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英検1級試験情報

英検1級試験情報
英検1級1次試験速報まとめ

2017年度第1回試験 (2017年6月4日実施)

全体の講評

 大問1番、語彙・句動詞は通常レベル。特に驚くような出題はなく、いかにも1級で出題されそうな単語がほとんど。句動詞も単語集などでよく見るものが多く、たとえ初めての「出会い」でも、比較的予想しやすいものでした。
 大問2番、空所補充問題は難化です。特に2題目 “A Look at Recycling” は正解が見つけづらいパッセージでした。
 大問3番、内容一致問題。2題目の “Negligible Senescence” が最も読みにくく、正答率が低くなるでしょう。その他の2題は通常のレベル。3題目の “The Conquest of New France” では、歴史物の問題が復活。
 大問4番、英作文問題。今回のTOPICは “Can restrictions on freedom of speech ever be justified?”。想定内のトピックです。空所補充、内容一致問題との間での時間配分がポイントでした。エッセーのためには、事前準備も含めて、少なくとも30分はきっちりと確保したいところです。空所補充・内容一致問題で時間を費やし過ぎると納得できるエッセーが書けなくなってしまいます。前回の本試験においても、Readingでの1問はCSE2.0に換算すると「合格点」あたりでは5点に相当し、一方Writingでの1点はCSEでは15点以上に相当します。したがって、エッセーは時間切れにならないよう、必ず最後まで書くことが非常に重要です。
 リスニングは、前回易化であったことを考えると通常のレベルに戻ったと言えます。Part 1のNo. 1がいきなり長めの会話だったのには少々驚きました。No.10の女性がreptilesにこだわるのがなぜか、がツボ。 Part 2。(A)のMuzakはだいぶ以前にも1級か準1級で出題があったような気がします。(D)では、豊かさとIQの関連性について。ちょっと不思議なパッセージでした。 Part 3も、前回は素直でしたので、比較するとやや難化と言えます。 Part 4は通常レベル。おそらくはイギリス出身と思われる元新聞社勤務の女性がジャーナリズムについて話しています。on the ball(事情通である)がヒントに。

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されます。

問題毎の講評

[1]語彙・熟語問題

(1) 3 incarcerate(〜を投獄する)。いきなり暗い話題から始まりました。言い換えは、imprison、send 〜 to prisonなど。
(2) 1 transient(はかない、無常の)。こちらは美しい!今回たまたま(18)の不正解選択肢にもなっている同義語のephemeralとともに、私のお気に入りの単語です。
(3) 4 contention(主張)。後に出てくるclaimと同義。
(4) 1 secede(脱退する)。se-は、separateと同様に語源的には “apart”。米国の州の脱退には必ず使われる単語。
(5) 1 painstaking(綿密な、念入りな)。take pains(苦労する)からできた形容詞。4 latentが巧妙なひっかけ。hiddenのような意味があるので選んでしまいそう。意外な難問でした。
(6) 3 blemish(しみ)。concealの目的語、隠したいものといえば「しみ」。女性は「コンシーラー」ですぐにイメージできそうです。
(7) 1 arson(放火)。知ってさえいれば、fire department、deliberatelyなどから、一瞬で正解できます。
(8) 4 snowball(増大する、発展する)。雪だるま式に大きくなっていくイメージで、空所後のintoとの相性も抜群。1 extrapolateは、fromとともに使い「(既知の事実から)推定する」。
(9) 3 insurgency(反乱、暴動)。2行目のrebelsがヒント。政府は、暴動が内戦へと発展することを恐れていた。
(10) 4 foliage(葉)。1行目のleavesと同義。(2)の桜と(10)の紅葉、春秋の自然を1回の試験で楽しんでしまうような。
(11) 4 dangle(〜をちらつかせる)。リンダが会社を辞めないように昇給の可能性をちらつかせた。dangleは自動詞で「ぶら下がる」、他動詞だと「〜をぶら下げる、(誘惑物などを)ちらつかせる」。難問でした。
(12) 2 impeccably(完璧に)。常にシワひとつないスーツを着ていることから。1 sheepishly、4 militantly、はいかにも不正解ですよね。
(13) 2 corroborate(〜を裏付ける)。知っていれば易しいが、collaborate(協力する)と混同しやすいので注意が必要。言い換えは、confirm、verifyなど。
(14) 3 inception(開始、初め)。“Since its inception” で「会社の創設以来」。よく使われる表現です。
(15) 1 excruciating(耐えがたい)。手術後により強い鎮痛剤を求めたことから痛みが酷かったと考えられる。不正解の選択肢はいずれも1級ではよく出題される単語。
(16) 4 allot(〜を割り当てる)。プレゼンのために最長15分を割り当てられた。allotは「(時間や金などを)割り当てる」の意味で、allocate、assignなどと同義。

