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英検1級試験情報

英検1級試験情報
英検1級1次試験速報まとめ

2015年度第2回試験 (2015年10月11日実施)

全体の講評

 大問1番の語彙・熟語問題は、全体的に英検1級らしいレベルの出題でした。この 程度の語彙力があると、英語で新聞・雑誌を読む際、またはニュースを聞く際にもかなり正確に理解できるであろうと思われる適切なレベルです。
 大問2番の空所補充問題、大問3番の内容一致問題は、どれも落ち着いて取り組め ればさほど難しいわけではないのですが、今回は全体的にテーマが重かったという印 象です。特に歴史物が2題で、最後のイラン・コントラ事件のパッセージは配点が8 点ですので、ここで集中できたかどうかは、重要な鍵となります。全体としては歴史 を絡めながら社会問題を考えさせるようなテーマがあるかと思うと、ラクトース不耐 症やロボットによる外科手術の話題もあり、やはり英検は面白い!好き嫌いなく、ど のようなテーマでも興味を持って読めるだけの「確かな英語力」が1級では求められています。
 大問4番の英作文のTOPICは「国際テロ」。これもまた重い話題ですが、常に新聞 やニュース番組などでも取り上げられています。日本語・英語かかわらず、普段から のインプットがあると格段に書きやすくなります。これは二次試験の対策にもなりますので、意識して準備されると良いでしょう。
 リスニング問題は、Part3までは通常どおりで特に驚きはありませんでした。注目されるのはPart4のインタビューです。イギリス人男性がインタビューに答えていますが、近年では最も聴き取りの難しいものでした。合格ラインにも影響しそうです。Part4はこれまでも、聴きやすい時と聴きにくい時の差が激しかったのですが、今後もおそらく、内容・発音・難易度においてさまざまなインタビューが出題されるものと思われます。

予想合格点

 合格ラインは前回の83点からやや下回り、81点前後と予想いたします。
Essayを除外した得点が55点以上と判断された場合には、二次試験の準備をすぐに開始されることをお勧めします。合否発表後では時間の余裕がなく、慌ててしまいます。
CEL解答はこちら>>

