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英検1級試験情報

英検1級試験情報
英検1級1次試験速報まとめ

2015年度第3回試験 (2016年1月24日実施)

全体の講評

 2016年度第1回からのリニューアルが正式に発表され、現形式での最後の本試験となりました。全体的には通常の1級レベルの良問ぞろい。今後ますます4技能のバランスを意識した検定作りが期待できそうです。
 大問1番の語彙・熟語問題は、正解しやすい問題が多く見られました。過去問からの出題も多かったため、普段から対策本などで勉強していると得点が重ねられる問題セットでした。
 大問2番の空所補充問題は通常の難易度。特に傾向の変化も見られませんが、「天動説・地動説」、「ブランドのイメージマスコット」、どちらも大変面白い内容との印象が残ります。
 大問3番の内容一致問題も難易度の大きな変化はありませんが、最後のアメリカの憲法に関するパッセージは整理して読んでいく必要がありました。ここで時間を費やしてしまうと、英作文や後回しにしていた空所補充問題に影響があったかも知れません。時間配分を考える必要があります。
 大問4番の英作文問題。次回からPOINTSが削除されることが発表されています。「化石燃料は将来的にも主たるエネルギー源になるか?」という今回のようなTOPICだとPOINTSがなくても書けそうです。このテーマで準備をしていた受験者も多かったことでしょう。25〜30分で書くことができたのではないでしょうか。
 リスニングのPart 1、Part 2は通常通り。全体に以前よりもゆっくりはっきりと読まれている印象があります。Part 2での抗菌剤や壁画の年代特定、カロリー摂取と健康との関係などはおなじみの話題。日頃からこのような分野の記事を読んでいるとリスニングにも役立ちます。そして今回難しかったのがPart 3。前回やや易化した反動なのか、トリッキーな問題がいくつか見られました。1問2点ですので、ここが合否の鍵を握っているかも知れません。前回、非常にインタビューが聴きづらかったPart 4ですが、今回はそのようなことはなく、通常レベルに戻りました。
 1次試験では、語彙力・読解力・ライティング力・リスニング力が測定されます。本試験後には必ず問題を振り返り、苦手分野を分析することをお勧めします。それぞれの分野をバランス良く強化していくことが理想であり、合格への近道となります。

得点目標

 1番: 20点、2番: 5点、3番: 16点、4番: 20点、リスニング: 26点(Part 1: 8点、Part 2:8点、Part 3: 6点、Part 4: 4点)

予想合格点

 大問1番がやや易化。大問2、3番は通常レベルでした。また、リスニングのPart 3ではトリッキーな出題がいくつか見られ難化。1問2点で配点も大きいため、合格ラインに影響するものと思われます。その結果、合格ラインは前回の85点より少し下回り、83〜84点と予想いたします。
Essayを除外した得点が50点台後半以上と判断された場合には、2次試験の準備をすぐに開始されることをお勧めします。合否発表後ですと、あまり時間の余裕がありません。

