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英検1級1次試験速報まとめ

2012年度第1回試験 (2012年6月10日実施)

合格点予測

2012年度第1回の合格最低点は80点前後と予想いたします。語彙、読解、リスニングそれぞれで難問も散見された一方、合格ライン調整のためとも思える得点源となるような素直な問題もありました。結果、前回とほぼ同じ合格最低ラインと言えます。
語彙、読解、リスニングそれぞれで難問も散見された一方、合格ライン調整のためとも思える得点源となるような素直な問題もありました。
合格のための目標得点は、語彙・熟語:17点、読解:20点、作文:18点、リスニング:25点です。合計で80点となり今回の合格最低点78点を2点上回りますが、この程度の余裕を持って合格していただきたいと思います。

CEL解答はこちら>>

全体の講評

語彙・熟語問題は全体的には前回と難易度変わらず。
空所補充・内容一致問題は、文章の難易度、設問の難易度を総合すると前回の問題とほぼ同程度でした。設問傾向は答えやすいですが、トピックに偏りがあった分、文章を読みにくいと感じられた受験者も多かったでしょう。今回は科学技術、バイオなどの分野からの出題がなく、芸術・思想・政治に偏りが見られました。理系分野を読みなれている方にとっては不利だったかも知れません。今後もさらに多岐に渡る分野からの出題が予想されます。対策としては分野に偏りのない多読を心がけることです。本試験では、分野にかかわらず時間内に読みこなす「本物の英語力」が求められています。
英作文では、比較的書きにくいトピックが出題されました。普段から関心を持っていないと、POINTSをpersuasiveな裏づけにつなげるのに苦労しそうです。
リスニング。Part 1 の全体的な傾向はほぼ変わらず。ただ、会話中に口語表現が多く含まれており、難しく感じさせる原因となっていました。今回のPart 2は非常に英検らしいトピックが並びました。パッセージは聴き取りやすいのですが、選択肢にはひっかけが多かったという印象です。Part 3では、(H)を始めとして全体に情報量が多く、内容が込み入っている傾向です。また以前はパターン化していたシチュエーションですが、多様化し新しいタイプが出題されるようになりました。Part 4は、アメリカの郡政府の広報担当者のインタビュー。広報官の職務内容と、広報官として苦労した点について問われていますが、どちらもインタビューではっきりと話しており、正解を選びやすい問題でした。

 

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

大問1番は全体的には前回と難易度変わらず。7割、25点中18点獲得が目標ですが、17点でも良いでしょう。1級レベルでは正解しておきたい問題が並んでいますが、やや正答率が低いかと思われる問題のみ取り上げていきます。
(9) 3 engender。語彙としての難易度は高くないですが、endangerと見間違えやすい単語です。試験であわてていてうっかりということが起こりがちです。気をつけましょう!(12) 1 wager。これは正答率が低いと思われます。betに言い換えられ、I wouldn’t wager (= bet) on it. つまり、I doubt it.の意味です。(14) 2 consternation (= shock, dismay)。語彙レベルとしては高いですが、他の選択肢が1級受験者にとって比較的なじみのある単語なため、消去法でも正解できました。(18) latitude。地図上の「緯度」以外の意味で、どこかで出会っていれば正解できました。「自由、許容範囲」の意味です。「ゆとり教育」のことを“education with latitude”と表現することも。(少々前のお話ですが…。)
(22)からの句動詞。(24) 3 ripped offは自信を持って正解したいところですが、他は前回より選びにくい問題でした。出会ったことのない表現は動詞と前置詞のイメージから選ぶことになります。(25)では久しぶりに3語の句動詞が出題されました。

[2]空所補充問題

*1題目:The “Inverted Jenny” Stamp
Inverted Jennyと呼ばれる複葉機が逆さに印刷された切手。希少価値を見越してコレクターの間で売買。偽物も作られているとの内容。文章の難易度は普通。急いでいるとうっかりしてしまいそうなのが(27)。選択肢2 not completely unexpectedは二重否定なので「予想できた」の意味で、これが正解。次の行にもaware(知っていた)とあるので4番は不適切。(28)は最後のアマチュアの切手収集家がeasy prey for forgersになる点が大きなヒントです。
設問には無関係ですが、第3パラグラフに出てくるperforations。本文中に説明があるとおり、切手のミシン目のこと。前回の語彙問題の不正解選択肢となっていました。難易度は普通。