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

 難易度は通常どおり。特に驚くような出題はありません。正解しにくいかと思われるのは、(5) catapulted、(9) proscribed、(20) acridなど。とは言え、消去法に助けられた方も多かったのではないでしょうか。
(1) 1 arable (耕作に適した)。 以前に「arable land = 耕地で覚えましょう!」 とお話したところ、「荒ぶる耕地」とゴロ合わせで覚える生徒さんがいらしたことを思い出しました。
(2) 3 infested。infested with 〜 の後には、害虫や犯罪、貧困など、好ましくないものがきます。crime-infested area(犯罪の多い地域)。問題文は池に蚊が大発生してしまったので当局が駆除するとの内容。デング熱が心配です。
(3) 4 terrain。rough terrain(起伏の多い地形)ですぐにわかったでしょう。四輪駆動に乗りたいけれど、酔ってしまいそう。
(4) 1 demoralized。文型がすぐにつかめなかったかも知れません。remarkが主語でその後に同格のthat。winまでが主部となります。「勝ち目はないと政治家が述べたことで軍隊の士気が下がった」との内容で、正解は1番 demoralized。demoralize(〜の士気をくじく)。morale(士気)の前に、マイナスを意味する接頭辞 de- がついてできた単語。
(5) 2 catapulted。プロゴルファーの世界ランキングが56位から7位に急上昇したとの内容。catapult(〜を突然ある状態にする)。名詞だと石弓、Y型パチンコ。突然勢いよく飛んでくるイメージです。catapultとは、今日「初対面」だった方も多かったと思います。ただし、他の選択肢はすべてマイナスの意味。落ち着いて考えれば、消去法で正解できる問題でした。
(6) 3 archaic。archaic = obsolete, out of date。archaic languageで「古く、現在では使われない言語」。archaeology(考古学)などから意味が連想できたかも知れません。
(7) 2 profusion。形容詞はprofuse(大量の、豊富な)。授業では、profuse amounts, profuse apologies, profuse thanksなどをご紹介しました。
(8) 1 clandestine。clandestine = secret。1級では、知っておくべき単語です。clandestine meeting(密談)。空所後の「数人の諜報当局者以外には知られていない」がヒント。
(9) 4 proscribed。proscribe = forbid, prohibit「〜を法律で禁止する」。prescribe「(薬を)処方する」と似ているので見間違えてしまった方もいらっしゃるかも知れません。この単語を知らなくても消去法で正解できる問題でした。
(10) 2 daunting。第5文型。ロシア語の勉強を最初はどう思ったのか?but以下には、基本を理解すると楽しくなった、とあることから空所にはマイナスの内容が入るはず。正解は、2 daunting(手ごわい、やる気をなくさせる)。daunting taskなど。英検1級のボキャブラリーも最初はdauntingだと感じるかも知れませんが、慣れてくると語彙が増えることで、読解やリスニングなど他のパートでもより正確な理解が実感でき、だんだん楽しくなります!Believe me…。
(11) 3 brusquely(ぶっきらぼうに、無愛想に)。brusque questions(無礼な質問)、brusque manners(素っ気ない態度)。
(12) 4 squanders(= waste)。高給取りだったが、旅行や飲食に散財したとの内容から。これも1級ではおなじみの単語。不思議な音に興味をそそられるのですが、この単語、どの辞書でも「語源不詳」となっていてなおさら気になる。
(13) 1 decried。選択肢が全てde- から始まっています。arguing以下から、消費税率アップに批判的であることがわかります。decry = criticize, condemn「〜を非難する」。私も反対です!
(14) 3 detrimental「有害な」。「喫煙は健康を損なうことが証明されているが、中にはたばこ会社の広告により、たばこが格好いいとまだ思っている消費者もいる。」今どきそんな広告あるのでしょうか? 批判の対象になると思うのですが。。。
(15) 2 accomplice「共犯者」。容疑者は単独の犯行だと言ったが、指紋により共犯者がいることがわかった、との内容から。complicity「共犯(行為)」も合わせて覚えておくと良いでしょう。
(16) 3 respite(= rest, break)「小休止、中断」。respite from work(仕事のひと休み)。respiteは発音にも注意です。自信のない方は、必ず辞書で確認しておきましょう。
(17) 2 engrossed(= absorbed, engaged)。グレッグが本に夢中になってしまい、オーブンのローストビーフのことを忘れてしまった、との内容。他の人も気づかないということは、彼は一人暮らし?それでローストビーフですか?謎。
(18) 1 revitalized。かつてはさびれてしまったダウンタウン。howeverの逆接後で、今は繁栄していると。re-(再び)vital(元気な、活気ある)にする、ことからrevitalize「〜を活性化する、復興させる」。
(19) 2 deterrent「抑止力」。これは難なく正解できたのではないでしょうか。nuclear deterrent(核の抑止力)でもおなじみ。お屋敷では、鉄格子のついた窓や番犬が侵入者にとってはdeterrentになる。
(20) 1 acrid「辛辣な、とげとげしい」。これは正答率が低いと予想されます。政治家が相手からの辛辣な批評に気分を害した、との内容。“acrid”は、“acid(すっぱい、酸性の)”から変化した単語。acrid smell (鼻につんとくるにおい)、acrid poison(刺激性毒物)、acrid debate(激しい議論)、acrid review(辛辣な書評)など。他の3つの選択肢の意味がわからないと消去法も難しかったと思います。
(21) 3 prolific(多作の、多産の、豊富な)。過去にも繰り返し出題されている印象です。多くのゴールを決めたということで、prolific scorer。prolific writer(多作家)、prolific animal(多産系動物)。proliferate(増殖する、急増する)、proliferation(拡散、蔓延)などと語源は同じなので、覚えやすいですね。
(22)〜(25)はいつも通り句動詞の問題。難易度も通常レベルです。初めて出会う句動詞でも、構成する動詞、副詞、前置詞などからその意味を推測できることが多くあります。知らないからと言って諦めずに、イマジネーションを頼りに考えてみましょう。
(22) 4 leaped out at。leapが「跳ぶ」、outが「外に」、atは「〜をめがけて」。1枚の絵画が彼の目に飛び込んできた(彼の目に留まった)。
(23) 1 play along(調子を合わせる、同意したふりをして協力する)。実際には賛成でなかったが、上司のアイデアなので、along(一緒に)playした。
(24) 4 fix on「(日にちを)決定する」。fix(〜を固定する)から推測できたのではないでしょうか。あまり考えすぎない方が良い問題です。
(25) 1 sailed through。第1次面接は楽々とこなしたが、2次面接はうまくいかなかった。sailは「航行する、滑らかに進む」、throughは「切り抜ける」感じ。よって、sail through「すいすいと切り抜ける」→「楽々こなす」。

1番まとめ

 前回と同レベルの出題でした。1級ではおなじみの単語も多く、普段から学習をしている方にとっては正解しやすいセットだったことでしょう。(5) catapult、(9) proscribeは、これまでにない出題でしたが、いずれも消去法で正解できる問題。
 2015年第1回の大問1番は、25点中、受験者平均が14点、合格者平均が18点でした。今回もほぼ同じではないかと予想します。したがって、目標得点は、25点中18点です。

