「大人っぽい!」です。語彙も読解問題もアダルトです。近年準1級でも海外生活経験のある小学生の受験が見られますが、内容的に難しいと感じたのではないかと思います。生活する上で英語には不自由しない、だけでは合格しにくくなっています。
 大問1番語彙問題では、口語では使わないフォーマルな単語、1級で出題されても不思議のない単語の出題が散見されます。
大問2番空所補充問題は通常どおりの出題。
 大問3番内容一致問題は、3題ともかなり読み応えがあります。特に2題目 “Day of the Sea” は南米ボリビアに関する歴史物。1級ではよく見かける歴史物がとうとう準1級でも登場しました。3題目 “The Automated Future” はオートメーションの経済や社会への影響について。「大人っぽい」です。知的な文章を論理的に理解できるかが問われています。今回も興味深いパッセージばかりの良問ぞろいでした。
 大問4番英作文は従来どおり。
 リスニングは全体にゆっくり読まれてはいますが、内容の難易度からすると、1級に近づいている印象です。

予想合格点

 得点目標としては、1番:18点、2番:5点、3番:16点、4番:11点、リスニング:27点、総得点77点以上を獲得し、余裕を持って合格していただきたいところです。
 大問1番、3番、4番では大きな難易度の変動はなかったものの、2番の空所補充問題ではわずかに易化が見られたため、合格点はプラス1点。リスニングは全体的に前回と同等レベルでした。
  合格ラインは前回の67点より1点上回り、68点でした。

 全解答は英検協会のHPにて発表されています。英作文を除いた得点が54点を上回っている場合には、すみやかに2次面接試験の準備を開始されることをお勧めします。発表後ですと、時間に余裕がなく十分な準備ができないことが考えられます。

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されています。


問題毎の講評

[1] 語彙・熟語問題

 過去2回の問題を振り返って見ましたが、最近の難化傾向は定着しています。1級で出題されそうな問題も多く見られます。今回も同様にかなりの語彙量がないと得点がしにくい25問となりました。
 正答率が低いと予想される問題を見ていきましょう。
 (3) 正解は2 ascent(登ること)。強風と雪のため登山に時間がかかってしまったとの内容。動詞のascend(登る)から理解できたかも知れません。反対はdescend(降りる)。
 (4) 正解は4 itinerary(旅程)。通訳ガイド試験やTOEICではおなじみの頻出単語。英検準1級での出題にやや驚きました。観光大国を目指す意気込みでしょうか。知ってさえいればすぐに選べる問題でした。
 (5) 正解は2 obsolete。これが準1級で出たか!という思い。「時代遅れの」、outdated、 old-fashionedの意味。以前なら文句なく1級の単語でした。もうこれを1級で出題するのは、obsoleteだということなのでしょうか?
 (6) 正解は1 censored。censor は「(映画や新聞などを)検閲する」との意味。名詞の censorship(検閲)もメディア・情報関連の記事などでよく見かけます。
 (8) 2 stoically、(10) 1 hysterical はともに、「ストイック」、「ヒステリック」など日本語としても使われているので、正解しやすかったでしょう。
 (9) 正解は1 unorthodox。落ち着いて読む必要がありました。conservative(保守的な)先生方に不安を与えたということは、radical、extreme のような意味になるべき。conservative=orthodox。
 (12) 正解は3 paranoid。選びにくい問題でした。知っていそうで正確な意味のわからない単語かも知れません。「解雇される」と言う相手に対して「考えすぎでしょ」、「被害妄想よ」と応答しています。
 (13) 4 obsessed。よく出題されているような印象があります。
 (14) 正解は4 scarcity。単語としては知っていても、センテンスを理解しないと選べません。原料が少なく(貴重に)なると製品の値段が上がるとの内容。大人っ ぽい。
 (17) 正解は2 lenient(甘い)。1級でも出題されそうな単語です。よく1級の授業で、「lenient sentence(寛大な判決)、lenient punishment(軽い刑罰)のコロケーションで覚えましょう!」と申しあげています。
 (18) 正解は4 stunned。この出題に私もstunned!shocked、confused、astonishedなどと同じ、戸惑いや驚きの様子。stunning news(驚きのニュース)、stunningly beautiful(とても美しい)。
 (20) 正解は2 familiarize。get familiar with 〜(〜に慣れる、精通する)と同じ意味。動詞で使うと、familiarize oneself with 〜。
 (21) 4 abstaining も難易度は1級に近い単語。
 (22) ここからは句動詞の問題です。正解は 2 kick off「(試合・イベントなどを)始める」。もちろんサッカーのキックオフから来ています。そういえばワールドカップが今週からですね。意識しての出題でしょうか?
 (23) 正解は3 drawn into 〜(〜に巻き込まれる、引き込まれる)。take sides(どちらか一方を支持する)したくないので、論争への関与を拒否するとの内容。draw から引っ張られるイメージが浮かべば正解できたでしょう。
 (24) 正解は4 set out。out なので外に出るイメージ。「旅などに出発する」→「新たなことを始める、手がける」。引退後、田舎に住居を移し小説を書き始めたとの内容。第2の人生!ありのままで。。。いいですねぇ〜。
 (25) 正解は 1 fall back on(〜に頼る、当てにする)。本来は画家として生計を立てたいが、それが叶わず fall back(後退する)したときに頼る、との意味。ここでのonは、depend on、rely onと同じ「依存の on」。