(17) 2 stagnant(流れない、よどんだ)。水たまりなどに、ボウフラが発生してしまう様子。この時期に気をつけないと夏に大変なことになります。名詞のstagnationは「景気停滞、不況」。
(18) 3 equitable(公正な)。equitable solutionは、ここでは「全員を納得させるような解決法」。4 illustriousも「素晴らしい」のプラスの意味だが、solutionとは合わない。難問でした。
(19) 2 acrimony(とげとげしさ)。有給休暇を減らすことに関して、事前に相談を受けていなかったので従業員たちが怒ってしまった。これも英検ではおなじみの単語。
(20) 1 morbid(病的な、恐ろしい)。disease、death、depressedがヒント。
(21) 2 commotion(騒動、暴動)は、過去にも出題されたおなじみの単語。大問1では、いつも犯罪、暴動などについての文が多くあります。
(22) 3 kick in(効く、効力を生じる)。「カフェインが効き始めている」の意味。kickとinからイメージできますね。kickだから「効く(きっく)」 は親父ギャグですが…。
(23) 1 bottle up(〜を抑える)。上司には不満があるけれど、職場ではその思いをボトルに封じ込めてしまい外には出さない、というイメージ。退社後には、ジョギングやヨガでストレス解消だそうです。
(24) 4 rub off on (〜に影響を与える)。多くの時間を共に過ごすことで、教授の知識から影響を受け、論文も書けるのではないかと期待。
(25) 3 tide over(〜に乗り切らせる)。「(困難・危機などを)乗り切らせる」。overはget over、overcomeなどと同様に「乗り越える」イメージ。家から持ってきた軽食でお昼まで子供は持ちこたえるようです。句動詞の中では最も選びにくい問題でした。

大問1番まとめ

 語彙・句動詞とも通常の1級のレベル。おなじみの出題も多く、過去問を解いておくことが有効な対策となりそうです。正答率が低いと予想されるのが、(5)、(11)、(18)、(25)。

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[2]空所補充問題

 前回と比較すると難化です。リニューアル以前のレベルに戻ったと言えるでしょう。短いパッセージの中に多くの内容が含まれていて、きちんと読む必要があります。エッセーとの兼ね合いで、短時間で片付ける必要があることを考慮すると難しかった!