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[2]空所補充問題

1題目 : Land-Use Regulations

 大都市における地価高騰の原因とその影響、解決策など。地味なテーマから始まったなぁという印象。パッセージは読みやすく、(26)、(27)は易しい問題。比較すると(28)はやや迷いそう。
(26) 空所前のhoweverに注目。その前では、土地の高騰は需給のアンバランスによるものと分析。however後には、違う意見がくるはずだと考えながらパラグラフ終わりまで読み進める。空所後には、土地利用に制限が設けられたとあり、パラグラフ下から3行目に、it is these laws that drive up land prices… と書かれていることから、制限が供給不足をもたらしたことがわかり正解は3番。選択肢3番のshortageは土地の供給不足のこと。これは、需要増加によるものではなく、規制(land-use regulations)を設けたことによる「人為的」なものであった。
(27) 空所前のalsoに注目。制限を設けることは地価高騰以外にも影響があったらしい、「なんだろう?」と考えながらパラグラフ最後まで読みましょう。私も常に独り言のように問いかけ、その答えを見つけながらパッセージを読んでいます。答えは空所の次の行、a shift in U.S. migration patterns。以前は雇用機会の多い大都市に人が集まったが、地価高騰により貧困層は地価が安く機会に恵まれない地域に住まざるを得ないことから、正解は1番。第2パラグラフ後半で、規制によって貧困層が貧しい地域にlockされてしまうとあり、これが選択肢1番でlimiting social mobilityに言い換えられています。social mobilityは、社会的流動性。前回の内容一致問題“The Tammany Legacy”でも、upward mobilityの表現で出てきていました。階級間での移動のこと。ここでは貧困層が貧困から抜けられないという内容。
(28) この問題の解決策として、top-downの意思決定を挙げている。空所前後では、local levelとcity levelを対比させ、top-downつまりcity levelでの決定を優先させるべきだと述べている。選択肢を消去法で見ていきます。2番、4番は論外。本文からは根拠が見つかりません。1番は事実と逆。local levelで規制を設けると地価は上昇します。よって正解は3番。第3パラグラフ2行目から、local levelでは、土地所有者の影響力が大きく、彼らに有利な規制が作られると書かれている。彼らにとっては規制が厳しい方が好都合であることから3番が正解と判断できる。3問の中では最も難しい問題でした。

2題目 : The Origin of Milk Consumption

 人類はいかにしてラクトースの消化を可能にする遺伝子(LP allele)を獲得し、それはその後どのような影響をもたらしたのか?英検ではおなじみのテーマ。専門用語が出てきても本文中で説明されているので心配ありません。内容は一般的に知られているお話という印象。意外性はありません。前回よりも本文は長めですが、かなり読みやすく、設問も3問とも迷わず選べたのでは?冒頭に出てくる lactose intoleranceは「乳糖(ラクトース)不耐症」。乳糖分解酵素の欠如、または働きが弱いために、牛乳を飲むとお腹をこわす症状のこと。
(29) 調査対象はヨーロッパのfirst farmers。5行目ではcrop farmersとあり、最初は酪農には従事していなかった。ポイントは空所3行後のbut。butの後では LP alleleが出現し、彼らは酪農を始めたとある。第2パラグラフ5行目のbutの前では、まだLP alleleが現れていなかったとなるはず。したがって正解は2番。
(30) 空所の前行のlactose toleranceに注意。intoleranceではなく、toleranceなので、ラクトースに対して耐性がある、つまり乳糖を消化できること。第3パラグラフ後半で、ミルクを飲めることで、boom-and-bust cycleの影響が軽減されるとある。boom(好景気)、bust(不景気)は、ここでは作物の豊作・凶作を指しています。豊作・不作の影響をあまり受けないとの内容から正解は4番。作物の収穫が少ないときには、他からカロリーを摂取できます。第3パラグラフ最後のelsewhereはミルクのこと。
(31) 主語であるSuch individualsは、前文のthe lactose intolerant(ラクトース不耐症の人々)のこと。空所2行後には、そのような人は亡くなってしまうこともあるとあり。さらにパラグラフ最後では、不耐症の人は耐性を持つ人に比べて子孫を残す可能性が低いとあることから、正解は3番。耐性がないと、生存の可能性が低くなる。
 このパッセージは、パラグラフが4つ。通常、空所補充問題のパッセージは3つのパラグラフから構成されていますので異例です。通常よりも長くなっていました。

2番まとめ

 2題とも読みやすいパッセージでした。設問も本文から根拠が見つけやすく素直なものばかり。このところ空所補充問題易化の傾向が続いています。パッセージの面白さという観点から言うと、今回は個人的にはちょっと残念という感想。意外性がありませんでした。パッセージは通常よりも長め。空所補充問題は最後に残しておくという受験者が多いと思います。時間がきっちり確保できたかどうかが鍵。時間さえあれば、多く正解できたはずです。
 今回は全問正解も狙えると思いますが、6問で6点満点中、5点は確実に得点しましょう。