大問1番まとめ
 全体を見ると、確かに1級で出題されても不思議のないような単語も多く見られ、問題文をよく読まなければ正解できない問題も多い。けれどもこの1年程は大問1番の難化傾向は続いており、今後も続くものと予想されます。
 合格者平均を見てみると、満点25点中、以前は平均19〜20点だったところが、この1年間(2013年度第1回〜第3回)は18点となっている。合格者でも以前ほどは正解できなくなっていることが分かります。今回もやはり7割正解の18点を目標にすべきでしょう。
 1級と準1級の大問1番を比較して。準1級で難化傾向が続き、1級では今回やや易化。となると語彙問題に関しては両級が近づいていると言えるかも知れません。今後の傾向を見ながら、準1級の対策を考えていく必要がありそうです。

 大問1語彙・熟語問題は、25問中18問正解で18点獲得が目標です。



[2] 空所補充問題

1題目:Plastic Homes: Then and Now
 プラスティック製の家屋にも多くの利点があり近年注目されている。かなり読みやすく、設問も問題なく正解できるものでした。
 (26) 前行では popular だったと書かれており、空所前の However に注目すると、逆接だと分かる。ただそれだけでは正解をしぼりきれない。パラグラフ最後まで読むと、展示がなくなると忘れられたとあり、正解は3番。
 (27) パラグラフ最初の Events とは、ハイチの地震後家を失った人たちのためにプラスティックを家の材料として用いたこと。正解は4番「現実的なニーズを満たす」。前段落のディズニーランドでの展示に対して、practical としています。
 (28) 接続副詞を選ぶ問題。このところ、大問2番の6問のうち1問の出題でしたが、今回は(31)と合わせてつなぎ表現を選ぶ問題が2問出題されました。いずれも易しい。空所の前行でプラスティックにも some drawbacks(欠点)があるとし、空所後では、プラスティックゴミを減らせるという利点が書かれているので、逆接。正解は2番。Nonetheless、Nevertheless、However はほぼ同じ。

2題目:Dog Smarts
 犬の知性の高さを猿のそれと比較して論じています。とても興味深い内容であり、やはり犬は “man’s best friend” なのだとあらためて思います。設問は3問とも易しく迷うことはないでしょう。
 (29) ここでは猿が犬に勝っている(outdo)点について。空所後に「猿は鏡に映った自分を意識する」とあることから、正解は1番。
 (30) 第2パラグラフの最初で however とあることから、ここからは犬の方が勝っている点が書かれていると予想できる。第1文の構文がとれたかがこのパラグラフを理解するカギとなります。what dogs lack in this respect「この点(自己認識)において犬が欠けている点」は、その後の make up for(〜を補う)の目的語です。何によって補うかが by 以下の内容。「犬は自己認識能力には欠けるが、人間(飼い主)の認識できることを理解することでそれを補っている。」How smart!「人間の認識できること」を言い換えて、3番が正解。
 (31) 空所前は猿の行動パターン、空所後はそれと対比して犬の行動パターンを述べています。したがって正解は2番。迷うことなく答えられる問題です。
 ところでこのタイトルで「?」と思いませんでしたか?「なぜ形容詞 “smart” に “s” がついているのか?」。これは名詞です。smarts=intelligence、つまりこのタイトルは「犬の知性」、「犬の賢さ」となります。