*2題目:A New Look at Optimism
人はなぜ楽観的な考えを持つのか?問題対処のメカニズムのひとつではないか?楽観主義には進化上の利点があるとの内容。抽象的な内容で最近の空所補充の中では読みにくい文章でした。(29)〜(31)、それぞれ迷いそうな選択肢が用意されています。(29)迷うとしたら3番。ここでは自身のこととなるとこのようなoutlookがなくなるの意味で、melt away(溶けてなくなる)。(30)第2パラグラフの最後に one will inevitably cease to exist とあり、mortalityが説明されています。(31)パラグラフの最後まで読み「楽観的であることで失敗から学ぶことができる」との内容を理解すると選択肢4番が選べる。空所とヒント箇所がかなり離れており、時間の余裕が欲しい。難易度高め。特に空所補充を最後に解く場合、時間がなく焦ってしまうと文脈がとりにくい問題です。

[3]内容一致問題

*1題目:Woodrow Wilson and the League of Nations
国際連盟の創設に尽力したウッドロウ・ウィルソン。当初アメリカ議会の反対を受け、非難されることもあったが、後身である国際連合の重要性により功績が認められた。文章の難易度は普通。前回のインドシナ戦争の話題に続き、戦争の時代背景などに関するパッセージです。このところ毎回の出題。以前より科学技術、医療、天文、ITなどの分野からの出題が減っている印象です。この種の文章はいかに興味を持って読めるかがひとつのポイント。設問のレベルは普通です。(32)、(33)は容易に2択となり、正確に読めていれば1つにしぼれます。(33)は、第2段落の3行目から8行目の内容を言い換えた選択肢1が正解です。sovereigntyがautonomyに換わった点も見逃さなさいで下さい。(34)は易しい問題。

*2題目:Stanislavski and the Craft of Acting
現代の演劇界に多大な影響を与えたロシアの俳優兼演出家スタニスラフスキー。彼のユニークな演出方法が支持もされ、批判もされながら今日まで影響を及ぼしている。固有名詞が多く含まれており、一見すると込み入った印象ですが、落ち着いて読むことができれば英文自体は難しいものではありません。ただし受験者の演劇への興味の度合いが読みやすさに影響します。設問(36)、(37)は迷わず正解できます。迷いそうなのが(35)。2番、3番はすぐに除外できますが、4番は良くできた引っ掛けの選択肢。第1パラグラフ最後に actors should draw upon their own lives. とあり、選択肢では make use of their personal experiences と言い換えています。

*3題目:The Revival of Ayn Rand
ロシア生まれのアメリカの小説家・哲学者、アイン・ランドの思想Objectivism(客観主義)について。利他主義を排し、個人の権利を守ることを優先。国内で熱狂的な信奉者を持つ。オバマ政権に対抗するティーパーティ運動の参加者にはランド主義者が多い。伝統的な倫理観を否定する彼女の主張と異なる点はあるが、パッセージのタイトルのとおり再び注目を集めている。背景の知識があるとさらに読みやすいですが、たとえなくとも、表現も明快、難なく読み進めることのできる文章です。前回のインドシナ戦争の話よりもやや易化と言えます。設問も「客観主義」の思想内容がきちんと読み取れればほとんど迷うものはありません。迷うとしたら(41)。2番、3番はすぐに誤りだとわかりますが、ひっかかりそうなのが1番。(41)選択肢1番では、self-interestをreligionより優先する、の部分が誤り。ティーパーティーの参加者は保守派であり、伝統的な道徳観、家族、宗教などを重んじる立場であることが本文から読み取れます。


[4]英作文

TOPIC: Can the global demand for water be met in the future?