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[3]内容一致問題

1題目: The Fur Trade

 17世紀、北アメリカ東部で戦われた原住民とフランス植民地軍とのあいだのビーバー戦争。当時ビーバーの毛皮が珍重され、紛争にからんでいたためこの命名に。罪なきビーバーがかわいそう・・・涙。1題目から歴史ものでした。しかもネイティブ・アメリカンに関する一般には知られていないお話。毎回よくネタを見つけてくるものだと感心します。登場人物が多く、関係が複雑なので、整理して読み進める必要があります。第2パラグラフまでは問題なく、(32)も易しい。第3パラグラフは同盟関係で混乱しそう。そのため(33)は正答率が下がるでしょう。最終パラグラフはしんみりと考えさせられる「人間の勝手」。それをまとめたのが(34)。
(32) 第2パラグラフ最初で、ヨーロッパ人が北米原住民を未開人と見ていたとある。5行目のhoweverに注目。フランス人が考えを改めた。彼らの持つ技術を見直したことから正解は4番。他の選択肢は明らかに誤りで選びやすい問題でした。4番の選択肢内で2度使われている their はいずれもthe Frenchを指し、原住民ではないので注意。質問文のwhen節の主語がthe Frenchであることからも明らか。「選択肢のみで判断しない」ことは意外に重要。常に質問と対で。
(33) 第3パラグラフ。フランスに加え、オランダもイロコイ連邦と同盟を結ぶことで関与してきました。4行目、部族同士の関係には、ヨーロッパの動向が大きく影響していたとあり、正解は3番。became involved in disputes... その後、フランス側のシャンプランなどはヒューロン族を助け、後のビーバー戦争へと導く。パラグラフ最後のannihilation, mass migrationsが選択肢ではdestabilizing their societiesに。
(34) 最終パラグラフの内容から、正解は3番。選択肢にあるshort-term benefitsとは、ビーバーの毛皮によりヨーロッパと交易を行うこと。「今」しか考えていません。。。人間ってそんなもの?目の前の利益に目がくらみ、彼らの伝統・文化、そして生活の糧であるビーバーも失ってしまうという悪循環。3番の選択肢では、long-term interestsへの悪影響と言い換えられています。

2題目: Robotic Surgery

 英検ではおなじみの医療関連。近年増えている、ロボットによる外科手術に関して。英検本試験問題は読みながら「えーーっ」と驚くことがよくあるのですが、今回は内容に意外性がみられず、少々残念。英文は通常レベル。設問は3問とも素直であまり迷わずに答えられそうです。パッセージは4つのパラグラフ構成。1題目“The Fur Trade”と同様、最初に導入のパラグラフがあり、その後の3つのパラグラフで1問ずつ設問が作られています。
(35) 第1パラグラフでロボットによる手術の利点が述べられた後、第2パラグラフでは、それに関わる利害について。ロボットの関連費用を回収するために医療機関は患者にロボット手術を勧めている。ただしロボット手術の優位性には疑問の声も。本文では、clear evidence is lackingと。正解は4番。「証拠がない」→ make false or exaggerated claims。
(36) 第3パラグラフではロボット手術による合併症の可能性について。メーカー側は、合併症の増加はロボット手術の件数自体が増えているためだとするが、Howeverの後でZuckerman氏の主張が書かれています。Zuckerman氏によると、FDAによる報告は「氷山の一角」。FDAのデータと、メディア報道や訴訟での件数との大きな乖離を指摘し、実際にはFDA報告以上に合併症があるはずとの主張から、正解は2番。
(37) 現在開発中のロボットについて。最終パラグラフにて、単独で(independently)、単純な(low-level)手術を正確にするロボットが開発中だとあるので、正解は1番。straightforwardは、low-level, repetitiveの言い換え。the type of problemsは、第3パラグラフで述べられていた合併症などを指しています。2番の選択肢は、complicated surgeriesが不適切。3番では、助手は不要、independentlyと一致しません。落ち着いて読めていれば正解できる問題でした。

