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英検1級試験情報

英検1級試験情報
英検1級1次試験速報まとめ

2017年度第2回試験 (2017年10月8日実施)

全体の講評

 1次試験では、Reading、Listening、Writing の3技能が測定されますが、昨年度のリニューアル以降さらにバランスの取れた良い試験となり、難易度も安定しています。今回も全体として見ると大きく難易度がぶれることなく、無理のない通常のレベルでした。
 大問1番、短文の語句補充問題(語彙・句動詞問題)は合格するためにはできるだけ正解しておきたいところ。大問1番から3番がReading の点数に換算されますので、全41問のうちの25問が大問の1番です。英検1級レベルのリーディング・リスニングには必要な語彙・句動詞が出題されますが、過去に出題されたものも繰り返し問われているので対策が取りやすいセクションでもあります。今回も通常通りの順当な問題セットでした。
 大問2番、長文の空所補充問題。前回は2題とも難しく、ここで調子を崩してしまった受験者も多かったのですが、今回は比較的解きやすい2セットでした。特に1題目のアメリカ大統領選挙の話題はタイムリーであることもあり、楽しんで読むことができるものでした。
 大問3番、長文の内容一致問題。歴史物が2題と最後の最も長い英文はAIがテーマ。どれも重い内容で、ややテーマに偏りがあるような印象です。特に、1題目の“Churchill and Gallipoli”は、選択肢も選びにくい作りになっており試験場で解くには辛いものでした。空所補充問題が易しめだった分、ここで難しい問題が配されバランスが取れていました。
 大問4番、英作文問題。TOPICは“Should developed nations encourage immigration from other countries?”で「先進国は移民を受け入れるべきか?」。前回の「言論の自由」に引き続き、世界的に注目されている問題が出題されました。英検1級のWritingは「社会性の高い話題について、自分で考えをまとめ、理由とともに意見をまとめるエッセイ形式」であることが、英検協会からの発表で明記されています。今後も「社会性の高い話題」の出題が続くと予想されるため、対策はしやすいと言えるかも知れません。
 リスニングは、今回も大きな変化はなく、難易度も通常のレベルです。Part 1とPart 2がかなりゆっくりと読まれるのは最近の傾向です。ところで近年では毎回ナレーターをされていたイギリス人女性が今回はお休みのようです。イギリス英語を苦手とされている方にとっては全体に聴きやすかったかもしれません。
 Part 1は、過去に出題された会話もかなりありましたが初めてであっても十分に対応できるレベルです。正解のヒントになる部分に難しめの表現が散見されます。会話の流れを追いながらこれらのポイントが理解できるかが鍵となるでしょう。
Part 2も、ゆっくりと読まれ、選択肢も素直に作られています。(D)が国際援助に関するパッセージだった他は、宇宙・生態系・バイオなど、サイエンスの分野からの出題でややテーマに偏りが見られました。
 Part 3で印象に残るのは (I)です。後になって聴いてみると難問というほどではないですが、チケットの値段と目的地への到着時刻をメモする必要があり、試験場では予想外に負担の大きい問題でした。
 Part 4は在宅勤務をする男性がインタビューに答えています。典型的なアメリカ人の発音で早口の部分もありますが音声ははっきりとしています。8つの選択肢が全て2行に渡っていました。No. 27の質問が読まれた10秒後には“Your time is up.”となりますので、必ず事前に選択肢を読み、即座に選べるよう準備をしておく必要があります。

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されます。

問題毎の講評

[1]短文の語句空所補充問題

 過去に出題されているものも多く、単語集などで勉強していると無理なく正解できる問題。(22)以降の句動詞も新聞・雑誌などでもよく見かけるものでした。全体的に通常のレベルです。

