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英検1級1次試験速報まとめ

2012年度第2回試験 (2012年10月14日実施)

全体の講評

 2012年第2回1次試験の合格最低点は、前回の合格ライン78点を3点上回って81点となりました。
 問題ごとに見てみますと、大問1番語彙問題はやや易化。2番空所補充問題、3番内容一致問題は難易度に大きな変動はなし。4番英論文は比較的書きやすいトピックでした。リスニング Part 1 は全体でわずかに難化ですが、合格ラインに影響を与える程ではありません。リスニング Part 2 のパッセージが聴き取りにくく、内容も難解なものが含まれましたが、そのわりに選択肢は選びやすいものでした。リスニング Part 3 は難化傾向が見られましたが、一方で Part 4 はやや易化しました。

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されます。

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

 全体を見るといわゆるbig wordもなく、正解を選びやすい問題が多かったかと思います。従って、平均点はやや上昇するのではないかと予想されます。
 今回、1級・準1級ともに副詞が出題されました。1級は2009年第3回、準1級は2008年第3回以来です。形容詞を知っていれば解ける問題ですが、直近の過去問題で勉強されてきた方の中には、1問目でいきなり副詞を出題されて驚かれた方もいらしたかも知れません。
 1級レベルでは正解しておきたい問題が並んでいますが、やや正答率が低いかと思われる問題のみ取り上げていきます。カッコの数字が問題番号、続いて正解の選択肢番号、選択肢単語あるいは句動詞です。

 最初に面白いと思ったのが、(3) 4 labyrinth。「迷路」には、mazeという単語もありますが、こちらはギリシャ神話に出てくる「迷宮」。日本人にとってはとても発音の難しい単語です。 (4) 2 quizzical。直前にbutがあることから、空所はマイナスの意味になるはず。他の選択肢を見ると、profound は expressions にはつながらず、enraptured、exultant はプラスの意味。quizzical は puzzled のような表情を指します。 (6) 正解は 2 concerted。concerted effort、concerted action などはよく目に耳にする表現なので、このままでインプットしておきましょう。 (11) 1 plenaryが正解。plenary meeting も、mandatory meeting と合わせてこのままで覚えてください。 (12) 正解は 4 frantic ですが、他の選択肢 submissive と urbane は、CELのHPにて現在公開されている『英検1級受験対策入門分野別演習コース』のサンプル映像にて解説しています。ぜひご覧ください。 (13)  2 spearheading。意外と選びにくかったかも知れません。「spear(やり)の head(頭、先)」から、戦いなどで先頭に立つ、の意味。 (15) 2 bridled は難問でした。怒りを表す態度を指しています。センテンス最後の in anger がヒント。 (17) 1 meticulousが正解。細部にまで気を配る様子を意味します。先日、ノーベル賞受賞が決定した山中教授を meticulous と形容した記事がありました。 (18) 1 bigotry。問題文の2つ目のセンテンスで、such a closed-minded attitude とハッキリ説明されています。日本語訳をするまでもなくそのままの意味ですね。人をあらわす場合は bigot(頑固者、偏屈者)。 (20) 3 hone。これは、空所後の skills を見た瞬間に選べるのが理想です。名詞だと「砥石」。動詞だと「〜を砥石で磨く」→「(スキルなどを)磨く」。英検の語彙問題では、形容詞+名詞、動詞+目的語が相性の良い組み合わせ(collocation)で出題されるケースが多々あります。 (21) 4 redress。単語自体はめずらしいものではありませんが、「〜を正す」と覚えていると、選べなかったかもしれません。ここでは事故が起きてしまったことを正すための compensation(賠償金)の意味。 (22)〜(25)の句動詞の中で正答率が低いと予想されるのが (25) 1 fell in with(〜と知り合う、仲間になる)。最近の句動詞の出題は以前より答えやすくなった印象です。出会ったことのない選択肢が並んでいても慌てずに。消去法や educated guess に基づいて正解できる範囲内であることが多いです。

 1番語彙・熟語問題では、7割正解、25点中18点獲得が目標です。

 

[2]空所補充問題

*1題目: The Faces of Nero
 古代ローマの皇帝ネロは暴君として知られているが、実は多くの意外な面を持っていた。大変興味深い内容です。
 26番は易しい問題。upper-class Romans が皇帝ネロに対して持っていた感情が、loyalty、contempt、affection、sorrow のうちどれかを問う問題。正解は2番 reflected the contempt。空所の2行下の vulgar、shocking もヒントになっています。27番は工夫された良問。具体的にはコインのこと。4番はまず除外。1番 modern ではない。3番 texts とは言えない。よって正解は2番。コインは芸術的価値は認められていたが、ネロ自身が表現されているとは知られていなかった(= overlooked)。 本文最後の仮定法を用いたセンテンスも27番の正解のヒントになっています。この余韻、、、是非味わってみてください。28番は選びやすい問題。迷うとしたら2番ですが、空所後を読むと private な内容とは考えられず、正解は3番。