3題目: Ronald Reagan’s Foreign Policy and the Iran-Contra Scandal

 かつてのアメリカ大統領の名がタイトルに含まれていることにまず驚きました。歴史ものと言えるのかが微妙なほどに最近のお話。パッセージとしては、読みやすいか読みにくいか、人によってそれぞれでしょう。ただし、登場人物が多く、内容も冷戦後の中南米における政策からイラン・コントラ事件、その後の収束にいたるまで、多岐に渡っていました。お疲れ様でした。なにより話題が重い。。。これだけの内容を理解し、選択肢から正解を選ぶには、相当な集中力(or 根性)が必要です。この800語の内容一致問題が、今回の「鍵」となるパッセージでした。時間内で処理できたかどうか?が合否に大きく影響しそうです。
(38) レーガンのrollback policy(巻き返し政策)が支持された理由は、第2パラグラフ後半に書かれています。米軍の関与なく、財政負担も少ない中で、共産主義の影響を抑えられるとの内容から、正解は3番。
(39) レーガンが推進したpublic diplomacy(開かれた外交)政策が批判された理由は、第4パラグラフにて、manipulating domestic public sentimentと書かれています。 具体的には、メディアを利用してanti-Contraの議員を攻撃したり、pro-Contraの編集者を支援したり、反民主主義的な方法で国内感情を操作していたことから、正解は4番。disturbing legacyと。
(40) 議会聴聞会により、レーガンの責任が問われることに。第7パラグラフ後半の内容から、正解は2番。members of his administrationは、本文his subordinatesの言い換えです。政府によるコントラの活動への支援が法により禁じられていることは、第5パラグラフ6行目で、in defiance of the legislative banと表現されています。
(41) 最終パラグラフにて、レーガンの巧みな対応が功を奏し、このスキャンダルがまもなく人々の記憶から消えたことが書かれています。その後のパラグラフ後半の内容から、正解は4番。下から6行目usurpationがポイントでした。動詞がusurp(〜を無理矢理奪う、侵害する)。選択肢4番では、expand and abuseに言い換えられています。迷うとしたら2番。近い内容ではあるのですが、「政府の幹部がこうである」というのが、Draperの伝えたいところではなく、あくまでも「知らないうちに大変な事態になるかも」という警鐘であることを読み取る必要があります。
 レーガン大統領で思い出すこと。彼が就任したとき、短期間アメリカに住んでいました。Reaganを普通に読むと「リーガン」。でも、彼は大統領選挙中に「レイガン」と呼び方を変更していました。二重母音で「レイガン」なのに、なぜカタカナ表記は「レーガン」なのかといまだに不思議です。
 もう1つ、Back To The Futureで、1955年に戻ったときに「30年後の大統領がロナルド・レーガン」であると言うと、「映画俳優が?」と笑うシーンも有名ですね。そういえば、BTTF Part 2でマーティーたちがやってきた未来が、2015年10月21日。その日に何かが起こりそうで今からそわそわ。30年前にももちろん英検はあったけれど、まさか30年後にTwitterなんてものを使ってこんなことをしている自分を全く想像できなかった。

3番まとめ

 歴史物が2題で、特に最後の800語問題が重かったのが今回の特徴です。最初の500後問題2題は、通常のレベル。“Reagan”も落ち着いて読めると決して難しくはないのですが、ここは「気力」が試されたところ。
全体で20点満点中、16点が目標得点です。

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[4] 英作文

 出題形式は通常どおり。与えられたTOPICについて、3つ以上のPOINTSを使いながら200語程度のエッセーを書きます。

TOPIC: Can international terrorism ever be eliminated?
POINTS:
* Economic inequality
* Education
* Financial costs
* Historical background
* International relations
* Military action

 まず思ったのは、大きくそして重いテーマだということ。内容一致問題での2つの歴史物と合わせて考えると、かなりの「重量」を感じられたかも知れません。2001年のアメリカ同時多発テロを思い出し、あれから世界はどう変わっただろうかと考えてしまいました。過去の出題で思い出すのが、2011年第3回の“Agree or disagree: World poverty can be eliminated”。貧困撲滅、テロ撲滅、どちらもなかなか難しい問題です。今回も“No”の立場の方が書きやすかったかも知れません。
 「国際テロの撲滅は可能か?」まずはPOINTSを眺めながら、どのPOINTSが使えそうか、どちらの立場を取るかを考えましょう。今回は、Yesで書くには難しいTOPICかも知れません。「可能」であることを納得させるよりも「不可能」であることを納得させる方が、POINTSを使いやすそうです。
 以下、POINTSの使用例です。
Economic inequality: 貧困により将来に希望が持てず、テロリストになるというケース。生活水準の向上がない限りテロはなくならない。
Education: これはYesでも使えるかも知れません。教育水準を上げることで、テロをなくすことが可能。ただ、根本の貧困やインフラ整備などを考慮すると、現実には難しいか。
Financial costs: セキュリティ面などで、最新のテクノロジーを使いテロ防止に努めてはいるが、多額の費用が必要であり、すべての国で投じられる額ではない。
Historical background: 通常の戦争は領土紛争などが原因であることが多いが、テロ行為は宗教的、文化的、民族的相違に起因することが多く、話し合いによる解決が難しい。
International relations: これはいろいろな使い方が考えられます。近年の国際関係での懸念点を例に挙げることもできますし、国連の活動などに触れ「撲滅できる」の立場で使うこともできるでしょう。具体例が思いつくかどうかが勝負です。
Military action: テロ行為を軍事行動で抑えることは不可能でかえって激化してしまう。「過激な意見でもいいんですよ」と普段お話しているのですが、さすがに「核兵器によってテロ行為が撲滅できる」は、過激過ぎますし、説得力もないでしょう。
 全体の構成としては、Introductionで自分の意見を述べ、3つのBodyパラグラフでPOINTSを1つずつ使い意見の根拠を示し、Conclusionにて、再び意見を述べて締めくくることになります。CEL作成のModel Answerをご参照ください。本当は国際テロの撲滅を望んでいるが、現実的には不可能だろう、という立場で書いています。
CEL解答はこちら>>