1題目 : Pirate Radio in the UK

 領海外の海上の船から違法にラジオ放送を流す『海賊放送局』。BBCの対応とその後のBBCの変化について。今回の空所補充問題2題の舞台は、イギリスとアメリカでした。どちらも興味深い内容。
(26) なぜBBCは海賊放送に反対したのか?ヨーロッパの放送局は商業目的ではなく国費により運営。そのためneutrality(中立性)が重要であることから正解は1番。第1パラグラフ下から3行目 “in an impartial manner” がヒント。
(27) 空所前では「海賊局の聴取率が上がり、BBCはそれを脅威と考え有名人にボイコットしてもらうなどの手段を」とあり、その後 “however” があるので、前文を否定するような内容になるはず、と考えながら空所後を読む。空所後では、実際にはBBCの聴取率は変わらず(steady)で海賊局の影響を受けていないことになるので、正解は4番。パラグラフ最後の “the pirates’ success seems not to have come at the BBC’s expense.” が大きなヒント。実際には大した脅威ではなかったが、BBCが過剰に反応していた、との内容。迷うとしたら3番。これだとすると「海賊局の脅威は実際にはBBCから生じていた」→「BBC自身に問題があったので脅威となった」のような解釈になるので、文脈には合いません。難問でした。
(28) 海賊局がきっかけとなり、BBCからも「お堅さ」がなくなり変化が。やがては若者にアピールするような放送局も開設されたことから正解は3番。これは分かりやすい設問でした。第3パラグラフ下から3行目の “Pirate radio therefore illustrated a remarkable cultural shift,” と次の行の “mass population” がヒント。結局は、海賊局からの「脅威」などというよりも、彼らは求められるものを提供していただけ。お堅いBBCは、ようやくそれに気付き方向転換。“Swinging Sixties” のきっかけは海賊局だったとさ。。。
 パッセージ内には逆接が目立ちます。“however” が2回、“although” が2回、“yet”が1回、“despite” が1回。空所補充問題においては、このような語で頭をサッと切り替えて論理的に読むことが、これまで以上に求められているように感じます。

2題目 : A Look at Recycling

 特に読みにくかったのがこの2題目。空所のあるのがいずれも “However”、“Although” に絡んだ転換部分。空所補充問題ではよくある出題形式ですが、見事に3問揃い踏みとなりました。
 (29) 空所前では、紙・ダンボール・アルミのリサイクルがCO2排出量軽減に大きく貢献していることが書かれ、空所後ではペットボトルではこうはいかないと。正解は3番。not all で部分否定。such a benefit =リサイクルにより温室効果ガスを減らすこと。
 (30) 空所前は「プラスチックのリサイクルは炭素排出軽減には非効率」とあり、Althoughで始まる文章に入っている。したがって空所には「何かいいこと!」があるのかと期待できる。空所後では、輸送時に排出される炭素により、リサイクルで得られる効果が相殺されてしまうとあるが、その後の “If, however, 〜” を読むと、これには例外があると。正解は1番。リサイクルした製品が地元で使われる場合などは、送り戻す必要がなく、“recycling can provide a net benefit.” となります。空所から “however” までが長いのが、理解しづらい理由の一つです。
 第3パラグラフは、“however” から始まり、リサイクルよりも埋め立ててしまった方が費用対効果が高いとの反論。環境に配慮したライナーや埋め立て地の地元の財政も潤うと。そこで、再び “however” で、リサイクル支持者が登場!
(31) リサイクルを支持する側としては、当然埋め立てには反対するはず。「財政面だけを考えることには反対!」の内容が入るので、正解は2番。このままゴミを捨てていたら2050年には地球が3つ必要になるのだそうです。「他の惑星に移住しようか、、、じゃあ英語勉強しなくっちゃ!」って冗談はさておき、最後の3行は美しい。熱く解説をしたいところです。
 空所補充問題では、逆接が解答のポイントになることがよくありますが、このパッセージでは特に多く含まれていました。数えてみると、なんと “however” が4回、“although” が2回登場。コロコロと話が展開する感じで、落ち着いて読む必要がありました。

大問2番まとめ

  空所補充問題は、2題とも非常に英検らしいテーマで興味深いのですが、短時間で解くにはかなり手強い。特に(27)や “Recycling” の選択肢は迷ってしまいそうです。前回よりも正答率は下がると予想されます。