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されます。

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

 (1)から(21)の語彙問題。通常はいくつか「これは正答率が低いだろう」と予想される問題があるのですが、今回はありません。どれも1級レベルでは知っておくべき単語ばかり。過去問を含め、対策をしていた方には点数を重ねやすい21問でした。
(1) 3 confederation(連合、同盟)。アメリカ独立時の13州による連邦政府も大文字で、the Confederation。
(2) 4 nocturnal animal(夜行性動物)は、分かりやすかったことと思います。ショパンのノクターン(nocturne)は、夜想曲です。
(3) 2 culminate(最高潮に達する)。
(4) 1 disheveled(だらしない)。会話形式での出題でした。前回、前々回では、2問だったのが、今回は会話形式が全部で5問。最初のページにいきなり3問もあり、目につきました。
(5) 4 avenge(〜の仇を討つ)。revengeと似ているので、選べたのではないでしょうか。avengeは正義のための復讐であるのに対して、revengeは個人的な恨みや憎悪による復讐という場合に使われる傾向があります。犯罪組織のリーダーが投獄されたことで、判決を下した裁判官の家に放火して仇を討つ、という怖い内容。彼らにとっては「正義のため」なのでしょうか?ところで、日本語では何かが思うようにいかなかった時に、次回再挑戦する、という意味で「リベンジ」と使っていますが、これは本来の英語の意味とはずれているといつも気になっています。
(6) 4 upshot(結果、結論)。アーチェリーでの最後の一矢のことです。最後の矢で勝敗が決まる、ということから。
(7) 3 sumptuous(高価な、贅沢な)。dinner、meal、dishesなど、よく食べ物にくっついているという印象があります。たまに夕食が豪華な時には、“sumptuous dinner”と10回唱えましょう。すぐに覚えられます。
(8) 3 botch an attempt(企てを失敗する)。「俺が直すから、任せとけ〜」と水漏れの修理を快く買って出たテリー。でも、水漏れはひどくなるばかり。ご夫婦の様子が思い浮かびます。
(9) 2 「話したくない」ことから、返事がcurt(そっけない)であったことがわかります。こちらの夫婦は深刻なようです。奥様から離婚話が出ました。大問1番に登場するご夫婦はだいたい女性が主導権を取っています。
(10) 1 austerity(質素な生活、耐乏生活)。austere(質素な、厳格な)が形容詞ですが、新聞などではausterityを「緊縮財政」の意味で使っているのをよく見かけます。austerity measuresは財政緊縮策。
(11) 2 berate(〜を叱責する、非難する)。irate(怒った)と一緒に覚えるのがお勧めです。The irate president berated the educators for 〜 というようなセンテンスを作ると覚えられます。
(12) 正解1。これは「どうして?」という程の準1級レベルの問題。おなじみのalleged(容疑のかかった)が正解です。副詞のallegedlyも頻出。
(13) 正解2。直接は言わずに暗にほのめかすのは、insinuate。
(14) 正解4。高所恐怖症(acrophobia)のジャッキーは観覧車の頂上で、恐怖でpetrified(ガチガチに)な状態に。初デートで「いや!」と言えなかったのでしょうか?
(15) 3 atrocious(苛酷な、劣悪な)。atrocious conditions はよくあるコロケーション。ブラック企業を説明するのであれば、atrocious work conditions と使えます。
(16) 正解2。but後で、あともう1ヶ月必要とあるので、「前進はしたけれど」となるはず。headが入っていることからも、正解はheadway(前進、進展)。1行目のprogressの同義語です。
(17) 1 recuperate from 〜 で「(病気など)から回復する」。recover from と言い換えが可能です。病気関連単語のrelapseは、ぶり返してしまう方です。ストレスのない環境って、ストレスがないことが逆にストレスになりそうに思うのですが。
(18) 影響力が少ない、との意味で 3 marginalが正解です。端に追いやられているイメージで「重要でない、影響力を持たない」。他の選択肢、caustic、forlorn、dilapidatedもどれも過去問でおなじみのものばかりです。
(19) 正解4。「クスリをやっている」と新聞に書かれたことが、中傷(slur)に当たるので法的措置も辞さないと主張する女優。ところで、slurは音楽で音をつなげる「スラー」と同じです。
(20) 4 convene。これも準1級の問題のようです。国際テロの問題を話し合うための会議を招集するとの内容。名詞は、convention(会議、集会)。
(21) 1 fickle(気まぐれの、移り気の)。有権者は気まぐれなので、実力がなくても新しい候補者にすぐに乗り換える。fickle weather(変わりやすい天候)、fickle consumer(気まぐれな消費者)。
(22) 警察に電話をして、店から暴走族を追い出してもらった、という内容なので正解は、4 boot out (〜を追い出す)。kick outと同義。足で外に出してしまうイメージです。ところで今回の大問1番では、あちらこちらで「犯罪臭」がします。物騒な世の中です。
(23) バーバラが関係ない話やくだらない質問で口を挟んだので、会議が延びてしまった。正解は、1 chime in(割って入る)。inが中に入ってくる感じ。授業などが進行中にチャイムが途中割り込んで邪魔をするのを想像すると良いでしょう。
(24) これはおなじみではないでしょうか。4 dispense with 〜(〜なしで済ます、〜の手間を省く)は、大学受験などでも「熟語」として覚えるのではないかと思います。
(25) 3 put across an imageで「イメージを抱かせる、信じ込ませる」。get across 〜(〜を分からせる、理解させる)のacrossと同様に、向こう側への移動を表す前置詞です。汚職事件が誠実なイメージのあった政治家の政治生命を断つことに。