POINTS:

  • Agricultural practices
  • Climate change
  • Government regulations
  • Household consumption
  • Infrastructure
  • Territorial boundaries

CELのModel Answerはこちら>>

個人差はあると思いますが、比較的書きにくいトピックでした。Agricultural practices, Government regulations, Household consumption, InfrastructureあたりのPOINTSを使い、「供給できる」との立場での主張が書きやすいでしょう。ただ普段から関心を持っていないと、POINTSをpersuasiveな裏づけにつなげるのに苦労しそうです。ここで時間をとってしまった受験者も多かったかも知れません。
Essay Writingでは3つ以上のポイントを用いて3つ以上のパラグラフを立てるよう求められていますが、IntroductionとConclusionで2つ、Bodyはポイント3つに対して1つずつパラグラフを使って、合計5パラグラフで構成するのがベストです。

[5]リスニング

【Part 1】 
全体的な傾向はほぼ変わらず。会話の流れが理解しにくかったものをとりあげてまいります。会話中に口語表現が含まれていることが難しく感じる原因のひとつでした。
No.3:女性の息子が運転試験に不合格だったことをflunkを使って表現。その後failも使われていますが、男性はbomb(試験などに落ちる)を使っています。No.4:女性がもしlay offされたらという仮定の話。半年分のseverance pay(退職手当)がもらえるので悪くない…。さらに男性からは、You could land something else(他の仕事が見つかるよ!)と言われる。land a job(仕事を見つける、就職する)はコロケーション。No.5:夫婦の会話。息子が学校で問題をかかえているため校長に電話をすると言う。これまでのケースだとこのような時は成績が問題であることが多かったが、今回は「いじめ」が原因。「いじめる」の表現が会話中では、tease、pick onが、選択肢ではbullyが使われている。No.8:上司に呼ばれCliffが解雇を言い渡される(We’re going to have to let you go.)。納得できないCliffに対し、... prioritize performance over loyalty(勤続年数より実績を重視)と応えた部分が正解のヒント。 “Are there others in the same boat?”(他にも同様の人がいますか?)との口語表現もあり。
No.10:3人の会話は、ご夫婦と旅行代理店の担当者との会話。いつもよりもわかりやすい内容でした。
No.4、No.8では人員削減が話題。No.5はいじめ。No.9では、経済悪化、失業率上昇、政府への不信など、暗い話題の多いPart 1でした。

【Part 2】 
(A) アメリカにおける女性の社会進出について。性別による格差がなくなってきた。またそれに対する反論。なじみのある話題でナレーションもゆっくりで聴き取りやすかったです。No.11:あわてると選択肢1番を選んでしまいそうです。majority of the populationではなく、majority of the workforceと述べられていました。 
(B) 不況によるアメリカの工業都市の衰退。欧州の都市に倣った活性化の試みについて。No.14がtricky。ナレーションではEuropeans are more willing... と言い、選択肢1番ではAmericans are less enthusiastic... と表現されている、この比較を瞬時に見抜く必要がありました。
(C) 英検ではおなじみの外来種による生態系への影響について。設問は2問とも素直ですが、should not、less fragileのような否定を見落とさないように注意が必要です。
(D) バイリンガルのアルツハイマー患者は発病が遅い傾向がある。脳による制御が効率的に働き、病気と上手に付き合えるためではないかとの説。
(E) クレオパトラの外交・軍事指導者としての手腕、その後に語られるイメージについて。パッセージも長めでやや聴き取りにくいですが、設問は2問とも易しいので問題なく正解できます。

【Part 3】 
 難しかったのが(H)と(J)でした。特に(J)では、希望の職(writing関係)と勤務地が近い、の2点を満たすものを聴き取るのが大変でした。(G)のテキストが違っていた話。設問はやや複雑ですが、「“Zoology Today”が2週間後に届く」と言っていましたので、選択肢3は正解ではありません。
Part 3 は、以前は選択肢の順番に話が進んだのですが、今回の(F)などでもこれが当てはまらず、注意深く選択肢を見ながら聴きひとつずつチェックする必要がありました。(H)を始めとして全体に情報量が多く、内容が込み入っている傾向です。また以前はパターン化していたシチュエーションですが、多様化し新しいタイプが出題されるようになりました。

【Part 4】 
アメリカの郡政府の広報担当者のインタビュー。ポイントは次の5つ。(1)public information officerの仕事。(2)政府のMarketing strategyとは。(3)郡政府への人々のイメージ。(4)spokespersonとして困難な点。(5)情報公開の方法。設問は(2)と(4)について、つまり広報官の職務内容と、広報官として苦労した点について問われていますが、どちらもインタビューではっきりと話しており、正解を選びやすい問題でした。

 

( 2012/6/14更新 )

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