大問2番まとめ
 前回、前々回と比較しても易化と言えます。時間さえ確保できれば、文章も読み易いですし、設問もみな答え易いものばかりでした。つなぎ言葉を選ぶ(28)、(31)も迷うことはなかったでしょう。

 大問2番空所補充問題では、6問中5問を正解して5点獲得が目標です。


[3] 内容一致問題

1題目:Something Sweet
 ハチミツの意外な効用について。興味深い内容ですが、内容一致問題の1題目としては通常より読みにくく、設問も迷うものが含まれていました。edible、hostile environment、propertyなどの表現も分かりづらかったかも知れません。
 (32) 第1パラグラフ最後の内容から正解は1番。consume を eat に言い換え。in the afterlife を in an existence after death に言い換え。
 エジプトの神話によるとミツバチは神の涙から作られた。よって古代エジプトではハチミツは特別な存在でした。今でもハチミツは貴重な存在。英語講師の喉を守ってくれます。いつも感謝。
 (33) バクテリアなどが繁殖できないためハチミツは腐ることがない、との内容から正解は4番。酸性であるため、バクテリアにとっては hostile(適さない)環境であることを resistance to 〜 と言い換えています。
 (34) これが最も難しい問題でした。ハチミツは水分を吸収するだけでなく、含まれるタンパク質がこれと反応して殺菌作用を持つ、との内容から正解は4番。正確に理解していないと正解できませんでした。

2題目:Day of the Sea
 ボリビアの「海の日」は海(港)を奪われた悲しみの記念日。近隣のチリ、ペルーとの関係を巡る歴史。パッセージは難しめですが、文脈さえとれていれば設問は3問とも比較的素直で選びやすいものでした。
 (35) 現在も続くボリビアとチリとの対立の引き金になったのは?正解は3番。resource とは、nitrate(硝酸塩)のこと。もともとボリビアが権利を主張していた地域だが、チリも competing claim をしていた。nitrate が発見されたことでチリがさらに強く権利を主張するようになり、ボリビアにプレッシャーをかけることに。第2パラグラフの内容を理解すると正解にたどり着けます。
 (36) 第3パラグラフの内容から、正解は2番。質問の what factor is behind 〜? が分かりにくかったかも知れません。「どのような要因が裏にありましたか?」つまり「なぜボリビアとの緊張状態を緩和させようとしたのか?」。第3パラグラフ2行目、Chile is sensitive to being perceived as a bully toward its much poorer neighbor, のbullyは「いじめっ子」。its much poorer neighbor =ボリビア、be sensitive to 〜=〜に敏感である、〜を気にする。「チリは貧しいボリビアをいじめているようには思われたくなかった」。この部分が、正解の2番では、「チリはボリビアを fairly(正当)に扱っていると思われたい」と反対側からの言い方になっています。内容一致問題ではよくある、言い換えのパターンと言えます。
 (37) 最終段落の内容から、3番が正解。もしボリビアが勝訴すれば、other long-settled border disputes around the world could be revived. 「他の国境紛争も再燃してしまう。」本文の win its case が選択肢 3 では A decision in favor of Bolivia に、could be revived が make similar claims にそれぞれ言い換えられています。
 内容的に他の選択肢は不適切ですが、正解選択肢の言い換えはかなり巧妙に作られていました。2題目の3問とも正解した方は実力十分です!
 そういえば英検は国境問題が「好き」です。1級も含め、過去何度も出題されているのを思い出しました。歴史もの、戦争ものの中でも「国境がらみ」は今後も注目です。