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[3]内容一致問題

1題目: The Jungle

  社会主義者の視点からアメリカ精肉産業での実態を告発したアプトン・シンクレアによる『ジャングル』。ベストセラーになったこの小説に対する一般の反応と社会に与えた影響について。比較的読みやすく答えやすいパッセージでした。前回2016年度第3回試験の内容一致問題の1題目 “The Legacy of Edward Bernays” とパッセージの雰囲気がよく似ています。このようにある人物に焦点を当てた内容は最近は特に多くなっています。
 (32) シンクレアは『ジャングル』によって精肉産業の劣悪な労働環境を暴き改善することを意図していたが、実際には精肉の安全基準を求めることに一般大衆の怒りが向けられた。正解は2番。易しい設問でした。
 (33) 第2パラグラフより。当時のルーズベルト大統領は、シンクレアの告発を利用して、難航していた食品・医薬品の規制に関する法案などを通過させたことから正解は1番。
 第3パラグラフ、in the vanguard of 〜「〜の先駆者となって」。pull back the curtain on 〜「〜の内幕を暴露する」。腐敗を覆い隠していたカーテンを開く、という意味から。当然、大衆は夢中になります。
 (34) 最終パラグラフでは、ルーズベルトが少々スタンスを変え、シンクレア等「暴露記者」を “muckrakers” と批判的に呼ぶように。最終パラグラフの後半の内容から、正解は3番。shed light on「〜を究明する」。精肉産業の実情を暴いた点などはbeneficialと言えるが、国民が告発する側・される側のどちらに対しても信用を失ってしまったことを問題視。正解は3番。“the media” は、本文では “the attack”、“the accusation”。“the people it reported on” は、本文では “the man who is attacked”、“the offense” と表現。

2題目: Negligible Senescence

 細胞の老化を防ぐメカニズムについて。女性の興味は集中するところですが、これは忍耐が必要なパッセージ。今回最も重いものでした。このような細胞・遺伝子関連のテーマは英検ではよくあるものの、今回は3つの設問がそれぞれ別の内容。1つ目、2つ目ですでに「お腹いっぱい」のところ、さらにもう1つ別の事例が出てくる、、、という厳しさでした。
 まずはタイトルから。senescenceは、第1パラグラフにある通り、細胞が老化のため分裂・増殖できない状態。negligibleは「無視できる」、つまり「わずかな」。「細胞に老化がほとんど現れない」理想的な状態です。
 (35) 通常生物の細胞は分裂する際に、染色体の先端部分(テロメア)の短縮が起きる。テロメアには変異を抑える働きがあるため、老化防止には欠かせないが、テロメラーゼという酵素により再生が可能であることがロブスターの研究で明らかに。正解は4番。加齢とともに必ずしも細胞が死んでしまうとは限らない。テロメラーゼの効果を示唆しています。第2パラグラフの第1文、“Though 〜” 内の “aging inevitably results in a cell’s demise” を否定した内容。
 (36) 第3パラグラフは老化とは無縁な長寿のマツ “bristlecone pines” について。ロブスターのメカニズムとは異なり、変異を起こした細胞に取って代わる「バックアップ」の細胞を持つことから正解は1番。
 (37) 3つ目の生物がヒドラ。無性生殖により、親の体から子供が「出芽」する、、、という正直あまり想像したくない内容。ヒドラの再生を可能にする幹細胞に含まれる遺伝子がFoxOだと判明。これは長寿のヒトにも見られる遺伝子であり今後の研究に期待。正解は4番。
 設問は3つとも難解な言い換えもなく素直。ただし本文にどこまで食らいつけるかが勝負でした。ロブスターとマツは良いとして、3つ目のヒドラは私にとってはかなり精神的に辛かった。。。