 英検協会による解答例では、IntroductionにてBodyで取り上げるPOINTSがプレビューのように並べられています。詳しい内容については次のBodyで述べられますが、このような書き方も可能です。さらにConclusionにおいても、Bodyで使ったPOINTSを再度まとめて示しています。Introduction、Conclusionの書き方の参考になります。

4番まとめ

 書きやすいテーマであるかどうかは人それぞれなので一概には言えません。重要なのは所要時間です。事前準備も含めて25分程度でまとめられなければ、読解問題などに影響を及ぼしてしまいます。普段から時間を意識しながら作成練習をすると良いでしょう。
 大問4番は28点満点ですが、合格者平均はほぼ安定して20点です。目標得点20点を獲得できるエッセーを25分程度で書き上げることを目指しましょう。

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[5]リスニング

Part 1

 全回と比べ傾向の変化は見られません。落ち着いて聴くことができたのではないでしょうか。いくつか迷いそうな問題がありましたので、解説してまいります。
No.1 男女とも上司であるMargaretの昇進を好ましく思っていません。Part 1では男女の意見が同じなのか異なっているのかを聴き取るのが重要です。今回は同意見。男性が、“Maybe it’s time for me to start looking for another job.”とMargaretの下で仕事をしたくないとの意思を伝えているので正解は1番。
No. 2 女性がセミナーに参加したことで、交渉術を身に付け、“I just closed a deal with a big electronics manufacturer.”と言っていることから正解は4番。close a deal with 〜「〜と契約を結ぶ」。close以外にも、cut a deal、clinch a dealなどもよくあるコロケーションです。
No. 3 TVを見ていて通販のコマーシャルに興味を持つ女性。対して男性はその商品に懐疑的です。女性が、“Why are you always such a cynic?”と言っていることからも、正解は2番。
No. 4 Maggieの犬が女性の靴をダメにしてしまった。女性が、“Should I ask her to pay for a new pair?” と男性に聞いたのに対して、男性が、“Maggie’s your best friend. You don’t want to ruin your friendship, do you?”と言っていることから、正解は4番。confrontの言い換えが難しかったかも知れません。ここでは「私の靴を弁償して!」と言うことです。何か言いにくいことを突きつける、または糾弾するような時に使う表現です。
No. 5 航空会社でたまったマイレージを使いたいという男性。オプションを電話で尋ねていますが、結構内容が複雑で焦ったかも知れません。数字が出てくると混乱してしまうという方も多いですね。落ち着きましょう!“You can upgrade to business class on most domestic flights … Some restrictions apply, though.”と女性が言っていることから正解は2番。
No. 6 別荘が欲しい妻に対して慎重な夫。夫は維持費や税金を心配し、妻はgood investmentになると主張。“The second-home market is more volatile than first homes.”と夫。volatile=価格の変動が激しい。けれども最後には妻に根負け。同僚に相談してみると言っていることから正解は3番。不動産の話はPart 1の会話ではよく出てきます。景気がいいことで・・・。
No.7 転職した男性が仕事の大変さを訴えています。元同僚の女性が「あなたは有能だから・・・」と言っても、“Thanks. I hope you’re right.”とまだ自信がない様子から、正解は1番。難しい問題でした。選んでしまいそうなのが3番です。確かに“I guess you have a lot of tight deadlines.”と女性が言っていますが、それに対して男性は、“Yes, but that’s nothing new.”と応じているので、tight deadlinesに慣れていないわけではありません。
No. 8 経済見通しについて話していますが、会話冒頭でのイギリス人女性によるeconomic forecastの発音が聴き取りにくかったかも知れません。音声が公開されましたら、是非聴き直してみてください。失業率も下がる見通しでupbeatだと喜ぶ男性に対して、女性の見解は異なり、創出される雇用の多くは、low hourly-wage positionsだと主張。男性は、“That’s sure better than being out of job, isn’t it?”と仕事があるだけいいはずと言っていることから、正解は4番。なかなかシリアスなお話です。。。
No. 9 男女の長い会話。内容が多いわりには、設問は単純である傾向が、、、。今回もそうでした。光熱費が高いことから、ソーラーパネルの設置を検討するご夫婦という設定です。長期的に考える妻に対して、夫は“The initial cost would put too much strain on our finances.”と弱腰であることから正解は1番。Part 1に登場する男性はみな慎重です。
No. 10 3人の長い会話。今回は女性の上司が男女2人の部下に採用面接をした候補者(Philip Johnson)についての意見を聞いています。情報量が多く難しかったと思います。“We haven’t seen a candidate with a proven track record of boosting sales.” と女性が発言していることから、正解は3番。詳細を聴き取る必要がありました。“There’s no one who’s really ‘wowed’ me.”「あっと言わせるような候補者はいなかったわ」。“The rest didn’t make the grade.”「他の人は基準に達しなかった(合格しなかった)」。