(1) 宝くじが当たって一夜にして億万長者に。それでも彼の生活は extravagantになるのではなく質素なまま。正解は 3 frugal。何に使うのかが気になる第1問でした。
(2) 授業のリーディング課題が大変(demanding)なので、外国人の学生には事前に英語のテストに合格することが、4 prerequisite(前提条件)になっています。pre- = beforeで覚えられますね。
(3) 空所後のwithを見てすぐに1 grapplingが選べそうです。しかも目的語が problemですし。grapple with「(問題・課題など)に取り組む」。大変なことに立ち向かっていくイメージです。
(4) これまでの3問に比べると馴染みのない単語かも知れませんが、過去にも出題されています。正解は4番。broach the subject(話題を持ち出す)はよくあるコロケーション。出産後の妻の職場復帰を夫が反対するなんて、なんという時代錯誤?
(5) 空所後の第2文には、金(gold)の様々な用途が書かれています。正解は、1 versatility (用途の広さ)。versatile tool(多機能な道具)、versatile actor(多才な役者)など。
(6) 容疑者の事件発生時には渋滞にはまっていたとのアリバイを刑事が 3 plausible(信憑性がある)と判断しました。plausibleは、excuse / rumor / explanationなどと相性良好。アリバイもこの仲間ですね。
(7) 1行目の rioting がヒントとなり、正解は意味の近い 1 skirmishes(小競り合い)。skirmish between A and B(AとBの間での小競り合い)。
(8) 第2文によると次作は一般読者向けに書くとのこと。一方で処女作はかなりマニアックなものだった模様。正解は 4 arcane(その分野に精通している少数の人だけがわかる、難解な)。これこそ"arcane"な単語のようですが、過去にも出題されています。
(9) そのボクサーは負け知らずだったことから、正解は 1 invincible(無敵の)。2 untenableだと「防御できない」ことになり、弱いボクサーになってしまいます。4 palatableだと「美味しい」ボクサー。
(10) 毎回のように本試験問題のどこかに登場する太陽エネルギー。広範囲の実用化には時間がかかります。正解は 1 prod(〜を駆り立てる)。政府が税の優遇(tax breaks)を「エサ」にソーラーパネルの設置を促しています。
(11) 映画館の外で抗議活動をしていることから、動物に対する酷い扱いに怒りを覚えたと判断される。正解は 2 appalled(愕然とする)。あまりのことにポカンと開いた口がふさがらないような音だなぁといつも思っています。
(12) 2行目のforcingがヒント。force = coerceで、その名詞形が正解の 3 coercion(強制)。子供に強制的に何かをさせても、長期的には良くない影響を及ぼします。無理強いはダメ!英語も楽しく勉強しましょう。
(13) これも過去問でお馴染みです。正解は 2 posthumously(死後に)。兵士が亡くなった後に、メダルを受賞し、家族に渡されました。post- = after。
(14) これは準1級に出題されそうな単語。祖母と同じ病気を患っていることから、その病気は 3 hereditary(遺伝的な)。不正解の選択肢は、いずれも1級で出題されるものばかりですが、正解だけは準1級のような。サービス問題でしょうか?
(15) お隣さんとのもめごとです。カレンが設置したフェンスがお隣の所有地を侵犯しているという内容。正解は 2 encroached。encroach on(〜を侵略する)。intrude / trespass / invadeなどが同義。
(16) 今回唯一の会話形式の出題です。(前回は4題ありました。)お腹がいっぱいで散歩に行かれないというジム。女性の発言中のenergeticの反対で正解は 4 lethargic(無気力な、眠い)。午後の試験前に食べすぎるとlethargicになるので要注意です。
(17) 短い単語ですが意外と正答率が低いと予想します。正解は 3 snag(障害)。増産しようとする会社の計画が従業員のストライキのために暗礁に乗り上げました。hit a snagはセットフレーズ。
(18) ジョージは日常的に同僚に対して怒鳴ったり、暴力で脅したりすることから正解は 2 belligerent(好戦的な)。同義語のbellicoseとともに1級ではよく出てきます。
(19) マジシャンのトリックに観客はびっくり仰天。正解は 4 astounded。トリックの内容がとても気になります。最後も... how he managed to do themとぼかし。例えば英検の問題冊子に牛乳を注いでそこから白いハトを出すとか?
(20) こちらもよく使われる表現です。正解は1番。have a knack for 〜(〜のこつを知っている、〜の才がある)。ジャックはふとしたことから、自らの広告コピーを書く才能に気付き、そこからキャリアが順調に。良かった良かった!
(21) 1行目のlight-colored skinがヒント。正解は 2 complexion(肌の色)。肌が白い人の方が皮膚ガンのリスクが高く、日焼け止めが必須。complexionを知らなくても、消去法で正解できたかも知れません。
(22) 内乱の勃発を避けるために政府が反乱軍への武器提供を阻止するよう努めたことから、正解は 4 choke off 〜(〜を妨げる、停止する)。offが離れるイメージ。経験から、句動詞は考えすぎずに素直に考えた方が正解できます。
(23) なんとハロウィンが語彙問題に初登場!スティーブがハロウィンパーティのために自宅の飾りつけをしました。正解は 3 did up。do up 〜(〜を飾る、改装する)。into、in、outよりも、upが単純に雰囲気に合っていると思いませんか?
(24) 大雨が降ってきたので、すぐにタクシーを拾って乗り込みました。正解は 2 piled in。pile in(どっと乗り込む)は過去にも電車に乗り込む文脈で出題されています。折り重なって(pile)タクシーに入り込む(in)イメージです。
(25) 「良いアイデアを思いついた」の意味で正解は4 struck on。offは離れてしまうのでどうも違います。strike onならば、打って当たるイメージがピッタリ。同義で hit on a good ideaとも言えます。

