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英検1級試験情報

英検1級試験情報
英検1級1次試験速報まとめ

2016年度第3回試験 (2017年1月22日実施)

全体の講評

 今回もよくできた問題揃いでした。語彙・句動詞は、前回より難化。全体に正答率が低いでしょう。空所補充・内容一致問題は、最後の「パラダイム・シフト」以外は普通か前回よりやや易しいというところ。英作文のトピックは「Should the death penalty be banned in Japan?(日本で死刑を廃止するべきか?)」。これは予想問題として準備していた方が多かったことでしょう。Listeningは、全体に前回より聴きやすかった印象です。Part 1は聴いたことのある問題がかなりありました。通常レベル。Part 2はどれもかなりゆっくりと読まれていました。内容が難しくてもフォローしやすいスピードかと思います。Part 3も比較的トリックが少ない問題セットでした。 Part 4 の男性photographerは、ボソボソと話すタイプの方でした。やや聴きにくい話し方をされる方が「定番」になったのでしょうか?
 1次試験の点数について。今年度よりCSE2.0が採用され、現段階で2次試験の準備をするべきなのかが判断しづらくなっています。1次試験では、Reading、Listening、Writingの合計CSEスコア2028点以上が合格です。あくまで合計ですので、各分野のバランスは問われませんが、分かりやすくするために3で割ると676点になります。
 過去2回のデータでは、Reading(大問1〜3)41問中28〜29問正解で676点、Listening 27問中19問正解で676点です。これ位正解できていれば合格の可能性は高くなります。ただし、最も1点の重みが重いのはWritingです。Writingの1点はCSEスコアでは10点以上に換算されますので、Reading、Listeningで点数が低くてもWritingの評価が高ければ、十分合格の可能性はあります。