1番まとめ

 (1)〜(21)の語彙問題では、今回は明らかに正解がすぐに選べるような問題が多くありました。(22)〜(25)の熟語問題も、平均的なレベル。
20点越えされる方が通常よりも多いと予想します。

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[2]空所補充問題

1題目 : Believing Galileo

 天動説、地動説をめぐる論争。天文分野が珍しく内容一致ではなく空所補充問題で出題されました。短いパッセージの中に多くの内容がつまっていて、読んでいて非常に面白い。空所は素直です。
 第2パラグラフ(26)の前では、地動説がすぐに反論を受けたとあり、For instance 後には反論の例が書かれているはず。空所前のitは地動説。当時は地動説では、観測場所の違いにより生じる視差の説明がつかなかったことから、正解は2番。
 第3パラグラフでは、天動説、地動説を「合体」させた第3の説である Tychonic system について。これを hybrid theory と言っていることから、(27)はcompromiseに言い換えた4番が正解。想像するとすごい宇宙です。
 (28)は、ガリレオの時代に地動説がどのように考えられていたか?空所後に、地動説は証拠において、on even shakier ground だとあることから、正解は4番。当時はまだ確かな裏付けがなく、受け入れられていなかった。
 第4パラグラフ「もし地球が太陽の周りを回っているならば、地球が動くと空を飛ぶ鳥が取り残されてしまうではないか」との地動説への反論に個人的に大いに笑いました。優雅に空を飛んでいた鳥たちが「あれ?地球はどこに行っちゃったの?」とキョロキョロ探すのを想像すると可愛い。今では鳥の恐るべきnavigation能力が明らかになっています。安心してください!鳥たちはちゃんと地球についてきます。

2題目 : Humanized Mascots

 無生物物体を擬人化して作られたブランドのマスコットがマーケティングにどのような影響を及ぼすのか。これも思わず引き込まれてしまうような興味深い内容です。
第1パラグラフに出てくるスポンジの擬人化といえば、すぐに思い浮かぶのは「スポンジボブ」。最初にあのアニメを見たときには、その奇想天外な発想に驚きました。英語の勉強にもなかなかお勧めです。(お話がそれましたが…)。
 1パラグラフでは、マスコットは消費者のブランド信仰を高めるのに役立つことが書かれている。第2パラグラフでは、逆にマスコットを使うことでのマイナス面(downside)について書かれているので、第1文の空所(29)の正解は2番。
 ひとつのパラグラフに空所が2箇所あるのは、非常に珍しいと言えます。近年では記憶にありません。(30)は空所3行後の let downがbetrayに言い換えられている1番が正解。「消費者を裏切る」
 (31)は今回の空所補充問題では最も難しい問題でした。空所後の内容は、消費者はマスコットを持つブランド商品に対し、その価格に大きく影響される。価格上昇が、非人間的な市場原理によるものでなく、人間的なマスコットのせいだと考えるからだ。正解は3番。消費者は値上がりをマスコットのせいだと考えるので、実際には他に正当な理由があることを伝えるべきだ、との内容。選択肢3の external causes は、本文下から2行目の impersonal market forces の言い換え。externalは「マスコット以外の」を暗に指しています。

2番まとめ

 今回の空所補充問題は、2題とも非常に面白いパッセージでした。どちらも「いいね!」をクリックしたくなります。(31)以外はさほど問題なく答えられそうです。(ちなみに、英語では「いいね!」が「Like」、「超いいね!」が「Love」)。
 難易度は通常通りで、6問で6点満点中、5点は確実に得点したいところです。

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[3]内容一致問題

 

 内容一致問題の今回の特徴は、アメリカに関するパッセージが2つ出題されたことです。もう1題はイギリスに関するもの。今回は、生物・科学・テクノロジーなどではなく、より社会的なテーマがリスニングも含め多く見られました。ただし、これは固定されるわけではなく、常にどんな話題でも「読める・聴ける」ようにしておくことが英検1級では求められているのは言うまでもありません。