 

大問1番まとめ

 通常の1級レベルの単語・句動詞の出題でした。今回は特に過去に出題されたものが目立っていたように感じます。しっかりと対策をしておけば、確実に正解を重ねることができるでしょう。最低7割、できれば8割正解したいところです。

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[2]長文の語句空所補充問題

 前回は2題とも難しかったのですが、今回は解きやすい回でした。テーマとしても理解しやすく正答率は上がるだろうと予想されます。

1題目 : Election Polling

 選挙に関する事前調査と実際の結果に乖離が見られることは少なくないのですが、その原因とは?まさかのアメリカの現大統領が英検に登場しました。しかも highly controversial candidateだったと。
例に挙げられているのは、昨年のClinton vs Trumpの記憶に新しい大統領選挙。こんな新しい時事ネタは珍しいことです。このような最新ネタは古くなってしまうので、問題集などでは通常採用されませんが、さすが英検本試験だと感心しました。
(26) 選挙予想が外れる原因として挙げられている"nonresponse bias"(無回答によるバイアス)。調査には回答していない有権者が票を投じることによって生まれる予測できない偏りのこと。正解は1番。underrepresentedが難しいですが「十分に反映されていない、少なく見積もられている」の意味。"nonresponse bias"の説明になっていますが、この選択肢だけ突出しているような?
第2パラでは英検の大胆さが見え隠れ。現米大統領が"highly controversial candidate"だった、彼が"socially unacceptable"かも知れないと。歌謡曲が音楽の教科書に載ったような新鮮な驚き。
(27) 予想が外れる原因に“spiral of silence”沈黙のスパイラル: 投票する候補者を明かさない連鎖)が挙げられている。ネット上の匿名の調査ではこの影響はさほど考えられないにもかかわらず、オンライン調査でのトランプ支持が特に高いわけではなかった。
(28) 選挙前の調査結果を公表することがself-fulfilling prophecies(自己達成的予言)の原因となり、実際の投票結果に影響することも。正解は3番です。こちらもかなり易しい問題。
やはりアメリカ大統領選史上で記憶に残る衝撃の結果だったのでしょう。英検本試験にもその名を刻みました。日本でも総選挙直前でタイムリーな話題。世論調査の数字に惑わされず正しい自己判断で一票を!あっ、選挙権の無い英検1級受験者もいますね。

2題目 : The Productivity Paradox

 情報通信技術(ICT)に対する多額の投資が生産性向上に繋がらないとする「生産性パラドックス」。相変わらず"however"による「ひっくり返し」が満載のパッセージです。

(29) 第1パラグラフ後半、近年のICTへの多額投資にも関わらず、growth rates have remained feebleであることから、正解は4番。生産性パラドックスは今なお健在。Robertさんが2人でややこしい。
第2パラグラフ前半でも、近年の技術進歩は過去のそれには遠く及ばないと述べています。cannot hold a candle to 〜(〜の足元にも及ばない、比較にならない)。その後でhowever。でもそこには他の要因も…。
(30) 空所後では、最新のICT採用企業では生産性向上が見られるとの調査結果が。パラグラフ最後の強調構文が重要。強調したいのは、生産性パラドックスの原因は「技術自体ではなくその普及の遅れ」だということ。正解は2番。技術自体に原因があるわけではなく、普及には時間を要するとの内容。つまりまだ過渡期。become widespreadはdiffusionの言い換え。lagをrequire timeに言い換えるあたりにしびれる。
(31) 第3パラグラフでは「生産性」の算出方法が話題に。数量化しづらい「質」も考慮に入れるべきだとMokyrは主張。最終文で、現在の算出方法では、経済状況が正確には反映されない、とあることから正解は3番。ICTによる生産性向上がないとする「生産性パラドックス」は、生産性の狭義して見ておらず誇張された見方。広い意味ではICTは数字以上の貢献をしているはず。前のパッセージを思い出し、大統領の「生産性」はどうなのだろう?と考える。。。