*2題目: Cooking and Early Humans
 人類はいつから火を使うようになったのか?それを裏付けるものは?という、英検ではおなじみの、人類の発達に関するテーマ。読みやすい文章でした。
 29番、30番は問題ないでしょう。いずれも空所後を読むと正解が選べます。 30番、空所の前行で assume が使われているのも大きなヒントでした。assume は、明確な根拠なしに推測する、という意味。それに対して空所後の argue は、裏付けを持って強く主張する、との意味。However  などの言葉はありませんが、異なる見解であることがわかります。さらに段落の最後まで読むと、「H. erectus は190万年前の出現時から小さな歯や顎を持っていたことから、当時から料理をしていたと考えられる」とあります。 少し考えてしまうのが31番。第3段落では、Wrangham に異論を唱える学者が登場。空所を含むセンテンスの動詞が doubt であることに注意。これを見逃すと意味を反対にとってしまいます。some anthropologists が疑っている内容は選択肢1番。confirmation が空所の次の行で evidence に言い換えられています。31番は30番と内容がややかぶっていました。

 大問2番の2つの英文は前回と比べると読みやすいものでした。設問の難易度は通常どおり。正答率の大きな変動はないと思われます。


[3]内容一致問題

*1題目:Albania: An Explosive Legacy
 アルバニアでの大量の武器の保有について、その原因と問題点など。日本では断片的にしか入ってこない情報が、時系列で興味深くまとめられています。英検は私たちの世界を広げてくれます。特に最後の「子どもたちが学校で銃の使用法を学ぶ」との一節に胸が痛みます。
 文章の難易度は標準レベル。落ち着いて読めれば難しいことはなかったでしょう。設問も特にわかりにくいものはありません。
 32番は第1段落の内容から、3番が正解。選択肢で paranoid と言い換えられているのは、本文では highly distrustful, increasingly fearful。やや大げさな気もします。33番の問題。正解は2番ですが、間違えるとしたら1番。しかし、まず seized が違う。個人資産を無理やり奪った訳ではない。また military power のためでもなく、自由市場経済への移行が目的だった。34番は易しい問題。最終段落の前半で武器が減っていることが書かれ、Nevertheless 以降で「まだまだ解決しなければならない問題がある」との見解。以上の内容から、正解は1番。

*2題目: The Dreyfus Affair
 1894年にフランスで起きたドレフュス事件。ユダヤ人ドレフュスが軍の情報を漏洩したとの冤罪事件だが、これが国を二分する事態へと発展。このところ毎回出題の歴史物。かなりの読みごたえです。文章はやや読みにくいですが、設問は迷うものがありません。従って、正確に読めていれば正解はすぐに選べます。
 35番は第2段落最初の文の言い換えで正解は4番。milestone が key event に、pluralistic and liberal society も選択肢にてそれぞれパラフレーズされています。3問中最も選びにくかったのが36番。それでも他の選択肢はいずれも書かれていない内容として消去でき、正解は3番。第3段落で、体制の改革を求めるドレフュス支持派と固守しようとするアンチドレフュス派について書かれています。37番は易しい問題。Harris の見解は最終段落。下から5行目に complex viewpoints とあり、次行の In fact 以下の内容から、正解は1番。この問題セット、文章がヘビーな割には、設問は狭い範囲の読解で正解できたのではないでしょうか。

*3題目: The Fight over Conflict Diamonds
 アフリカ諸国で採掘される「conflict diamands(紛争ダイヤ)」がテーマ。ダイヤモンドの取引からの利益が反政府活動の資金源となり、問題化。解決策としてKPCSが設立されたが…。
 いつも通り、最後の長文は読みやすいパッセージでした。調子良く読み進められたのではないでしょうか。設問も38番から40番は最近では珍しいほど選びやすい選択肢でした。
 選びにくかったのが41番。選択肢2と4はすぐに除外できます。迷うとしたら1番ですが、human rights groups が Marange の状況を誇張している訳ではないので間違い。正解は3番の、「人権問題解決までの意図はそもそもなかった」との見解。これは最後まで正確に読めていないと正解できませんでした。

 大問3番のまとめ。「ドレフュス問題」が読みにくく、時間を費やしてしまったかも知れません。全体を見ると文章の難易度、設問の難易度とも前回とほぼ同程度でした。今回も歴史物、社会問題からの出題が目を引きました。

 


[4]英作文

TOPIC: Agree or disagree:  Space exploration should be continued

POINTS:

  • Dangers
  • Expense
  • International cooperation
  • National pride
  • Scientific research
  • Space colonization

 比較的作成しやすいトピックでした。昨年後半から今年にかけて、金環日食やロケット打ち上げ、日本人宇宙飛行士の活躍、技術革新、新発見などなど、宇宙関係の明るい話題が続きました。そういった状況に影響を受けた出題とも考えられます。
 CELの『英検1級1次模擬試験コース』夏期授業では、"Agree or disagree: Space exploration and development" という TOPIC で Essay を書いていただき、『英検1級受験対策入門分野別演習コース』夏期授業でも、同 TOPIC での Essay 作成演習を行いました。
 ただし、TOPIC に関する予備知識が多すぎると、情報の圧縮に苦労するかも知れません。Essay Writing では、3つ以上の POINTS を使いながら、明確に裏付けされたパラグラフ展開が求められます。TOPICを見て「知っている!」とすぐに喜ぶのは危険です。
 このところ、TOPIC は 、Agree or disagree 形式または Yes/No で答える形式が繰り返し出題されています。どちらの形式でも、まず自分の立場をはっきり表明し、POINTS を使って意見を述べていくことが肝心です。
CELでは、Agree と Disagree 両方の Model answer を作成しました。参考になさってください。