3題目: The Conquest of New France

 フランス植民地であった ケベック(New France)。18世紀になりイギリスが支配するようになったが、それはケベックの住民にとってどのような意味を持っていたのか?内容一致問題の3題目に歴史物が復活です。パッセージも比較的読みやすく、難しい設問もありませんでした。時間が残されているのかがポイントです。
 (38) “the Royal Proclamation” が失敗に終わった理由は、第2パラグラフの後半。イギリス人の入植者が少なく、広大な土地に住民が散らばっていたため改革が難しかった。正解は1番。
 (39) “the Quebec Act” については、第4パラグラフの後半。“allowing them to maintain their social and cultural identity” から、彼らの特異性を尊重しながら治めた。正解は3番。
 (40) 第5パラグラフより。モントリオール派は、New Franceがイギリスに支配されたことで、優秀な “merchant class” がフランスへ戻ってしまい、経済・社会発展の機会を失ってしまったと考えた。正解は2番。“an element of its population that ...” は、本文では、“an emerging merchant class” のことを指す。4問の中では、これが最も答えにくい問題でした。
 (41) 第7パラグラフより。イギリスの支配は過去のものではなく、現在のケベック独立運動にも影響を及ぼしていることから正解は4番。素直な問題。

3番まとめ

 今回のポイントは、2題目をどう乗り切ったか?に尽きるでしょう。これを「Senescenceショック」と呼ぶか、はたまた「ヒドラ事件」と命名するかはお任せしますが、ここをすんなり通り抜ければ、後の2題は通常どおりの難易度でした。

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[4] 英作文

* Write an essay on the given TOPIC.
* Give THREE reasons to support your answer.
* Structure: introduction, main body, and conclusion
* Suggested length: 200-240 words
* Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet. Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC Can restrictions on freedom of speech ever be justified?

 昨年度からPOINTSはなくなり、3つの理由は受験者に考えさせるようになりました。
 TOPICでは「言論の自由の制限は正当化できるか?」を問われています。
 言論の自由の制限に賛成の立場をとるとしたら、1) 名誉毀損(libel / slander)の可能性、2) ヘイトスピーチによる差別(hate speech、discrimination)、3) false newsの社会への影響、4) ネット上での匿名性(anonymity)の問題、5) 有害情報の子供への影響、6) 犯罪助長の可能性(e.g. violence、pornography)、7) プライバシー侵害の可能性、などが挙げられます。
 また、言論の自由の制限に反対の立場をとるとしたら、1) 憲法で保障された基本的権利、2) 民主主義の根幹となる権利、3) 政府による規制の危険性、4) 検閲(censorship)の難しさ(基準の曖昧さ)、5) 思想の自由をも侵害、6) 監視することによるプライバシーの侵害の可能性、などを理由として挙げることができます。
 Introductionで立場を表明し、ここでできれば3つの理由に軽く触れると良いでしょう。Bodyは3つのパラグラフ構成にするのが基本。公開された英検協会の模範解答では2つのパラグラフですが、理由ごとにインデントすると読み手にとっては読みやすいエッセーになります。
 エッセーの採点は昨年度のリニューアル以降、内容・構成・語彙・文法がそれぞれ8点満点、計32点で評価されるようになりました。Writingでの1点はCSE2.0に換算されると15点以上にもなり、合否に大きく影響します。本番でも後回しにせずに丁寧に取り組むようにしましょう。