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されます。

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

 前回は句動詞が4問とも答えやすかったのですが、比較すると今回の方が正答率は低いと予想されます。(1)から(21)までの語彙問題も、たとえ知っていてもきちんと文脈の中での意味がわからないと正解できない問題も少なくなく、語彙力を測定するには良い問題セットになっていました。
(1) 警察がパトロールの人員を増やしたのはなぜかと考えるとgang violenceを減らす(弱める)ためなので正解は1 curtail。curtail public spending(公費を削減する)、curtail the powers of 〜(〜の権力を弱める)。大問1番の1問目で1番が正解なのは、英検では1級に限らずかなりよくあります。
(2) 隣人の音楽がうるさく迷惑しています。正解は2 blaring(耳障りに鳴り響く)。 
(3) お小遣いの値上げはお父さんが機嫌のいい時に限ります。正解は4 auspicious。favorable、opportune、timelyなどが同義。
(4) 木に登ってしまった猫をエサでおびき寄せようとしますが、思うようにいきません。正解は4 entice。lure、attractなどが同義。今回の語彙問題、思ったように物事が進まない英文ばかりなのでしょうか?
(5) 最後のearthquakeを見てすぐに、3 contingency(不測の事態)が選べます。prepare for the contingency(不測の事態に備える)などはよく使う表現。contingency fund(臨時費)、contingency plan(緊急時対策)なども授業でよくご紹介します。2 serendipity(思わぬ発見)は、同タイトルの映画もありましたが、私のお気に入りの単語の1つです。
(6) 卒業式にミニスカートはそぐわないので、もっとconservativeなもの、のような意味だと予想して選択肢を見ました。正解は3 demure(控えめな、おとなしい)。
(7) pivot(旋回軸)は知っていても、これは答えづらかったかもしれません。正解は1 pivotal(=vital、critical、important)。中心にあるイメージですね。空所後がtoなので、2 compliantを入れてしまった方がいるかも知れません。
(8) missionariesが何をするかと考えると、宗教を広める(布教する)ことなので、正解は1 disseminating。「種をまく」が原義。
(9) これは知っていればすぐに入れられます。4 antiseptic(消毒剤)。3 amputation(切断術)も医療用語。
(10) 3 barrageは「集中砲火、一斉射撃」ですが、a barrage of questions(質問攻め)でよく使われます。質問が砲撃のように飛んでくる様子です。
(11) これは入れやすかったのではないでしょうか?正解は2 lucrative。第2文より、チームでの収入よりも契約金が上回ることから「儲かる」契約だとわかる。profitableと同義。
(12) 親が多額の寄付をしているということで裏口入学?学力は大したことないのに、、、となるはずなので、正解は1 mediocre(並みの、二流の)。
(13) 会社の規則でクライアントからの贈り物を受け取ることが禁止されているという内容。空所後のfromと連動していることに注目すると2 precludedが選べます。preventと似た使い方で「(人が)〜するのを妨げる、不可能にする」。
(14) これも1級ではおなじみの単語。プレゼンは散々な大失敗!正解は4 fiascoです。同義語は、failure、debacleなど。
(15) 多くのスタッフに嫌われていたことから、空所にはマイナスの意味の形容詞が入ります。第2文より、先輩社員を公然と批判することから正解は3 brash(生意気な、厚かましい)。2 docile(従順な)は反対。
(16) ヒントが多く含まれています。まずはarrested。forの後には逮捕された理由がくるはず。目的語はdollarsなので正解は2 embezzling(〜を横領する、着服する)。さらに第2文でもHe had stolen money from ... とヒントが。
(17) バーで乱闘騒ぎがありけが人も。正解は1 mayhem。1級ではおなじみな単語でしょうか。chaos、commotion、bedlamなどが同義。
(18) 目的語である the regulationsを見て、すぐに選びたい。正解は3 circumvent(〜の抜け道を見つける、〜を迂回する)。circumvent the lawなどをフレーズで覚えておくと時間をかけずに正解が選べます。
ところで今回の語彙問題においては、AとBの会話形式での出題が3問と少なめでした。ちなみに前回は5問ありました。
(19) opposedと非常に相性の良い副詞を選びます。正解は3 adamantly(断固として)。形容詞でadamant opposition、adamant refusalなどを覚えても良いでしょう。ちなみに私は今日のEssayでも使ってみました。
(20) 裁判官が最高刑の判断を下したことから、被告にはremorse(後悔、良心の呵責)がなかったことになる。正解は2 remorse。同義語はregret、repentance、penitenceなど。これもEssayで使えたかも知れません。
(21) 主語のmountain trailを見てすぐに選びました。正解は4 treacherous。辞書では「不誠実な」が先に出てきますが、ここではdangerousの意味。以前にもこちらの意味で出題されています。
(22) これは正答率が低いでしょう。ミアはマラソンの特訓をしていたけれど、レース中に嵐が来ることは予測していなかった。正解は2 bargained on(〜を予期する)。
(23) これは雰囲気でわかります。正解は1 flew at。fly at 〜(〜に飛びかかる、襲い掛かる)。atは「〜に向かって、〜を目がけて」の意味。
(24) おそらく1番と2番はすぐに除外できたでしょう。残りで迷いますが、正解は3 put upon (〜を利用する、不当に扱う)。ロジャーは「いい人」なのですぐに同僚から仕事を押し付けられてしまいます。心配です。
(25) キャンプファイアが雨で消えてしまった状況なので、正解は1 fizzled out。もともとは炭酸飲料の泡が消えていく様子。泡が消えるように火の勢いも無くなりました。outもヒントになります。

大問1番まとめ

 語彙問題に関しては、常に難易度の感覚が分かれます。今回もその通りで、人によってさまざま。あくまで「知っているか知らないか」ですので、難易度などは関係なく、優先順位を考えながら語彙を増すようにしましょう。

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[2]空所補充問題

1題目 : Teaching Gifted Children

 米国の教育問題。才能ある子供たちの能力を伸ばしつつ、同時に成績の良くない生徒のレベルをあげる方法を模索。読みやすいパッセージで、選択肢もさほど迷わないでしょう。
(26) 成績の良くない生徒を最低基準にまで引き上げる政策は、admirable goalのように思えるが、、、ここでAlthoughに注目。(26)はマイナスの内容となるはず。パラグラフ最後まで読むと、政策は成績の良い生徒への配慮がないため逆に成績が下がってしまった(= an unintended consequence)、とあることから正解は3番。
(27) 第2パラグラフ最終文がヒント。「米国はその経済的地位を維持するのに必要な才能を見過ごしている」とあることから、正解は4番「国の競争力を損なう」。precocious = high-achieving。
(28) "differentiated instruction"とは、能力の異なる生徒を統合し、能力ごとに異なるカリキュラムを設けることで、すべてに公平な機会を与え効果を上げる方法。したがって正解は2番。