1題目: Incarceration in the United States

 米国で過密状態の刑務所。その原因とは?新聞・雑誌などでもよく取り上げられている話題で、特に新たな「新情報」はありません。パッセージの難易度も普通でした。設問で最も答えにくいのが(33)。この種のパッセージを読む際の注意点は、連邦刑務所と州刑務所を整理しながら読むこと。米国では常に「連邦」「州」が別ですので、日本の状況とは異なります。
 (32)メディアによると、囚人数増加の原因は?第2パラグラフの内容から正解は4番。これまで収監されなかったドラッグユーザーにも禁固刑が科せられるようになりました。質問文内の原因を表すattributeですが、本文第2パラグラフ1行目では、ascribeが使われています。attribute / ascribe A to B(Aの原因をBとする)。
 (32)〜(34)の設問がすべて2行に渡っていることも注目に値します。今回は、他のパッセージでも設問が長めとなり、一度読んですぐに理解できないと時間をとってしまいます。質問文を素早く正確に読むことも重要です。
 (33) 麻薬犯罪による収監の増加について。第3パラグラフの内容から正解は1番。実際には連邦刑務所での収監は全体の1割に過ぎず、多くは麻薬以外の犯罪により州刑務所に送られている。よって、全体としての影響は少ない。
 (34)は易しい問題です。禁固刑増加の理由は、最終パラグラフの最初で書かれている内容から正解は1番。検察官が「手柄」をあげようと厳しく取り締まる態度を見せるから。どこの国でもありそうなことです。本文の advance professionally が、further their careers に、tough-on-crime stance が、be more aggressive in 〜 にそれぞれ言い換え。
 ところで、本文登場の John Pfaff はどのように読むのでしょうか?Pfaffって、そのまま発音しようとすると、私の「唇・舌・歯」は三つ巴のケンカになりそうなのですが・・・。カタカナだと「パッフ」のようです。もちろん試験中には考えているヒマもないことですが。

 

2題目: The Origin of Modern Britons

 現在の英国人のルーツは果たしてどこに?DNA研究により歴史の教科書が書き換えられるのでしょうか?大変英検らしい面白いトピック。落ち着いて整理しながら読めれば無理のない出題です。
 (35) これまでの歴史的説明(ケルト人はアングロ・サクソンによりイングランドからは一掃され、諸島に残った)は、イギリス諸島の人々にどのような影響を与えているか?第1パラグラフの最後に書かれています。諸島の人々は、民族的・文化的に、イングランド人とは異なると考えていることから、正解は4番。選択肢内の a distinct ancestry は、the Celts であることを指します。
 第2パラグラフ。最近の研究では、なんと英国人のルーツは現在のスペイン、パスク地方にあるという説が浮上。遺伝子的にも言語的にもケルト族の影響は少なく、到着時期も遅かったと考えられる。驚きです!
 それはさておき、(36)がこのセットでは最も難しい問題でした。正解は1番。both後の動詞(arrived / had)が並列関係で、than以下は両方から続いています。ケルト人はバスク人より、到着も遅く、遺伝子プールへの影響も少なかった。
 “Incarceration” でも見られましたが、設問や選択肢が長く、構文が複雑であるケースが多く見られます。その意味でも過去問をしっかりと復習し、質問パターンに慣れておくことが対策として有効です。
 (37)は正解しやすい問題です。最終パラグラフでは、アングロ・サクソンがケルトを一掃したとされる通説が、言語的・遺伝子的証拠に欠けるとしています。これを “not accurate” に言い換えた3番が正解です。

3題目: Interpreting the U.S. Constitution

 アメリカでの憲法解釈をめぐる論争について。これもどこの国でもあることですね。歴史も少し絡めながらの政治、法律がテーマ。
 (38) living Constitution派の見解は、米憲法は制定当時では予測できない問題に対応できるようにと、意図して曖昧な文言が使用されており、その解釈は法律家に委ねられている。したがって正解は4番。
 第3パラグラフでは、オリジナリズム派の見解が書かれています。憲法は制定時の意図のまま解釈されるべきで、最高裁判事の裁量を許容すると民主主義の原理が揺るがされる、との内容から(39)の正解は2番。
 第4パラグラフは、憲法の修正第2条「人民が武器を持つ権利を侵してはならない」について。その後、軍により民兵が事実上不要となり、修正第2条はその妥当性を失った(lost amendment)ことから、(40)の正解は3番。
 (41) 第5パラグラフの半ばで、ヘラー判決がオリジナリストたちの勝利(triumph)だと述べていることから、反対の立場である living Constitution 派にとっては、敗北(defeat)となり、正解は3番。
 今回はアメリカの話題が2題。しかも、前回、前々回も内容一致問題の3題目の舞台はアメリカでした。ちょっと偏りが感じられます。今回の内容一致問題のもう1題はイギリスが舞台でした。少し前には、アフリカや中南米の話題が多く見られましたが、このところ消えています。
 さらに大問2、3番全体をながめると、今回の特徴は英検らしいアカデミックなテーマが多く並んだことです。空所補充の “Mascots” がやや日常的な話題であった以外は、非常に知的好奇心がくすぐられるような内容ばかり。好奇心豊かに読んでいけば、おのずから正解をえらぶことができるでしょう。