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[5]リスニング

Part 1

No. 1 難しめの問題から始まりました。会社の同僚どうしの会話です。stock exchange listing(株式上場)がキーワード。上場の準備をしている男性ですが、上場するための条件が近年厳しくなったことから、it’s more difficult to list. と発言。正解は3番。選択肢のHis current project は、株式上場の準備のこと。条件が厳しくなったことを、become complicated と言い換え。
No. 2 データにミスがあったことに対する上司(Mr. Lang)の反応を心配する男性。対照的に女性は楽観的です。He’s usually pretty considerate. を、He will be understanding. に言い換えた4番が正解。cut 〜 some slack「〜を大目にみる、理解を示す」。Part 1では、このような口語的な表現が会話の後半に含まれることがよくあります。
No. 3 ご夫婦がお子さんの通う学校に開店が予定されるsnack shopについて話しています。便利で良いのではないかという男性に対して、ジャンクフードを売る店が学校にできることに納得しない女性。正解は2番。迷うのが1番ですが、男性が、we don’t know yet what control the school will have over it. と言っているように、まだ店で何が売られるのかは分からず、学校の対応に期待しています。
No. 4 女性の自転車が古くなったので、男性が買い替えを勧めています。知り合いが中古の新品同様の自転車をたった50ドルで売ろうとしていると情報提供したのに対して、女性は電話番号を教えて欲しいと興味を示し、I’d hate to pass up what could be a good deal.(良い取引を逃したくない)と発言していることから正解は1番。これは正解しやすい問題でした。
No. 5 男女が次期選挙の候補者について話しています。どの候補者も具体的な政策がなく納得する候補者が見当たらないと同意する両者。男性が、Winning elections … depends on how much funding a candidate has for campaigning and TV ads. と発言。「選挙に勝つためには選挙運動やテレビ広告への資金投資が必要」という内容から、正解は1番。campaigning、TV ads を選択肢ではpublicity に言い換え。これが見つけづらい難問でした。
No. 6 携帯電話の部品を注文している通常の業者から製品が届かないため、代わりに他の業者(alternative source)から注文をすることに。… but they charge more. と言っていることから、これを more expensive parts と言い換えた4番が正解。alternative source は、elsewhere に言い換え。
No. 7 話題はスポーツカーです。燃費が悪く、環境への影響を考えると、スポーツカーに乗る人は減っているのではないかと考える男性。days are numbered「余命いくばくもない、この先長くは残らない」。正解は2番。男性はスポーツカーは環境に悪いと考えています。ただし、会話を聴かなくても常識からでも正解できそうな問題です。
No. 8 契約社員である男性(James)が雇用者である女性と来年の契約について話しています。I’m due a raise. と昇給を主張する男性に対して、貢献は認めるものの現在の経済状況を考えると a raise just isn’t feasible. と不可能であることを伝える女性。それでも We would like to renew your contract と契約は更新することから正解は1番。renew をcontinue に、昇給のないことを work for the same salary と言い換えています。in the same boat.(同じ状況である)はよく使われる表現。
No. 9 ドイツで働くIT部門のマネージャーが入院してしまい、後任選びが難航しています。女性は男性(Steven)が適任であると主張しますが、男性は家庭の事情などから断りDamian Spearsを推薦。正解は3番。女性の最後の発言 I’ll sound Damian out.(ダミアンに打診してみます)。
No. 10 動物園の来場者数を増加させるための2つの提案に関して3人で話しています。爬虫類館の改装を主張する女性に対して、男性はライオンと象の囲いの緑樹を充実させ住環境を改善することを提案。最後に再び女性が爬虫類館の改善を主張したことに対して、… but let’s focus on the other project first. と発言したことから正解は3番。the other project は、男性の提案のこと。large animals は、ライオンと象

Part 1まとめ

 いくつか状況がわかりにくい、あるいは部分的に発言が聴き取りにくい設問がありましたが、難易度はほぼ通常通りと言えます。会話が聴き取りにくいのは、No. 1、No. 2、選択肢が選びにくいのは、No. 5。会話が始まる前にできるだけ選択肢を先読みすることで状況が把握しやすくなり、正解を選びやすくなります。