2題目 : Hunter-Gatherer versus Farmer

 狩猟採集から農耕への移行の原因は?それは人類にとって果たして良かったのか?こちらも特に難解ではない通常レベルのパッセージでした。非常に英検らしいテーマです。
(29) 第1パラグラフ後半にヒントがあります。気候変動により食料としての動植物の種類が減り、生存のためには農耕しか選択肢がなかったと書かれているので、正解は1番。農耕は自発的に始められたものではなかった。
(30) 第2パラグラフ最初で「一般に狩猟採集生活はきついとされている」とあり、その後Howeverから始まっているのが空所の大きなヒントになっています。第2パラグラフ後半では、実際には狩猟採集は少ない労働で十分な栄養を確保できることが書かれているため、正解は3番。農耕生活の方が大変そうです。
(31) 第3パラグラフでは最初に、農耕によって階級制が生まれたことが書かれています。けれども後半では、農耕なしには現在の科学・技術発展はありえなかったと。また、約4000年前には農耕のおかげで栄養状態も良くなった、とあることから、正解は2番。
第2パラグラフ半ばの"In contrast"と第3パラグラフ3行目の"Conversely"はいずれも狩猟採集生活と農耕生活との対比をわかりやすくさせています。読解ではこのようなつなぎ言葉に注目することが大切です。

大問2番まとめ

  空所補充問題は、2題とも通常レベルのとても興味深い内容でした。時間さえ確保でき、落ち着いて考えればできる問題です。やはり作文も含めた時間配分が重要です。

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[3]内容一致問題

1題目: The Legacy of Edward Bernays

  広報活動やプロパガンダの専門家であり「広報の父」として知られるエドワード・バーネイズが現代に残したものとは?歴史物と心理学をPPAPばりに(?)合体させたような興味深いパッセージでした。
(32) 第1パラグラフ最後がヒント。BernaysはCPIでの経験から、戦争に関すること以外でも、気付かれずに国民を心理操作することが可能だと知った。したがって正解は3番。恐ろしいことです。
(33) Bernaysは、それまでの広告戦略の根本的な改革を行い、直接宣伝することなく消費者を洗脳することに成功した。キーワードはtransformやalter。最後のパッセージ「パラダイムシフト」とややかぶります。play on = take advantage of は句動詞問題でも出題されそうです。第2パラグラフ最終文がヒントとなり、正解は4番。press = media organizations、authorities= experts。
本当にsubconsciousなのか?時には「操作されているなぁ」と思いながらもついつい買ってしまうような。きっとそれも含めて「操作」なのでしょう。
(34) MillerはBernaysのやり方を批判。"Propaganda"の出版は彼の名声を高めたが、その後 "propaganda"は否定的に解釈されるように。正解は3番。これも「パラダイムシフト」と似ています。totalitarian regimes = oppressive governments。the harmは、ナチスの行為や、本文最後のfalsehood、deception、mind-control tacticsなど。
比較的読みやすいパッセージですし、選択肢も迷うものはありませんでした。

2題目: The Horse's Tale

 馬の家畜化はどこで始まったのか?考古学的見地と遺伝子分析による考察。大変英検らしいテーマですが「馬」の登場は初めてではないでしょうか。taleはtailにかけているのでしょうね。
(35) contradictionとは、Y-DNAとmDNAの分析結果において、遺伝子的多様性の度合いが異なっていたこと。したがって正解は2番。
(36) Przewalski's horseは、飼育する中で交配させることが難しい例として挙げられています。繁殖のために野生のメスを利用したのではないかという仮説。正解は4番。
(37) Levineは、遺伝子分析のみを行うWarmuthの結果には批判的。当時の生活や発掘された遺物などから総合的に判断するべきだと主張していることから正解は1番。
内容一致問題1題目のBernaysに引き続き、選択肢が非常に素直な印象です。この辺りの正答率は高いと予想します。