大問2番まとめ

  前回は2題とも難しかったことを考えると易化と言えます。特に"Election Polling"は読みやすく、(26)の選択肢がやや難しいのを除くと非常に正解率は高いでしょう。比較すると"The Productivity Paradox"の方が、登場人物も多く流れが複雑。特に(30)の言い換えは鮮やか!
 今回の2題は、前回よりも時間をかけずに、あまり止まらずに、解答できたのではないでしょうか?6問中できれば不正解は1問以内に、多くても2問以内にしたいところです。

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[3]長文の内容一致選択問題

1題目: Churchill and Gallipoli

  歴史物、しかも直球の戦争物です。歴史の好きな方には読みやすいパッセージだったと思います。英国率いる連合軍とドイツ率いる中央同盟軍との関係を落ち着いて整理して読む必要がありました。

(32) チャーチルがガリポリ半島への侵攻を決めた理由は?正解は3番です。他の選択肢に比べるととても抽象的な印象を受けます。両軍による膠着状態が続いていたが、国民からの打開すべきとの声が上がりチャーチルが行動に。トルコ軍の戦力低下の誤った情報もあり、侵攻により中央同盟軍が駆り出されると予想。戦力を使い果たし優位に立てると考えた。これらをまとめて、3番の選択肢では"shift the tide of the fighting in Europe"としています。別の表現にではなく、抽象的に内容をまとめる言い換えの選択肢。難問でした。これは正解率はかなり低いと思われます。2番の選択肢では、exaggeratedがerroneousの言い換えに思えますが、被修飾語がdemand / reportsで違います。ドイツ支配からの解放も不適切。4番の選択肢の内容は、第1パラグラフ最後によるとpotentialであり、necessaryではありません。また、ロシア軍がon the edge of defeatとの記述も見られません。
(33) 第2パラグラフから、英国軍敗北の原因は戦術ミス。軍幹部がマシンガンや巨大砲撃などの近代的な戦争技術に精通していなかったことから正解は2番。これも"threat"と抽象的に言い換えています。迷うとしたら3番のより具体的な選択肢。lack of knowledgeあたりは良さそうですが、トルコ軍の過去の戦術に関する知識ではないので不適切。これも正解率は低いでしょう。
(34) チャーチルは、Fisherに侵攻を反対されたにも関わらず、それを政策決定者に伝えていなかった。keep 〜 in the dark「〜に隠しておく」。実際よりも勝算があるように欺いていたので正解は2番。

  パッセージを読む限りはさほど難しいようには思いませんが、3問とも選択肢がよく練られた難問でした。「いける!」と思いガリポリに上陸するも、意外な「英検戦略」に敢え無く撤退、、、のチャーチル気分の方も多いかも知れません。

2題目: Michel Foucault and the Birth of the Modern Prison

 ミシェル・フーコーと近代における刑罰のあり方について。重いテーマです。

(35) 肉体的苦痛を加えるのではなく、更生を目的に監獄に収容するという司法制度改革は、表面上は愛他的(altruism)に思えるが、実は権力者の監視の下、投獄を正当化するものだとフーコーは考えたことから正解は1番。public torture/executionがharsh punishmentに言い換え。a hidden motiveとは、a way to legitimize incarcerationなどのこと。易しい問題でした。
(36) 更生目的の刑罰は市民の理解を得ることとなり、彼らは政府による監視や規則を受け入れることに。その後、同様の規範は学校・病院・工場などでも見られるようになったことから正解は3番。involvementは、surveillance and regulation of their livesのこと。
(37) 第3パラグラフ中ほど、detractor = critic。フーコーは、犯罪者を社会から切り離すことにより低所得者層による政府への抗議活動も減ると主張するが、これがexaggeration だとの批判も。正解は4番。選択肢4番のHis political biasesとはマルクス思想のこと。overemphasizeはexaggerationの言い換えです。