3題目:The Automated Future
 ロボットやコンピュータによるオートメーション化により将来の雇用はどうなるのか?経済や社会に与える影響は?なかなか読み応えがあります。1級の英作文問題のTOPICにもなりそうなテーマです。設問も合わせて良く作られた問題です。パラグラフごとに内容がまとまっており、4問の設問もそれに対応しています。
 (38) イギリスでの産業革命の結果。第1パラグラフから、正解は1番。第1段落最終行の higher wages / safer working environments が、an improvement in job conditions に言い換えられています。迷いそうなのが選択肢2番ですが、農作業での給与が増えたわけではないので不適切。
 (39) 第2パラグラフの内容から、正解は4番。Hansonは、IT革命は経済に良い影響をもたらすとの立場。確かにある種の労働価値は低下するが、知性を要する仕事では給与が上昇する。選択肢4番の certain specialized areas とは、本文の jobs that require human intelligence を指しています。
 (40) 第3パラグラフ最後の内容から、正解は2番。パラグラフ後半で、高学歴が雇用にはつながらない、自由市場の原動力となる消費に必要な収入も十分でなくなる、と書かれています。本文の income が選択肢では earning power に言い換え。consumption が afford products and services に言い換えられています。迷いそうなのが選択肢1番。高学歴が雇用に結びつかないとは言っていますが、それを誤って関連づけることによって自由市場システムが崩壊するわけではありません。
 (41) 最終パラグラフの内容から、正解は3番。Ford と Hanson の見解は異なりますが、意見が一致している点は?オートメーション化による影響は大きく、経済モデルを再考する必要があるとの内容。本文の standard economic models を選択肢では theories に言い換え。reexamination は、動詞で reconsider に言い換えられています。

内容一致問題まとめ。
 易しいパッセージがなく、苦戦された受験者も多かったことと思います。選択肢の言い換えも工夫されていました。テーマもますます1級に近づいてきたような印象です。ただし前回も「超伝導」のパッセージが難しかったこと、そして今回は大問2番の空所補充問題が易しかったことを考え合わせると、長文問題全体としての変化は決して大きくありません。全体として興味深いパッセージに工夫された設問・選択肢。英検準1級にふさわしい問題であり、準1級合格は本当に価値あるものだとあらためて思いました。英語力の立派な証明になります。

 大問3内容一致問題は、10問中8問を正解して16点獲得が目標です。

 

[4] 英作文

 英作文問題の要件に「Any writing outside the space will not be graded.(スペースからはみ出してはダメ!)」の下線付きの注意書きが加わりました。気をつけましょう。問題の形式はいつもどおりのE-mailに返信する形です。

 質問は以下の3つ
(1) 子供がチームスポーツをするのは重要か
(2) 大都市の学校が田舎に修学旅行に行くのはなぜか
(3) オンライン受講(大学院など)は良いか

 前回は、在宅勤務、電気自動車、日本人の海外旅行の話題でした。それらと比較すると、今回は子供の教育に関する話題が2題入ったのは注目に値します。3題目は、いつも By the way, から始まり突然話題が変わります。
 それぞれの質問について簡潔に2〜3文で答えるのが良いでしょう。2題目は理由を聞かれているので、理由を答えますが、1、3題目は、賛成 / 反対を問われています。まずは自分の立場をはっきりとさせ、その後、理由付けする、というパターンがおすすめです。
 賛成 / 反対を問われた際、多くの受験者は Yes で答える傾向がありますが、No の答えも用意しておくと2次面接にも役立ちます。例えば、チームスポーツは子供たちにとって重要でないとしましょう。理由としては、運動能力は個人差が大きく特定の子供だけが注目されることになる。 運動が苦手な子は試合にも出られず、その結果つらい経験になる、など。
 3題目の、インターネットによるオンライン受講に反対の立場を取るとしたら、クラスメートとのディスカッションや教授との直接のインターラクションが不可欠である、などが理由として挙げられるでしょう。ユニークな意見は歓迎される傾向にあります。
 ところで今気づきましたが、質問では do an online master’s degree / do online courses という表現のみで Internetとの単語が入っていません。ネットを利用しない受験者にとっては分かりづらかったかも知れません。
 4番英作文では14点満点中11点獲得が目標です。

CELのModel Answerはこちら >>



[5] Listening

Listening Part 1
 全体にゆっくりと読まれていてわかりやすい印象です。
 聴いていて気になったのですが、No. 8 は過去に聴いた記憶があります。また、季節が合っていない問題が3問。No. 1 と No. 12 でインフルエンザが話題になっています。No. 4 では大雪で車を出せなくなっています。これらは1月の試験で出題される問題のように感じるのですが。お話は違いますが、TOEIC の IPテスト(すべてリサイクル問題から作られています)を受けると季節感がなく驚くことがあります。真夏に受験しているのに、手袋を買うお話などはやはり受験していて違和感を覚えます。
 では、問題を見ていきましょう。