3題目: How Science Works

 トーマス・クーンが提唱した「パラダイムシフト」。それまで当然とみなされていた認識・価値観が劇的に変化することを指し、当初は科学分野で使われたが、その後拡大解釈がされるように。前回の内容一致問題最後のパッセージ"Disruptive Innovation"とよく似ています。さらに「変革」繋がりでは今回の"Bernays"とも共通点あり。少し前に多かった歴史物(特に戦争関係)が姿を消しています。
(38) phlogiston(フロギストン)は酸素が発見されるまでは、燃焼素と考えられていた架空の元素。酸素の発見によってその"paradigm"は覆されたことから、正解は4番。過去の研究に頼っていては科学の進歩は期待できない。
(39) パラダイムシフトのわかりやすい例としてニュートンとアリストテレスが挙げられている。それまであったアリストテレスのパラダイムとは全く異なるパラダイムでニュートンが運動の法則を説明。正解は1番。
(40) トランプのマークの色を変えてしまうと、人は色によりマークを誤って判断してしまう。同様に科学者も既存のパラダイムの影響を多大に受けるとの内容から、正解は2番。
(41) これは易しい問題。最終パラグラフより、正解は1番。limited range of circumstances = scientific frameworks、dramatic change = radical alteration。

3番まとめ

 最後の"Paradigm shift"が疲れていると読みにくかったかもしれません。ただ全体的には前回よりも読みやすく、選択肢もあまり迷うものがない問題セットでした。今後、英検にもパラダイムシフトが及ぶのか?注目です!

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[4] 英作文

* Write an essay on the given TOPIC.
* Give THREE reasons to support your answer.
* Structure: introduction, main body, and conclusion
* Suggested length: 200-240 words
* Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet. Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC Should the death penalty be banned in Japan?

 今回のTOPICは、Should the death penalty be banned in Japan?(死刑制度を廃止すべきか?)ですが、in Japanを見逃してはいけません。日本に限った議論が求められています。
このTOPICは準備されていた方も多かったのではないでしょうか?3つの理由もすぐに思いつくのではないかと思います。あとは、わかりやすい論旨展開と適切な英語表現が勝負です。
イントロにて「先進国の多くは死刑を廃止している」などの内容から入ると良さそうです。その後、自身の立場(賛成or反対)を書きますが、その際Bodyで論じる3つの理由を名詞の形で簡潔に並べられると読み手にとってはわかりやすくフレンドリーなエッセーになります。

賛成の立場(死刑を廃止すべき)で書くとすると、次のような理由が考えられます。
(1) 死刑は人間の基本的な生きる権利を侵害する(violation of human rights)
(2) false accusation(冤罪)である可能性が死刑執行(execution)後にforensics(科学捜査)の進歩により明らかになるケースも考えられる
(3) 刑務所での更生(rehabilitation)による社会復帰を促すべき
(4) 犯罪者のbackgroundを考慮すべき(幼少期の生活環境、精神的・知的障がいなど)
(5) 死刑執行者(executioner)や法務大臣(Minister of Justice)の精神的負担への配慮
一方で、反対の立場(死刑を廃止すべきではない)をとるとしたら、次のような理由が挙げられます。
(1) 被害者の家族(victim's family)の心情を考慮すべき
(2) 死刑には抑止効果(deterrent to crime)がある。
*ただし、国連は「死刑が終身刑(life imprisonment)よりも抑止力があるとの科学的裏付けはない」としている。
(3) 終身刑の場合の多額の税金負担(financial burden)
(4) 死刑による再犯防止(prevent repeat offenses)

TOPICでは、death penaltyが使われていますが、Essayでは繰り返しを避けるためにcapital punishmentやexecutionなども使えます。また、TOPICでのbanは、abolish、abandon、do away with、put an end toなどに言い換えが可能です。違った表現が使えるとVocabularyの評価につながります。
Essayの採点は今年度から、内容・構成・語彙・文法がそれぞれ8点満点、計32点で評価されるように変更されました。得点については結果を待つことにしましょう。

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[5]リスニング

 前回難しめだったListeningですが、今回は易化です。特にPart 2がゆっくりで、聴きやすいものでした。唯一聴きづらいのはPart 4。このところ続く傾向で