Part 1まとめ

全体的に会話もゆっくりで聴きやすく、わかりにくい表現も少なかったと言えます。 選択肢の言い換えもいくつか指摘した以外はあまり迷うものではありませんでした。前回も易しめでしたので難易度は変わらず、10点中8点獲得が目標です。

Part 2

 健康、生物、IT、医療、環境など、英検らしいテーマが並びました。(B)のミツバチの話がとても興味深い。(E)を担当されたナレーターがイギリス人女性で、慣れないと発音が聴き取りにくかったかも知れません。

  1. : New Findings on Exercise
    適度な定期的運動が健康に良いことは知られているが、短時間に激しい運動をすることで同様の効果が得られるとの新説が。したがって、No.11の正解は2番。
    ところが専門家はガイドライン変更は時期尚早であるとしている。これまでの研究はすべて、short-term studiesであり、被験者の多くは若い男性であったため。No. 12の正解は1番。
  2. : Bees
    (B)のタイトルが“Bees”ってシャレでそろえたのでしょうか?ちょっと「あれ?」となりましたが、気を取り直して。これは非常に面白いパッセージでワクワクしながら聴きました。生物の神秘に感動します。
    ミツバチは空中を飛ぶ中で正の電荷を獲得する。一方で花は元から負の電荷を持つ。ミツバチが花の蜜を集めると花の電荷が弱まる。ミツバチは花の電荷の強さを察知することができるため、電荷の強い花を選び蜜をゲットすることができる。素晴らしい!No. 13は2番。
    実験にて電荷を取り除いたところ、ミツバチは砂糖水の入ったdiskを見つけられなかったことから、No.14は1番が正解。the right disksのright(正しい)とは、砂糖水が入っていることを指します。
  3. : The Limits of Anonymity
    ネット上では匿名での発言が認められているが、アイダホの地方裁判所での判決によりこれに変化が。
    The judge ruled that the comment damaged the politician’s reputation …の部分から、No. 15は3番が正解。匿名での言論の自由は認められるが、make unproven accusations about others は容認できないとの内容。もっともです!
    No. 16は、Some news websites now require people to submit their contact information before commenting on an articleなどから、2番が正解。
  4. : Marijuana
    マリファナにはmind-altering(精神状態を変化させる)作用を持つ物質THCが含まれているため非合法である地域が多い。 ところが、マリファナにはガンの治療効果もあることがマウス実験で判明。
    THCにより、blocking the creation of blood vessels within tumors が可能との内容から、No. 17は4番が正解。blockをpreventに言い換え、creation of blood vesselsをflow of bloodに言い換え。選びにくい問題でした。2番も事実ですが、質問で問うところの2007年の研究でわかったことではありません。
    Some researchers are pursuing the creation of the synthetic version of THC からNo.18は1番が正解。synthetic = artificial。version = form。
  5. : Natural Capital
    開発プロジェクトなどで、自然が破壊される際に失われる「自然資本」は軽視される傾向がある。例えば、マレーシアのマングローブは通常その土地が市場で売買される値段で価値が評価されるが、マングローブが、ハリケーンや津波の被害を軽減することを考慮すると、実際の価値はその20倍と試算されることから、No. 19は3番が正解。
    No. 20 スコットランドでは、自然資本を正確に査定する世界初の試みがされているが、批判する声も聞かれる。If publicly owned areas … are given a monetary value, the government will allow such areas to be sold off. から4番が正解。
    最後の一文にも考えさせられます。Others simply believe that the value of nature can never really be measured in monetary terms. しんみり。
Part 2まとめ

 どのパッセージもゆっくりと読まれていました。事前にある程度選択肢に目を通しておくと、さらに聴きやすかったことでしょう。言い換えが難しかったのはNo. 17のみ。10点満点中、8点を獲得したいところです。