  1題目の"Churchill"と比較するとかなり選択肢が素直で選びやすいものばかりです。パッセージによってではなく、同パッセージ内の3問で難易度のばらつきがあると本当は良いのでしょうけれど、こればかりは作成者のさじ加減ですのでなんとも…。
 このパッセージのように、ある歴史上の人物に焦点を当てた歴史物もよく出題されるところです。それにしても重い。。。まるで英検監獄にでも収容されツイートしているかのような錯覚に襲われます。「シーン」とした試験会場で全受験者がこの同じパッセージを黙々と読む姿を俯瞰で見るのはなおさらの恐怖でした。という冗談はさておき「犯罪」も英検では、Reading、Listening、Writingのいずれでもよく出されるテーマですね。

3題目: Deep Learning

 AIをさらに進化させたディープ・ラーニング。十分なデータがあれば、ネットワークがパターンを認識し、人間の力なしに機械が判断することができる技術。さすがに英検は常に新しい話題で「勝負」してきます。いたく感心!

(38) DLを用いた画像認識ソフトでは、多層構造化されたアルゴリズムが使われますが、新たなデータがフィードされた際には、これまでのcriteriaが更新される(第3パラグラフ最後より)ため、正解は1番です。本文のupdate the criteriaが選択肢ではalter the rulesに言い換え。本文では、機械がbe "taught"とあるところ、選択肢はimprove its abilityと冷静な言い換えです。
(39) 第4パラグラフのhowever後に、DLアルゴリズムの問題点が書かれています。意思決定の過程が人間には把握できないため、実社会における信頼性には不確定要素が残ることから正解は3番。答えやすい問題でした。
(40) AIが悪用される脅威に対して、Muskは多くのエンジニアによる膨大量のシステムをアクセス可能にすることにより克服できる(第5パラグラフより)としていることから正解は4番。sheer quantity「大量」。本文のwork toward a common goalが、develop AI cooperativelyに言い換え。expand access/public domainが、make it freely availableに言い換え。
(41) AIが人間に対して危険を及ぼさないためには、事前に要望を正確に伝えること。これは非常に易しい最終問題でした。正解は2番。時間さえあればサービス問題。(ポイント2倍にはなりませんが…。)

3番まとめ

 テーマは重いですが、"Michel Foucault and the Birth of the Modern Prison"と"Deep Learning"の設問はどれも易しめ。一方で"Churchill and Gallipoli" は難問ぞろいでしたが、バランスから言えば全体で通常の難易度となるでしょう。エッセーとの兼ね合いからの時間配分が重要になります。7問以上の正解が目標です。

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[4] 英作文

* Write an essay on the given TOPIC.
* Give THREE reasons to support your answer.
* Structure: introduction, main body, and conclusion
* Suggested length: 200-240 words
* Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet. Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC :Should developed nations encourage immigration from other countries??

 TOPICは「先進国は他国からの移住を奨励すべきか(移民を受け入れるべきか)」。 近年話題になっている移民問題。報道で触れることも多くアイデアは浮かびやすかったでしょうか?ただ時間内(30分以内が理想)でまとめるには普段からの書く練習が必要です。
 昨年度からPOINTSがなくなり、3つの理由は受験者が考えるようになりました。まずは、YES / NO それぞれでどのような理由が考えられるかを書き出してみると良いでしょう。その上でどちらの立場をとるのかを決めます。
 YESで「移民を受け入れるべき」の立場で書くとしたら、(1) 労働力不足の解消、(2) 有能な若い人材の確保、(3) 税金や保険料の増収、(4) 新たな産業による経済発展の可能性、(5) 国際理解の促進、(6) 発展途上国への送金、(7) 発展途上国での失業率の低下など。
 NOで「移民を受け入れるべきでない」で書くとすると、(1) 賃金の低下、(2) 不法入国者の増加、(3) 治安の悪化、(4) 人身売買・労働者搾取、(5) 言語・教育の難しさ、(6) 現地人との融合の難しさ、(7) 失業率の上昇、(8) 発展途上国での人材不足、(9) 伝統・文化の消失、(10) ロボット・AI利用の有効性、(11) 欧州などの移民問題の事例、を挙げて移民を受け入れるデメリットとすることもできるでしょう。
 Introductionで立場を表明し、ここでできれば Bodyで述べる3つの理由に軽く触れると良いでしょう。Bodyは3つのパラグラフ構成にするのが基本です。各パラグラフはトピックセンテンスから始め、具体例などを挙げながらサポートします。
 エッセーは「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点が各8点満点(合計32点満点)で採点され、CSE2.0のスコアに換算されます。Readingでの1問はCSE2.0に換算すると「合格点」あたりでは5点ほどに相当しますが、Writingでの1点はCSEでは15点以上に相当します。したがって、エッセーは時間切れにならないよう、必ず最後まで書くことが合格するためには非常に重要です。