Part 1

No. 1 男性が待ち合わせに遅れてきました。その理由は病院に薬を取りに行ったところ、診察を受ける羽目になり2時間もかかってしまったこと。ここから正解は1番「病院で思ったよりも時間がかかった」。They usually just check my blood pressure and give me a refill right away. の部分と、I don’t want to waste two hours just to get it (= medication ). の2箇所の情報を合わせて答える問題でした。
No. 2 1年間バックパッカーとしてヨーロッパを回りたいと考えるMandy。男性のアドバイスは「大学入学前に世界を見ておくことは大学生活に役立つが、それを卒業後に延ばそうとすると結局行かずじまいで後で後悔する」。正解は3番。男性は大学入学前に行くべきだと直接言ってはいませんが、implyしています。発言の意図を理解する必要のある問題でした。
No. 3 Annieが彫刻からデザインに専攻を変えた理由は? I can make a much better living following this career path (= design ). から正解は2番。彫刻は好きだけれど、I had to face reality.(現実に目を向けないと)。世の中なかなか厳しいです。
No. 4 女性が急ぎの仕事を頼まれて困っています。締め切りを延ばすことに関しても、That’s not in the cards. (それはあり得ない)。ちなみにこれはトランプ占いからの表現。男性が励ますように、it’s amazing what a person can accomplish under pressure.「人はいざとなればできるよ(火事場の馬鹿力)」と言ったのに対して、I sure hope you’re right. と答えていることから正解は1番。意地でも成し遂げるでしょう。
No. 5 飛行機のマイレージはPart 1でよく話題になります。この問題は会話は聴き取れていても選択肢が選びにくかったかもしれません。女性はマイレージを使ってエコノミーからビジネスクラスへのアップグレードを希望しています。通常ならば15,000マイルでアップグレードできますが、休暇の時期なので25,000マイルが必要。ここまでだと時期を変える可能性(選択肢4番)なども考えられますが、最後に女性が「帰りの飛行機でアップグレードできる」と発言していることから正解は1番。行きはエコノミーで我慢するようです。行きについての直接の言及はありませんが、inferredされています。難問でした。
No. 6 女性が転職した元同僚と久しぶりに会い声をかけます。これもPart 1では良くあるシチュエーションですが、実際にはこんな偶然そうはないですよね。現在の会社に満足している男性。その理由は、I get far fewer complaints than I did with MediaSavvy, と言っていることから、顧客からの苦情が少ない。つまり前職では多くの苦情があったと推測されるので正解は3番。これもinferredされていることを問う問題。through the roof「(値段・数値などが)非常に高い」。
No. 7 同じ小説を読んだ男女が感想を話しています。このように2人の意見が異なる場合には整理して聴く必要があります。また、質問文で the man’s opinion / the woman’s opinion のどちらが問われているのかをきちんと確認しましょう。女性の小説の評価はあまり高くありませんが、男性は登場人物やplot twists(話の展開)も楽しんだようです。問では女性の意見が問われているので、女性の発言、the way she wrapped it up didn’t make any sense to me. (終わり方が理解できなかった)から正解は4番。wrap up「〜を締めくくる、完成させる」。
No. 8 同僚同士のオフィスでの会話です。テレビコマーシャルのアイデアを出したのですが、上司に反対されているようです。上司はテレビよりもラジオを使うように、そしてダイレクトメールを送るようにと提案していることから正解は1番。Tell me about it.「その通り!」。pan out「結果が出る、成功する」。
No. 9 営業の方針が変わり社員が戸惑っています。これまでは、地域に関係なく特定の業種を担当していたのが、今後は業種に関係なく地域で担当が決められます。2人とも不満そうですが、男性が1つupside(利点)があると。we’ll get a chance to learn new things. と発言していることから正解は2番。これまで知らなかった業種についても勉強ができるのは良いことです。not hold one’s breath「すぐに起こるとは期待しない」。
No. 10 求人に応募し人事の面接を受けるLisa。人事の2人は非常に率直に企業文化について伝えています。同族企業であり、hierarchical「序列制の」、top-downの文化にLisaはカルチャーショックを受けそうです。正解は4番。最後の I’ll have to consider carefully whether this is a good fit for me. がヒント。perk(= perquisite )「手当、特典」。be upfront with「〜に率直に打ち明ける」。