Part 2
  1. : Muzak
    No. 11 1930 年代、Muzak (BGM) は従業員の士気を高め、生産性を向上させることを目的に導入されたが、実際には “once people start listening, they stop working.” とあることから、正解は2番。stop working を、be distracted by Muzak に言い換え。
    No. 12 後に“ stimulus progression music” が使用され、効果も見られたが、1950年代には下火に。その理由は“ a form of brainwashing” と考えられていたから。正解は1番。ある種の心理操作であるとの認識が大衆の間で広まりました。ゆっくりと読まれていることもあり、大変聴きやすいパッセージでした。. 。
  2. :A Management Experiment
     ビジネススクールでは利益を最大限に高めるためには数式を利用するよう勧めるが、必ずしもこれが有効とは言い切れないことがテルアビブ大学の研究で示されている。架空企業の利益を上げる目的で、解雇する社員の数を決定する際、数字のみではなく社員に関する情報があると、解雇による対象者の生活への影響も考慮に入れるため、解雇する社員数が少なくなる傾向があることが分かった。
    No. 13 設問は、解雇の決定に最も影響を与えた要因を尋ねているので正解は2番。the kind of information とは、社員に関する情報のこと。答えづらい問題でした。
    No. 14 現在多くのビジネススクールにおいて、企業倫理(business ethics)は独立した授業として提供されていることが多いが、it should be taught in all classes,(全ての授業で教えるべき)とあることから正解は3番。こちらは易しい問題。
  3. : The Wildlife of Yellowstone  
     捕食動物を駆除したことにより生態系のバランスが崩れてしまったイエローストーンでの事例。英検ではおなじみのテーマです。捕食関係をビジュアライズしながら整理して聴くと良いでしょう。
    No. 15 イエローストーン国立公園でハイイロオオカミを駆除したことで、その被食者であるヘラジカが大繁殖。するとヘラジカが食糧とするベリーが激減し、冬眠前にベリーを栄養源とするグリズリー・ベアにも影響が及んだ。正解は4番。パッセージでは、upset the balance of nature の言い換え。比較的単純な選択肢でした。
    No. 16 生態系のバランスが崩れたことで、再びハイイロオオカミが公園に戻されると、今度はヘラジカの個体数の減少が懸念材料に。子ジカはグリズリー・ベアにとっては重要な春の食糧源になるため、長期的にはグリズリー・ベアへの影響も予想されます。したがって正解は4番。人間が生態系に介入する際には、将来的な影響を十分に考慮する必要があります。.。 
  4. : Puzzles of Poverty
     貧困とIQ テストの結果には相関関係があるという研究結果が発表されました。インドのサトウキビ農家で働く人を対象に実験したところ、サトウキビの収穫前よりも収穫後の方がIQ テストの成績が良かった。これは収穫後に収入を得たことが理由であると分析しています。
    No. 17 正解は1番。金銭的な悩みは知的能力に影響を与えるようです。
    No. 18 この結果を受け、Anandi Mani は、貧困者に対する教育セミナーを実施するのは、収穫後がより効果的であることと主張していることから、正解は3番。非常に答え易い問題でした。 
  5. : Employment in Scientific Fields
    No. 19 男性の研究者数が女性のそれを上回るのはなぜか?採用の際に性差別があるのではないかと考え、性別以外は同じ条件で男女のどちらがより採用されるのかを大学で実験したところ、予想に反して女性に対する評価が上回った。したがって正解は4番。
    No. 20 女性は、応募さえすれば採用の可能性は高いのに、採用されないだろうと思い
    込み、そもそも応募しないケースが多い。これは大学在学中に教授から受ける性
    差別に起因することから正解は1番。… due to discrimination from their college professors を、while studying at college に言い換えています。 
Part 2まとめ

 前回と同様、どのパッセージもゆっくりはっきりと読まれています。注目されるのは、テーマに通常ほどバリエーションがなかったこと。前回は、脳、生物、環境、資源、宇宙など、非常に英検らしい多岐にわたるテーマが並びましたが、今回は(C)が環境・生態系に関するものだった以外は、心理に関わるパッセージが目立ちました。
 パッセージが聴きにくいのは(C)でしたが、設問はさほど難しくありません。選択肢が選びづらいのはNo. 13。その他の設問は、選択肢の言い換えも難しいものではありませんでした。選択肢の先読みのリズムを崩さずに、落ち着いてひとつずつ聴いていくことが最も重要です。