3番まとめ

 全体的に通常のレベル。10問で20点満点中、8問を正解して16点をしっかり獲得しておきたいところです。

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[4] 英作文

 出題形式は通常どおり。与えられたTOPICについて、3つ以上のPOINTSを使いながら200語程度のエッセーを書きます。

TOPIC: Will fossil fuels such as oil and gas still be the world's main source of energy in the coming decades?
POINTS:
* Availability
* Energy companies
* Environmental impact
* International relations
* Public opinion
* Technology

 まず思ったのが「TOPICが長い」。なんと 20 words です。この10年のTOPICを見ると、長くても 12〜13 words 程度ですので、かなり長いことがわかります。さらに不思議なのが、such as oil and gas の部分です。1級を受験する方であれば、当然 fossil fuels がなんであるかはわかると思うのですが、もしかすると小学生以下を意識した上で加えたのでしょうか?fossil fuels がわからなくてもoil、gasでわかるようにとの「親切」なのかもしれません。
 「数十年後も化石燃料が主要なエネルギー源として使われるか?」6つのPOINTSを見ながら、Yes / No を決定するのですが、今回のPOINTSを考慮すると、Noの方が書きやすそうです。“No” で答える場合で、POINTSの使い方を考えてみます。1) Availability:化石燃料の枯渇、2) Environmental impact:CO2排出による地球温暖化、3) Public opinion:健康への悪影響、4) Technology:代替燃料。
もちろん、“Yes” の解答も可能です。CELのModel Answerで “Yes”、“No” 両方の例をご参照ください。
CEL解答はこちら>>

 次回からはこのPartがリニューアルされ、POINTSがなくなります。TOPICに応じた使用材料を見つける必要があります。より2次試験のプレゼンに近くなると言えます。リニューアルについては英検協会のHPを参照ください>>
 公開されている英検協会による模範解答に書き方のヒントがあり、参考になります。こちらも合わせてご覧ください>>
 Introductionにて、使用するPOINTSが明確にされています。これまではPOINTSが指定されていたので、採点者もある程度のパターンで内容の予想がつきましたが、今後は自由な観点でBodyが書けますので、使用POINTSを最初にプレビュー的に3点示しておくのは、reader-friendlyであると言えます。さらに、Conclusionにて再び3点が review されています。 “must” ではありませんが、テンプレートとして参考にすることができます。リニューアル後に語数が200〜240に増えるのもこのあたりが意識されているかも知れません。

4番まとめ

 長く続いた1級の英作文問題が少し変わります。ただしEssayの書き方が変わるわけではありません。事前に出題されそうな話題の基礎知識を持っておく必要がありますが、これは同時に2試験対策にもなります。6月の受験を予定されている方は、是非「一石二鳥」の対策を。