CEL解答はこちら>>

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 昨夜からお届けしていました速報ツイートですが、大問4番までのツイートはこれで終了いたします。フォローいただきどうもありがとうございました。復習などにお役立ていただければ大変嬉しく思います。

 なお英検ウェブサイトにて 全問題の解答 が公開されています。

英検1級1次試験解説セミナー
10月15日(日)10:00-12:30
  リスニングも含め、ツイッターには入りきらなかった内容満載ですので、よろしければ是非ご参加ください。通信受講もあります。

[5]リスニング

Part 1

No. 1 同僚同士が浮かぬ様子で話しています。新しく販売するソフトにはバグがあり、性急な発売は会社の評判を傷つけるのではないかと心配しているので、正解は1番。their new productはソフトウェアのこと。
No. 2 冒頭部分で「ウィルソン夫妻の家が売りに出ているがまだ売れていない」状況を理解したい。男性は、今は買い手市場なので値段を下げるべきだと主張し、一方女性は買い得価格であると考えている。質問では男性の意見が問われているので、正解は4番。they’ll have to rethink their asking price がヒント。in a flash「すぐに」、now you mention it「そういえば」。
No. 3 2 歳の息子が愛犬と車に閉じ込められているため母親が消防署に電話をしています。状況さえ理解できれば易しい会話です。正解は3番。会話では My two-year-old has locked himself inside my car. だったのが、選択肢では He locked himself inside the car. でほとんど同じ。
No. 4 女性がオフィスを出なければならないのですが、キーワードは“sublease”。これまではテナントからまた借りしていましたが、テナントが全スペースを使うことになりリースの更新がなくなったとの内容。that company’s (= primary tenant) going to let your lease expire の部分がヒントで、正解は2番。expireをis not being renewedに言い換えているのが難しい。subleaseがすぐに理解できるかも合わせ、正答率が低いと思われる問題。pick up「上向く、軌道に乗る」、put out the word that 〜「〜の噂を広める」。
No. 5 大学のキャンパスに喫煙所もなくなり全面禁煙が決定。これまでオフィスで喫煙していた教員にも適用される(that’ll be a casualty of the new policy)が、最後に男性が It might be difficult to enforce, though! と発言。実際に施行するのは難しいだろう、つまりオフィスでは守られないだろう、ということで正解は1 番。質問がimplyで問われているので、会話の内容から推測して、difficult to enforceをmight not obey the rulesと理解しなければならない難問。
No. 6 1年間の海外留学を予定している女性が、銀行口座をどうしたら良いか電話で相談しています。口座状況を把握するのに便利なインターネットバンキングを勧める男性の提案に女性が応じているので、正解は2番。女性の今後の行動を問う質問ですが、会話の流れから女性はこれからインターネットバンキングに申し込むと考えられます。会話の中で、男性がmonitor the balanceと言ったところ、女性はそれをtrack what’s going onに言い換え。
No. 7 男性が使わなくなった携帯電話をリサイクル用に寄付したと女性に話す。正解のヒントは they contain hazardous chemicals(携帯電話には有害な化学物質が含まれている)の部分。正解は3 番。discardがthrow awayに、hazardousがdangerousにそれぞれ言い換えられている。正解しやすい問題。pass on「〜を譲る」。
No. 8 男性が読み終えた小説について話しています。楽しいとは言い難いが、ストーリーも素晴らしく非常に考えさせる小説だったと評価は高い。正解は4番。選択肢のmaking the effortは、会話での I persevered with it. の言い換えです。読むのは大変だったが、苦労して読むだけの価値はあったというのが男性の考え。persevere「耐える、辛抱する」、endorsement「支持、推薦」、give a miss「避ける」、uplifting「気持ちを高揚させる」。
No. 9 男性は仕事のできないシャロンの手伝いをしていたことでウェブサイトにまで手が回らなかったと話しているので、正解は2番。ヒントになるのは、男性の発言 I seem to spend a lot of my time fixing the stuff she’s done, …の部分。選択肢では He has had to cover for … に言い換えられています。revamp「〜を刷新する」、pull one’s weight「自分の役割を十分果たす」、nip 〜 in the bud「〜の芽を摘む、〜を未然に防ぐ」、whine「弱音を吐く」、slack off「義務を怠る」。
No. 10 話題は、クライアントである航空会社の宣伝キャンペーンについて。昨年のキャンペーンは国によっては部分的に変更の必要があり、その分利益が目減りしたことから正解は1番。会話の後半では、今年のキャンペーンについて話されていましたが、質問は昨年のキャンペーンについて。少し戸惑ってしまったかもしれません。on that note「それについては」、mundane「ありふれた」。