 No. 1 は銀行での会話。出来るだけ早く状況判断をすることが重要です。The flu has left us understaffed this morning. インフルエンザで休みの職員が多いことを謝罪しています。
 No. 2 就活中の女性が、I don’t think I’m good at expressing myself ... と言うのを、She presents herself poorly と言い換えた2番が正解。
 No. 4 これは状況が少し理解しにくい電話での会話。男性は自宅から自分の会社に電話をしています。大雪で車が出せないという彼に、「じゃ、休んだら?」と女性が提案。結局休むことに。なんともいい会社です!
 No. 6 「夏休みを取りたい」と上司にお願いする部下。女性の上司も同じ週に休みを予定していたのですが快く I think I can be flexible. と予定を変更することに。正解は2番。優しい上司です。英検では女性の上司が多く出てきます。この上司はブリティッシュアクセントで、I’m scheduled for that week. の schedule を「シェジュール」と発音しています。
 No. 8 リサイクル問題ですが、第3者(=Steven:女性の彼氏)が会話に登場し、内容が込み入っています。モールでたまたま会って話をする男女の会話です。モールにはチャペルもあるということで、男性が perhaps you and Steven would like to get hitched here. と言っています。get hitched=get married。質問はチャペルとは関係なく、これから女性と Steven が何をするのか?という質問でした。最後に We’re planning to have lunch in the food court. とあることから、正解は2番。
 No. 9 男性が Roberto に貸していた DVD を早く返して欲しいと言うと、何も言わずにポストに返却してきた。自分のことを怒っているにちがいない、と男性。女性が、Roberto doesn’t usually get mad about such small things. と言っていることから、正解は1番。angry を upset に言い換えています。
 No. 12 ご夫婦の会話。インフルエンザの予防接種(flu shot)をするという男性に対して女性が Do you really think those work?(本当に効くと思っているの?)と聞いている。男性は去年も接種をして、職場でもインフルエンザにかからなかったと答えていることから、正解は1番。うぅ〜ん、この時期にインフルエンザ、がとても気になります。

 Listening Part 1 では、12問で12点中10点獲得が目標です。

 

Listening Part 2

 パッセージは全体にゆっくりと読まれていますが、内容が多く決して易しくありません。1級の Part 2 と比較すると、パッセージ自体はかなり短いですが、難易度としては以前より近づいたように感じます。内容も多岐にわたり、楽しませてくれます。

  • (A) Pedal Power
    ウガンダで絶滅の危機にあるゴリラ保護のための教育的映画が製作。ところが電気設備のある所でのみの上映となった。ここまでで No. 13 の正解が2番と分かります。some places とは電気のない地域。
    そこで考えたのが pedal-powered cinema。自転車をこぐことで発電し、映画が上映できるとのアイデア。素晴らしい!これによって離れた地域でも鑑賞可能に。No. 14 の正解は3番。観客が発電を担当します。感動するパッセージでした。
  • (B) Herbs and Spices
    ハーブやスパイスの健康上の効用について。多くに含まれるポリフェノールが老化を遅らせる。これは有名ですね。
    No. 15 ポリフェノールが、slow the effects of aging とあるのを選択肢4番で、delay the aging process と言い換えています。
    No. 16 最近の研究で、ターメリックが癌やアルツハイマー病の予防に効果があるとされていることから正解は2番。brain-related illness はアルツハイマー病を指しています。
    ところで、herb の発音について。日本語では「ハーブ」ですが、アメリカでは “h”を読まずに「アーブ」と発音するのが一般的。今回のナレーションはイギリスの方のようで「ハーブ」と発音されていました。日本人にはこの方がわかりやすいですね。
  • (C) Supermarket Psychology
    スーパーにおける商品の配置と消費者の購買意欲との関係について。これも面白いですが、No. 17は混乱しそうです。
    No. 17 一般的に言われているのは2番の内容ですが、ここでは Katz(消費者アナリスト)が発見したことを問われています。彼はこれを誤りだとしているので正解は4番。正答率は低いでしょう。
    No. 18 こちらの方が答えやすいでしょう。主食を店の奥に配置するというのもよくある誤解だとしている。ということは、主食は conveniently located であるべき。正解は2番です。
  • (D) Sniffing out Trouble
    地雷撤去にネズミを利用するというユニークな方法。犬よりも地雷発見に適しているのだそうです。ネズミくん大活躍!
    No. 19 The land mines prevent land from being used for agriculture ... とあることから正解は4番。development of farming areas と言い換えています。
    No. 20 地雷発見にネズミを利用する利点として、体重が軽いため地雷を踏んでも爆破することがないとしていることから、正解は4番。これも聴き取りは大変だったと思います。
  • (E) Medical Care Abroad
    自国の医療費が高いため、アジアや南米で治療を受けるアメリカ人が増えている。Joint commission International などが提供される医療の質を監視していることから、No. 21は3番が正解。
    No. 22 後半は、Nevertheless, から始まり、海外で治療を受ける際の問題点について。アメリカに帰国後、follow-up care が難しいことから正解は1番。
  • (F) Expert Advice
    ラジオです。これまでの(A)から(E)とは雰囲気が違い、ビックリされたかも知れません。でもナレーターはいつもの方なので落ち着きます(笑)。
    No. 23 現在の研究環境の問題点について。研究者は学術誌に掲載されるようにと、overstate their results(結果を誇張する)傾向がある。surprising を unexpected に言い換えた3番が正解。
    No. 24 もう1つの問題点として、新聞社が締切に間に合わせるため、研究結果などのチェックが甘くなっていることを挙げています。正解は2番ですが、They make mistakes ... への言い換えは選びにくかったと思います。