 28点満点中、20点を確保しましょう。

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[5]リスニング

Part 1

 最近の傾向でもありますが、全体にゆっくりはっきりと読まれています。特に前半は会話も短く易しい問題でした。ただしNo. 6以降はやや会話の内容も複雑になり、正解も選びにくくなっています。
No. 1 モンタナで休暇を過ごした女性。魚は釣れなかったけれど、仕事からは解放されたと話しています。男性の、“Your vacation was worth it.” から正解は2番。
No. 2 税金の申告準備をする女性。家を売却し、株からの多額の利益(capital gains)があったため、税額も多くなると話しています。贅沢な悩みで羨ましい…正解は4番。
No. 3 地元の会合で話し合われる内容について夫婦で話しています。女性が、“I don’t want another big street going through our neighborhood.” と言っていることから、正解は1番。
No. 4 オフィスでの会話。男性が出張費の精算(reimbursement)について女性に尋ねています。旅費はファーストクラス以外であれば、全額返金されることに驚く男性。なんて気前がいい、という気持ちから正解は3番。過去の記憶にある問題です。女性が言った、“Fire away!”「弾をどんどん撃って」→「どんどん質問して」。話し始める相手を促す時に使う、日本語の「どうぞ、遠慮なく」に当たる表現です。
No. 5 年間300ドルでジムの会員になった男性。女性の知るジムはその半額であることから、正解は4番。安いと思っていたのに、、、知らない方が良かったですね。
No. 6 オフィスでの会話です。社内(in-house)では人材の能力不足でプロジェクト遂行は無理だと主張する男性。社外の人材(outside help)を雇うための予算を考えるとの女性の提案に  “Thanks.” と応じていることから、正解は1番。
No. 7 自動車を修理に出す女性が修理工と話しています。費用が200ドルを超える場合には連絡が欲しいという女性。修理内容を事前に知ることで、“I can decide whether it’s really needed.” と言っていることから、正解は1番。その後の男性の発言は “Rest assured we’re reputable and do quality work.”。Rest assured that 〜 「〜なので安心してください」ビジネスなどで使われる決まり文句です。
No. 8 これまでの問題に比べて、正答率が低いと予想されます。出だしの “Did you hear they’re closing down the geography department, Mark?” から大学での会話だと聴き取りたいところです。その後、男性が “I’m wondering whether we’ll get the ax too.” からこの男女は大学の教員だとわかります。get the ax は「解雇される」。2人の所属する学部は学生も多く心配ないが、“we might lose some of our adjunct professors (非常勤教授)” と女性が発言。人員が減り、授業数が多くなるかも知れない、との心配から正解は4番。
No. 9 大学の新しい学長について男性が女性に質問をしています。女性が若い学長について “she’s brought a fresh perspective and solid ideas” と言っていることから正解は1番。前職から連れて来たスタッフについては、 “they are all as forward-thinking and on the ball as she is.” とコメント。on the ballは「有能な、抜け目ない」。
No. 10 オフィスでの3人の会話です。女性2人がホテル部門の拡張を主張する中で、本社はいくつかのホテルの売却を検討していると男性が発言しています。“I’m afraid it’s not in the cards.” (それはないでしょう)。“I wouldn’t be surprised if headquarters accepts an offer sooner rather than later.” と男性が言っていることから、正解は3番。offerは他社によるホテル買収のこと。

 後半にいくつか状況のわかりにくい会話がありましたが、全体的にはゆっくりで聴きやすく、選択肢も素直でした。10問で10点満点中、8点以上の獲得が目標です。

 