 こちらの「英検1級エッセイ問題に挑戦!」からご覧下さい >>

 

[5]リスニング

【Part 1】 
 正答率が低いと予想される問題をピックアップします。
 No. 4 大学のキャンパスが禁煙になり、faculty(教授陣)のオフィスも例外ではない。ただし男性が、It might be difficult to enforce, though. と言っていることから、実際には禁煙が守られないだろうと考えている。What does the man imply about the new policy? の正解は1番。imply で問われる問題の典型的なパターンと言えます。 No. 5 難問でした。最後の男性の発話、... perhaps you need to be a bit more upfront about your expectations. を言い換えた4番が正解。upfrontは、honest、frank の意味。 No. 9 男女の長い会話。女性が自分たちの部署が phased out するのではないかと発言。それを eliminated に言い換えた1番が正解。難しい問題でした。 No. 10 女性2人と男性1人の会話。3人の関係がわかりづらかったかも知れません。娘の夫がまた失業し、心配した母親 Judy が親戚(兄弟)の夫婦に相談。会話の最後の部分だけで質問には正解できました。1,000ドルの提供を申し出たが、Just make sure it goes directly to her.  夫がバイクに使ってしまうといけないから、との発言から imply される2番が正解。

  Part 1 全体でわずかに難化した感がありますが、合格ラインに影響を与える程度ではありません。

【Part 2】 
(A) Saving snakes
 UKに生息する毒蛇(adder)が絶滅の危機に瀕しているとの内容。生息地が限られ、inbreed により遺伝的多様性を失っていることが主な原因。易しいパッセージではないですが、選択肢は選びやすいものでした。
(B) Immigrant workers
 米国に移民として渡った優秀な人材を自国に戻そうとする、南米エクアドルの試みについて。大変聴きやすく理解しやすい内容でした。選択肢も素直です。2問ともにぜひ正解して欲しい、得点ポイントです。
(C) Finding food
 栄養価も高くお財布にも優しいことから、自然の食糧を直接採集することが流行。内容は理解しやすいパッセージでした。ただし、No. 16の1番、3番あたりは慌てると選んでしまいそう。落ち着いて、聴こえた内容に沿った選択肢を選びましょう。
(D) William Henry Ireland
 シェークスピアのスタイルを模倣した詩や戯曲を書いたロンドンの少年。それらがシェークスピアの作品だと主張し、専門家をも欺く。真実を告白したのちは批判を受けることに。 内容の予想がつかず、フォローしにくかったと思われます。 No. 17は確実に正解したいところです。No. 18は、正確に理解できていないと、1番、3番あたりも迷ってしまいそうです。正解は4番。  
(E) The chocolate code
 病気への耐性を持つカカオの木を作る目的で遺伝子地図を作成、研究チームがデータを公開した。ただしデータを用いた発見に関する特許権取得は制限した。patent が動詞で使われ、ペイテントと発音されています。聴き取りにくかったかも知れません。パッセージはやや難解ですが、設問はシンプルですので正解できたのではないでしょうか。

 Part 2の全体的な印象としては、パッセージのレベルに比べて設問が易しかったと言えます。

【Part 3】 
 今回の Real Life 問題は以下のように出題されました。 
 (F) 留守番電話のメッセージ(職場の同僚から。上司からの指示を伝言)   
 (G) 会話(家の改装業者がリフォームについてのアドバイス)
 (H) 留守番電話のメッセージ(リクルート会社からの仕事紹介)
 (I) 会話(大学の担当教授から、卒業論文についてのアドバイス)   
 (J) 留守番電話のメッセージ(自動車の故障箇所の可能性とその修理について、修理工の友人からのアドバイス)
 (F)と(G)は問題ないでしょう。 (H)は正答率が低かったはずです。1番か2番で迷いそうです。Zentronix では domestic sales を担当することになるので欧州での経験が生かせません。したがって正解は1番。 (I)、(J)はどちらも注意深く聴く必要がありました。難解なわけではありませんが、Part 3の問題としては難しいレベルでした。

  Part 3は前回に比べやや難化と言えます。

【Part 4】 

 日本で活動するミュージカルシンガーのインタビュー。大変聴きやすい英語で、内容もわかりやすかったと思います。設問は、2問とも標準的な難易度でした。
 No. 26 インタビューでは、「dark-themed musicals は日本では受け入れられない」と言っていました。正解の選択肢4番では、反対に「lighter themesを好む」と言い換え。No. 27 インタビューでは、「仕事だとrepetitiveなことが多い(同じことの繰り返し)」と発言。正解の選択肢2番では、反対に「ボランティアでの variation が楽しい」と言い換えています。

 Part 4は前回より多少易しかったでしょう。

 

( 2012/10/19更新 )

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