Part 1まとめ

 会話はゆっくりはっきりと読まれています。シチュエーションがわかりにくいものもないでしょう。ただし、聴き取れていても答えにくかったのが、No. 2、No. 5、No. 6。質問で、implyやinferが使われる発言者の意図を問う問題でした。全体には通常よりも選択肢での言い換えが少なく、Part 1で盛り込まれるわかりづらい口語表現もわずかでした。通常通りの難易度です。

Part 2
  1. : London’s Cab Drivers
    No. 11 ロンドンのタクシー運転手は道路を記憶したりナビゲーションの訓練を集中的に受け一人前となる。神経科学者であるMaguireが研修による脳への影響を調べたところ、彼らの海馬(hippocampus)に変化が見られた。正解は1番。alter the architecture of the brain を affected their brain structure に言い換え。外部からの刺激により脳は変わる。朗報です。
    No. 12 ところが良いことばかりではありません。その後の研究で、ナビゲーション能力が向上した代わりに視覚情報を思い出す能力は一般よりも低いという結果が出たことから正解は4番。recall = memory。。
  2. :Yellow Crazy Ants
    No. 13 通常アリは同種であっても他のコロニーとは戦うが、イエロー・クレージー・アントは戦うことなく協力し、さらに大きなコロニーを形成するという特徴を持っている。正解は3番。trait = feature。
    No. 14 イエロー・クレージー・アントは、自衛手段として天敵に対して酸を噴霧する。そのため、クリスマス島ではレッドクラブが被害に遭い数が激減している。The ants and crabs fight in fierce competitions for habitat … and many crabs are killed(生息地をめぐり激しく争うも、多くのカニが死んでしまう)から、2番の選択肢、Yellow crazy ants are taking over crabs’ territory. が正解。habitat = territory。
  3. : The Outer Space Treaty 
    No. 15 1967年に宇宙条約が調印され、宇宙における大量破壊兵器の使用が禁止された。ところが条約上の多くの文言が不明瞭なため、条約に違反することなく他国の人工衛星を攻撃することも事実上可能であると懸念されている。正解は3番。「大量破壊兵器」の定義が曖昧なためにvarious interpretationsが可能。
    No. 16 「監視衛星(inspection satellite)」は敵国の人工衛星のレンズに塗料を吹き付けたりアンテナを折ることで、衛星としての機能を停止させる可能性があるため、新たな条約が求められている。正解は2番。 
  4. : Beneath the Sea
    No. 17 近年の研究で、海底には多くの貯留槽が存在することが明らかになり、飲用の水源としても利用できるのではないかと考えられている。正解は1番。
    No. 18 貯留層の水は海水よりも塩分が少なく、脱塩に多くのエネルギーを消費しないため、近隣地域の期待は高まる。一方で問題点として、貯留槽が石油・ガス探査の際に汚染される可能性も指摘されている。また、いったん消費してしまうと再生されることがない点なども考慮し、今後慎重に有効利用を検討する必要がある。正解は4番。the reservoirs’ water will be gone foreverをThe reservoirs will never refill と言い換えている。  
  5. : Acid Whey
    No. 19 ギリシャヨーグルトは他のヨーグルトよりもクリーミーでタンパク質を多く含むが、その製造過程で廃棄物である酸ホエー(acid whey)が出る。これが分解されると人間はじめ動植物に有害であるため、その前に家畜の飼料として使われるが一部は消化器官を経て排出され水質汚染をもたらす。正解は1番。
    No. 20 biogas digesterに酸ホエーを入れるとバクテリアと反応しメタンガスが発生する。ニューヨーク州では、このメタンガスを利用した発電が行なわれていることから正解は3番。従来の発電方法よりコストはかかるが、酸ホエーを安全に処理できることの意義は大きい。  
Part 2まとめ

 今回は5つのパッセージ全てがかなりゆっくりと読まれていました。テーマは、脳、生物、環境、資源、宇宙など、あまり身近なものとは言えず難しいものでしたが、ゆっくりであるため理解しやすく、設問も基本的なものばかりで完全に聴き取れていなくても正解できるものが多くありました。易化と言えるでしょう。