Part 2
  1. : Triclosan
     いきなりタイトルの “Triclosan” (トリクロサン)が聞こえてきて焦ったかもしれません。でも、慌てずに落ち着いて聴いていけば決して無理のないパッセージでした。
     トリクロサンは当初は病院での使用を目的とした殺菌剤であったが、後に石鹸、化粧品、歯磨きにも使われるようになった。しかし、その効果は疑わしい場合も。さらに抗菌石鹸を使いすぎると、バクテリアが変異し、 ... which leads them to develop a resistance to antibiotics. の内容から、No. 11は4番が正解。harder to kill に言い換え。
     後半はトリクロサンの及ぼす悪影響(adverse effect)について。水路に放出されると他の化学物質や日光に反応し(in certain conditions)、毒性を持つ(become toxic)ことから、No. 12の正解は2番。
  2. : Social Mobility in the United Kingdom
     英国における社会的流動性について。階級社会と言われる英国でも、戦後50年代には流動性が高まり、貧困家庭出身者にも豊かになるチャンスが。
     Professional white-collar jobs opened up in the 1950s ... とあり、労働者階級にも機会が増えたことから、No. 13の正解は1番。
     最近のOECDの調査によると、大半の子供の将来は、their parents’ economic position により予測できる。つまり親の経済状況が子供の社会的流動性に影響するので、No. 14の正解は2番。ちょっと暗い話題でした。
  3. : Indonesia’s Cave Paintings
     インドネシアの洞窟の壁画が描かれた年代について。壁画は、鉱質沈着物(mineral deposits)で覆われており、研究者たちはと特殊技術によりdepositsの年代を特定した。研究者たちは、壁画を覆うdepositsが約1万年前のものだと特定。したがって壁画も最低1万年前のものだと判明した。
     壁画のminimum ageは、depositsの分析によることから、No. 15 は2番が正解。これはやや難問でした。
     壁画の中には約4万年前のものもあり、ヨーロッパの壁画と同年代となる。これまで、洞窟美術(cave art)はヨーロッパから広がったと考えられていたが、これが違うのではないかとの仮説が。仮説としては、cave art sprang up in various regions independently rather than spreading from one common source。したがって、No. 16の正解は3番。
  4. : Life Experiments
     カロリー制限が寿命や健康にどのような影響を与えるかについての研究結果。昔から言うところの「腹八分目」は洋の東西を問わず。。。種すら問わずのようです。
     Scientists found that the lack of food reduced the mice’s ability to reproduce. から、No. 17は1番が正解。drop in their fertility に言い換え。
     高齢のサルにカロリー制限をしたところ、ガンのような aging-related diseases (選択肢1ではsome diseases)の発症が遅くなった、とあることからNo. 18の正解は1番。
  5. : Creativity in the Corporate World
     ビジネス界において独創性がいかなる評価を受けているかについて。Part 2では珍しいタイプのテーマでした。
     企業幹部はビジネススクールで保守的な考えを受け入れるよう教えられ、その多くは no longer relevant in today’s ever-changing world とあることから、No. 19の正解は3番。outdatedに言い換え。
    成功の秘訣は競合のない最大利益が期待できる市場を見つけることだとの主張に対して、choosing too narrow a market could also lead to failure との反対意見も。No. 20の正解は1番。
Part 2まとめ

 (A)でいきなりの “Triclosan” は慌ててしまったかもしれません。その他では、(C)のインドネシア壁画が難しいパッセージでした。選択肢の言い換えが難しかったのは、No. 11、No. 17、No. 20です。
 全体的には通常のレベル。10問で10点満点中、8点をしっかり獲得しておきたいところです。

Part 3

 難化です。Situationが4行にわたるものが3問。最大の難問が(I)ですが、(G)、(H)あたりも迷いそう。あれだけの英文量を読み、エッセーを書き上げ、Part 1、2を集中して聴いた後では、かなりの負荷となります。

  1. : 会話
     ライティングのクラスにて「加点」されるためにできる additional work とは?
     レクチャー後半での、extra credit がキーワードでした。“... you can also analyze a published text of your own choosing for extra credit.” とあることから正解は4番。これは易しい問題でした。
  2. : 会話
     ノートパソコンが壊れ、店員に相談しています。出来るだけ出費は少なく、パソコンなしの状態を避けるための最善の方法は?修理には2〜3週かかってしまうので1番は除外。アップグレードにはさらに費用がかかってしまいます。外部モニター購入は200ドルから可能なので、正解は4番。この問題のように、考慮すべき条件が2つ以上になると、難易度は上がります。
  3. : 会話
     6週間前に交通事故に遭い通院中。このところ頭痛に悩まされています。What should you do first?
     この “first” を見落とさないように気をつけましょう。まず最初にすべきことが問われています。鼻を骨折したことが頭痛の原因かも知れない。“... you’ll need to consult a specialist to find out for sure.” とあることから、正解は4番。途中の医学用語に惑わされないことが重要です。
  4. : 留守番電話のメッセージ
     緊急にアシスタントを探しています。高いコンピューター技術と機密文書の取り扱い経験が必須です。あらかじめ選択肢の固有名詞に目を通しておきましょう。
     女性のイギリス発音が聴き取りにくかったかも知れません。特に固有名詞が多かったので、最初戸惑ってしまいそうです。候補者が4人いると言っていますが、Sarah RobertsとKevin Andersonはどこ?選択肢にいない…。これは?
     いきなり選択肢にない2人の人物の話から入っています。まさかの「新技」です!そう、疲労困憊の受験者に対して「肩透かし」をかけてきたのです。「え?」と驚きますよね。私もこの思わぬ「攻撃」に相手を見失いそうになりました。しかも、選択肢1番のRebecca Adamsって、Sarah RobertsとKevin Andersonのlast namesを合体させたような名前でとても紛らわしいです。
     続くRebecca Adams のコンピューターのスキルは十分。一方、Nicolai Karpovのコンピュータースキルについては言及なし。現在のところ、Rebecca優勢。機密文書の扱い経験は全員持つが、SarahとNicolaiは経験が浅いことから正解は1番。まずはRebeccaに会って話を聞きます。confidential documents を sensitive information に言い換え。
     (F)、(G)、(H)で、正解4番が3問続き不安になってしまいそう。「英検の正解は4番が多い」という都市伝説があり、分からない時には4番にする、というお話を聞きますが、根拠はありません。今回も特に4番が多いことはなし。。。信頼できるのは自分だけです。
  5. : 会話
     空港でレンタカーを借りようとしています。条件は50ドル/日、大人5人とスーツケース数個が載せられるサイズ。これは分かりやすい問題でした。選択肢を見ながら、料金を横に書き込んでいくとよいでしょう。
     mid-sized carだと荷物が載せられません。Crossoverがすべての条件を満たしているので、正解は2番。larger SUV は65ドルなので予算オーバー。「クロスオーバー」だと45ドルでオーバーしません。(なんかややこしい…)。