Part 3

 前回と比較するとやや易化と言えます。通常はトリッキーで迷わせる問題が1〜2問あるのですが、今回はそのような難問が見られず、比較的素直に答えられるものばかりでした。最近はSituationが4行に渡るものも多かったのですが、今回は4行が1問のみ。(F)と(G)はなんと2行。5問のSituationを合わせた行数も前回の18行から14行に減少。時間的余裕もあり落ち着いて聴けたのではないでしょうか。

  1. : 店内放送
    700ドルの洗濯機を電器店で買ったのが先週のこと。抽選に参加するためにはどうしたらよいか?これが5問の中で最も聴きにくかったかも知れません。情報量は多いのですが、To receive your entry ticket, just show your receipt at the Autumn Sale table… の部分さえ聴き取れれば、3番が選べます。
  2. : インストラクション
    自分で書いた小説を出版社に売り込みたいがどこへ行くべきか?選択肢には場所が固有名詞で並んでいるので、しっかりと見ながら聴きましょう。The Big Tentのセッションでは、Participants have five minutes to convince a panel of publishers’ agents to publish their work. とあり、正解は3番。pre-registrationが必要なので、すぐに行くことになります。4番のThe Hume Loungeでも、changing face of publishingについてのセミナーがあり、参考になりそうですが、これは始まるのが3:00です。質問は、Where should you go first? ですので、The Big Tentで1:00に始まるセッションの事前申し込みがまず最初にすることとなります。
  3. : 会話
    庭で飼っている猫のチャーリーが病気です。どうしたら良いのかを獣医さんに尋ねますが、予算が200ドル。1番は家猫用、2番と3番は予算超過です。正解は4番。parasitic infection (寄生虫感染) の検査に100ドルかかり、陽性の場合には、抗生剤に80ドルかかる。陽性でも合計180ドルなので予算内でチャーリーは元気になります。(バクテリア感染でなければ・・・)。
  4. : 会話
    事業を営むご夫婦がふたりで貯蓄・借り入れのできるretirement planを探しています。1番は自営業者向きではない。2番は1人しか利用できない。4番では借り入れができない。したがってすべての条件を満たしているのは3番のみ。
  5. : 会話
    同じ会社で営業を担当して3年。上司から昇進のためには来年は何をすべきかアドバイスを聞いています。managerに志願するには4年の実績が必要なので1番は除外。もう1年実績が必要となります。new clients = new customers、product expertise = product knowledgeと言い換えながら3番、4番はすでに今年でクリアしています。Your sales to existing customers are below target.と言われていることから、正解は2番。existing customers = current clients。

Part 3まとめ

 最近の中では、比較的答えやすいセットでした。5問全問正解も可能ですが、5問で10点満点中8点は確実に取るようにしましょう。

Part 4

 UKの水道会社の運用管理者(operations manager)の男性Peterにインタビューをしています。Part 4は聴きやすい回と聴きにくい回にかなりの差があるのですが、今回はかなり聴きにくいインタビューだと言えます。ブリティッシュ・アクセントであるのに加えて、声も小さめ。また、いつもPart 4で聴かれるような言いよどみが少なく、インタビューが早口で加速ぎみに進んでいきます。最後の2問、真の頑張りどころでした!
No. 26 水道会社がかかえる大きな問題として、法改正により競争が激しくなったことがまず最初に挙げられています。インタビュアーが、“So they could come in, and they could utilize the same network of pipes that you guys put in?”(theyはライバル会社)と聞き、 Peterが、“Yeah, they could.”と短く答えていますので、正解は3番。
 おそらくPeterの英語が聴き取りづらいので、問題が作りにくく、インタビュアーの発言から問題を作ったのでしょう。めずらしいパターンです。その後、environmental pollution、water consumption level、water conservationなどに話はおよびますが、設問には作られていません。
No. 27 最後に“conversion project”の話題になりました。どのようなプロジェクトかと聞かれ、“We recycle that. We turn it into electricity, and that goes out into people’s houses …”と説明していることから、正解は1番。
 このインタビューを最後まで集中して聴くのはなかなか大変でした。気力、体力、根性、意地etc. いえ、Peterさんには、何ら責任はないのですが(笑)。

Part 4まとめ

 近年では最も聴き取りにくいインタビューでした。ただ、No. 27はしかたないですが、No. 26はインタビュアーの質問部分でしたので正解したい問題です。
 2問中1問は正解し、4点中2点は確保しておきたいところです。


 英検1級に関する速報ツイートはこれで終了いたします。フォローいただきどうもありがとうございました。今後の復習などにお役立ていただければ幸いです。

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(2015/10/15更新)