Part 3
  1. No.21
     地元のコミュニティセンターでボランティアをしたいと考えています。Situation で分かっていることは、1) ボランティア経験があり、2) 活動できるのは、水曜日と土曜日、3) 車を所有している、の3点。ミールサービスのボランティアは週に3回必要なので除外。お年寄りの飼い犬の散歩は土曜日にできるのでこれが正解。この問題で難しいのは、ボランティアの内容の選択肢ではなく、その応募方法が問われていること。さらに聴くとコーディネーターのジャネットにメールを送ることが求められているため、正解は3番。図書館でのボランテイアは初心者のみなので応募できません。結局、車は必要なし。混乱させるトラップが多い難問でした。。
  2. No. 22
     大学の初回授業はよくあるシチュエーションです。与えられた条件は2 点のみ。1)まだ登録をしていない、2) preparatory course での成績は75 点。preparatory course で、70点以上を取っているので、アドバイザーの推薦状は必要ありません。正式に登録をするためには、you’ll need to fill in an online permission form to take this class. とあることから、正解は2番。素直な問題でした。。
  3. No. 23
     膝の手術をし、退院間近です。Situation でわかっていることは、1) 今朝、抗生剤を飲み、2) まもなく昼食の時間、3) 気分も良く、痛みもない、の3点です。次に飲む薬の色を問われています。オレンジの抗生剤は、朝に1錠。抗生剤によって胃のむかつきがある場合には緑のタブレットを飲みます。黄色のタブレットは痛み止めなので必要なし。白のタブレットはアスピリン。1日3回、食事の際に飲むように指導されているので、正解は3番。聴きづらいですが、正解が最後に出てくるので記憶に残りやすいでしょう。
  4. No. 24
     友人の家にベッドとソファを運びます。Situation で与えられた条件は、1) 予算は150 ドル、2) 普通免許あり、3) 車は持っていない、の3点。トラックのレンタカー会社からのメッセージを聞きます。おすすめは車に取り付けるタイプのutility trailerをレンタルすることですが、これは車を持っていないと使えません。cargo vanでは、家具は運べないため、さらに大きいlight truckを140ドルでレンタルすることになります。正解は2 番。以降の方法は予算オーバーです。予算内での方法を選ばせる、よくあるタイプの問題です。
  5. No. 25
     1週間休暇を取っていますが、同僚からメッセージが入りました。1) メッセージを聞いたのが木曜日10:00 p.m.、2) 次の出勤予定が来週水曜日。曜日と時刻に気をつけて聴きましょう。初稿の翻訳チェックは木曜日5:00 p.m. が締め切りなのですでに過ぎています。間に合わない場合には金曜日にメールで原稿(二稿)を送るので、それを修正し月曜朝までにメールで送って欲しいとのこと。正解は3 番。金曜日に送られてくる原稿を待つことになります。やや難問でした。

Part 3まとめ

 前回は易し目なセットでしたので、今回はやや難化と言えます。(H)以外は、設問が、What should you do? です。(F)のように「犬の散歩のボランティアをする」を聴き取るだけでなく、「そのためには何をするべきか?」を問う設問は難易度が高くなります。他の問題も全体的に情報量が多く詳細が聴き取りづらいものが多くありました。常にSituationをしっかりと読み、選択肢にも目を通してから聴く必要があります。

Part 4

 No. 26 新聞の編集に携わっていた女性にインタビューをしています。仕事上、最も大変なことは何かと問われ、you had to be on the ball regarding current affairs と答えています。on the ball「事情通で、抜け目のない」。国内外のことに常に気を配っている必要があることから、正解は4番。current affairs をthe latest news stories に言い換え。
 No. 27 情報化時代が新聞業界に与えた影響について。I think it’s had a detrimental effect on journalism. と、悪影響があると答えています。他より早く報道することに重きが置かれ、不十分な調査による偽報道(pseudo-journalism)が横行していることから、正解は1番。報道基準の低下を懸念しています。

Part 4まとめ

 イギリスの発音ですが、はっきり理路整然とお話しされていて、最近のPart 4の中では聴きやすいインタビューでした。さすがにジャーナリスト、きちんとした勉強になる表現がたくさん使われています。解答のヒントになる部分にも、on the ball、detrimental など、1級では必須の表現が出てきました。全体に難しいと言う程のレベルではありませんが、ここまでくると集中力の勝負になります。お疲れさまでした!

(2017/06/14更新)

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