Part 3まとめ

 (I)での衝撃的「肩透かし」事件などもあり、前回よりも全体に点数が取りにくいセットでした。5問で10点満点中、6点は確実に、できれば8点獲得が目標です。

Part 4

 前回は、インタビューに答えるイギリス人男性がとても早口で聴き取りづらかったのですが、今回はそのような問題はありませんでした。選択肢は通常よりも長めで、すべて2行に渡っていました。
 前回、前々回とも男性が男性にインタビューしていました。今回は少なくとも女性がインタビューされるのだろうと予想していましたが、なんと今回も男性が男性にインタビュー。これで2015年度のPart 4は女性不在。
 冗談はさておき、注目すべきはインタビューされている男性。通常このPartでは、職業についてインタビューしますが、今回は職業ではなく、過去の経験についてです。初めてのパターンではないでしょうか。手元の資料で2005年までさかのぼってみましたが見当たりません。
 男性は若い時に、6ヶ月間イスラエルのキブツ(農業共同体)でボランティアを経験しました。男性の職業についてのインタビューではないので、状況がわかるまで戸惑いそうです。
 No. 26 キブツでの経験がその後の生活にどのような変化をもたらしたか?Middle Eastのニュースについて、“it takes on a new meaning and importance to me on a personal level.” 中東での出来事(events)が重要な意味を持つと感じられるようになった、との内容から、それを “in a different way” と言い換えた3番が正解。
 海外での経験をインタビューで聞かれて、あまりマイナスの内容は答えないと思いませんか?3番以外の選択肢はどれもマイナスの内容です。常識的に考えても正解には見えません。なので、もしも聴き取れなかった時には…。
 No. 27 キブツがその後どのように変化したのか?privatizationは、“inevitable result of capitalism” だとした上で、当初のキブツの原理は現在では “not so relevant” と述べています。言い換えが巧妙なのですが、正解は2番。relevantでないということは、modificationsが必要となります。選びにくい問題でした。
 他の選択肢を見てみましょう。1番は別として、3番と4番はマイナスの内容です。特に4番はインタビューの回答として、外の人が言う内容とは考えにくいです。それはさておき、通常より選択肢が長かったので、素早く読む必要がありました。

Part 4まとめ

 前回よりもインタビュー自体は聴きやすかったですが、肝心なところでは声が小さくなり、ハッキリしません。特にNo. 27は選びにくい問題でした。
 2問で4点満点中、 4点が目標ですが、2点は確実に取るようにしましょう。


 本試験問題に関するツイートはこれで終了いたします。最後までフォローいただきどうもありがとうございました。今後の復習などにお役立ていただければ幸いです。今回受験されなかった皆さまも、今週末には問題が公開されますので、ぜひ挑戦してみてください。

 印象に残っているのは、大問2番、3番のパッセージの面白さです。今回は特に粒ぞろい。どれも「超いいね!」をクリックです。
 ところで、今年はアメリカ大統領選挙の年。内容一致問題最後の “Interpreting the U.S. Constitution” は、これを意識した出題だったのかもしれません。勉強になります。英語から、英検から、世界が広がっていく感覚が大好きです。

(2016/01/28更新)

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