 Listening Part 2 まとめ
 内容も興味深く良問ぞろいですが、受験者にとっては甘くないですね。通常どおりの難しさで、難易度には変化なし。聴き取れていても選択肢から選ぶときに迷ってしまいそうな問題も多くありました。
 Listening Part 2 では、12問で12点中9点獲得が目標です。

 

Listening Part 3

 このところ難化傾向の Part 3 ですが、今回も例外ではなく、所々にトラップがありました。特に(I)が難しい問題でした。

  • (G) インストラクション:教師からの連絡事項
    2年生。science museum に行く。この2点をおさえて聴きましょう。open laboratory, chemistry experimentsと聴こえてきたので正解は4番。これは大変素直な問題で、これで良いのかと不安になりそうです。
  • (H) ラジオ:交通情報
    Situation に時刻や地名が含まれているので、気をつけてチェックする必要があります。9:30までに Medford に到着するには York Square 発の臨時バスを利用することになり、正解は2番。
  • (I) 留守番電話のメッセージ:タブレットコンピュータの修理について
    タブレットコンピュータを修理に出したお店からの留守番電話。すっかり英検でも「市民権」を得た感のあるタブレットコンピュータ。なじみの薄い方にとっては、screen cover と言われてもピンとこないかも知れません。条件は予算が70ドルであること。値段が読まれますのでメモを取る準備をしましょう!オプションがいくつかありましたが、結局最初に言われた35ドルのスクリーンカバーのみが予算内であることから、正解は1番。
  • (J) 留守番電話のメッセージ:迷子になった飼い犬に関する情報br> よくこんなシチュエーションを思いつくものだと感心しました。金曜日午後6時に、録音された留守番電話を聞いています。愛犬が迷子になっています。(でも見つかって良かった!)犬を保護したブレンダさんは金曜10 a.m.〜4 p.m. は在宅ですが、すでにこの時間は過ぎています。4時までに連絡がない場合には犬を animal shelter に預けると言っているので、正解は3番。
  • (K) インストラクション:希望するコースに関連する講義について<
    大学のオープンキャンパスです。キーワードは、counseling senior citizens。これを待ち構えながら聴きましょう。選択肢に固有名詞が並んでいますので、教授の名前を見ながら。Prof. Jones の講義が予定されていましたが、Prof. White に変更になったことが告げられていますので、正解は3番。これは確実に正解したい問題です。

Listening Part 3 まとめ
 (G)と(K)は確実に正解すべき問題。(H)、(I)、(J) はできるだけ頑張って正解したい問題です。

 Listening Part 3 では、5問中3問、できれば4問正解で8点獲得が目標です。

 リスニング問題全体では、29問で34点満点中27点確保が目標です。

 これをもちまして、今回の準1級問題に関するツイートをすべて終了いたします。フォローいただきどうもありがとうございました。受験後の感触はいかがでしたでしょうか?なかなか tough な試験ですが、今回もとても良い問題だったとあらためて実感しています。しっかり復習されると、試験中には見えなかった多くのことが理解でき、大変良い勉強になります。近日中にリスニング音声・スクリプトも公開されますので、是非とも取り組んでみてください。

 


( 2014/06/12更新 )

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