Part 3
  1. No.21
    ファイナンシャル・アドバイザーに投資のアドバイスを受けています。娘の教育費のために貯蓄をしたいのですが、条件は、(1)リスクが少ないこと、(2)投資額は35,000ドル。
     Platinum Plusは高リスクなので除外。The 326 Save Planは低リスクで税金もかからない。使用目的が限られるが、child’s tuitionが挙げられているので教育費として使える。Blue-chip stocksは高リスク。A currency fundについては50,000ドル以上の投資を勧めているため資金不足。The 326 Save Planは20,000ドル以上あれば問題ないため、正解は2番。銀行や投資関連の話題はPart 3では定番です。
  2. No. 22
    Glenwood地区で物件を探しています。条件は、(1)寝室が3つあること、(2)ガレージがあること。不動産屋からのメッセージを聞きます。選択肢に固有名詞が並んでいるので、必ず見ながら聴くようにしましょう。
    Farbourne Avenueの物件は、寝室は3つですがガレージがなく路上にとめることになります。Taylor Streetの家は全ての条件を満たしています。Greensdale Parkの物件は寝室が2つ。最後のRegent Streetは希望であるGlenwood地区ではないので除外。したがって正解は2番。わかりやすい問題です。
  3. No. 23
    メルボルンの空港で成田行きの飛行機の搭乗を待っています。現在月曜日の午前。東京で、火曜日の午前9時から重要な会議があります。航空会社によるアナウンスを聞きます。
    搭乗予定の便が遅延。到着は火曜日の午前9時半になるので会議に間に合いません。提携航空会社の便が3時間以内に出発し、月曜の夜に東京に到着するのでこれなら問題ありません。please see an agent at the Dream Sky Service Counter. とあることから正解は2番。tonightやtomorrowと聞いた時に「時差は?」と気になりましたが、メルボルンと東京の時差は2時間ですので、その点は考慮しなくても良さそうです。
  4. No. 24
    母親が息子Benのことでスクールカウンセラーと話しています。Benの読解力を向上させたいのですが予算は限られています。
    Benの視力には問題なく自閉症(autism)の可能性もない。ただし失読症(dyslexia)の傾向が見られるため対応が必要。private therapyは高額なので受けられません。まずは学校の無料の学習障害者向けのプログラムに申し込むのが良さそうですので正解は4番。家庭でのreading exercisesはその後です。わかりやすい問題でした。
  5. No. 25
    家庭での再生可能エネルギー発電を検討しています。コンサルタントのアドバイスを聞きますが、条件は、(1)屋根の構造を変えないこと、(2)近所迷惑にならないこと。
    庭に風力タービンを取り付けると騒音になるので近所迷惑。屋根に風力タービンをつけるのも選択肢だが発電量は少ない。屋根全体にソーラーパネルを設置するには工事が必要なので選択肢として除外。屋根の半分にパネルを取り付けるのであれば工事が不要。しかも it’s a better investment than a rooftop turbine. とあることから屋根にタービンを設置するよりも賢明な投資となる。正解は4番。

Part 3まとめ

 前回と比較するとトリッキーな部分が少なく答えやすい問題セットでした。明らかに易化です。ただしSituationは相変らず長めですので、しっかりと時間をとって理解し、細かいところまで正確に整理して聴くことが重要です。だいぶ疲れてくる頃ですが集中力の勝負です。

Part 4

No. 26 写真家にインタビューをしています。写真の修正に関する考えを聞かれ、the altering of photographs has always been around と答えています。以前は暗室でやっていたことを今はデジタル処理をするという違いがあるだけで、写真の修正は昔からあり、何ら信頼性を損ねるものでもないとの内容から正解は4番。
No. 27 現在はインターネット上のストック写真(stock photography)を利用する企業が増えている。都度写真家を雇う必要がなく、安価で便利であることから正解は3番。

Part 4まとめ

 インタビュアに比べて、写真家の発音は聴きづらいものでした。この傾向はこのところ続いていますので「この程度の発音ならば聴き取って欲しい」という出題者からのメッセージなのだろうと考えます。普段から様々なインタビューなどを聴いておくのが良い準備となりそうです。   

(2017/01/29更新)

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