Part 1まとめ

 ビジネスシーンばかりでなく、家庭や大学などの場面が混在しているため、会話の冒頭で状況を判断するのが非常に重要でした。会話はゆっくりと読まれているので聴き取りやすく易しい問題もある中で、言い換えが難しかったのが、No. 4、No. 5、No. 8。また、No. 10の3人の会話は情報量が多いので、どの部分が問われるのかが聴いている中では特定しづらく答えにくい問題でした。

Part 2
  1. : The Impact of Asteroids
    No. 11 約6,500万年前に小惑星が地球に衝突したことで恐竜が絶滅したことはよく知られているが、同時に地球からも岩石や破片が宇宙へ散ったと考えられている。近年のコンピューターによるシミュレーションでは、火星や木星の月にまで到達したと示されている。正解は4番。
    No. 12 後半の最初で、Some scientists now believe that … の箇所がそのまま答えになっています。that以下の organisms from Earth may have traveled to other planetsのmay がcouldに変わったのが4番の選択肢。このような言い換えのほとんどされていない正解は非常に珍しい。ここさえ聴き取れれば難なく正解できる問題でした。extremophile「極限性微生物」。
  2. :Tamarisk Trees
    No. 13 アメリカ南東部では、1900 年代初めに外来種であるタマリスクの木が植えられた。地中に深く根ざすことから土壌が安定し、川の侵食を防ぐのに効果的だと考えられた。正解は3番。erosionをbeing washed awayに言い換え。
    No. 14 タマリスクは土壌に塩分を放出し、原生種に被害を及ぼしているとされているが、後半の最初で、the tamarisk has been unfairly targeted. とある。ここだけでも正解できるが、その後でも塩濃度上昇の原因はタマリスクでなく、ダムによる河川のせき止めだと述べられている。正解は1番。to blameは、本文ではaccused、unfairly targetedなど。
  3. : What Sewage Can Teach Us  
    No. 15 ニューヨーク市では、各地の汚水を調査することにより、地域住民の健康状態を把握し、感染症を未然に防ぐこともできると考えている。正解は2番。言い換えも易しく素直な問題。
    No. 16 下水の化学成分の調査が、爆発物の製造などの特定に役立ち、犯罪やテロ撲滅にも利用されるかも知れないことから正解は1番。選択肢のthreats to public safetyは、bomb manufacturingなどの犯罪のこと。
  4. : A New Approach to Foreign Aid
    No. 17 MCC は、貧困対策には経済発展が最も効果的だと考え、民間企業に多くの援助資金を投じている。正解は4番。money = resources、private enterprises = private businesses。
    No. 18 MCC の援助を受けられるのは民主主義国家のプロジェクトのみ。ニカラグア政府は選挙中に反対勢力を制圧したため、被援助国としての資格を失い、MCC からの助成金も取り消された。正解は2番。undemocratic mannerとは、suppressed political oppositionのこと。  
  5. : Nanocellulose
    No. 19 石油製品の代用として注目されるナノセルロース。食用でない植物から作られるため、大量に生産しても食用のセルロース原料には影響がないことが利点と考えられることから、正解は3番。
    No. 20 アメンボをヒントにフィンランドの科学者が作ったナノセルロース・エアロゲルは水中に沈むことがない。buoyant(浮力のある)がキーワードとなり、正解は1番。
Part 2まとめ

 (A)の小惑星の衝突や恐竜の絶滅は英検ではおなじみの話題。(B)、(C)、(E)と合わせて今回は理系のパッセージが多く集められました。どれもゆっくり読まれているのでフォローしやすく言い換えもわかりやすいものばかり。最近ではイギリス人のナレーターが2つのパッセージを読むことも多かったのですが、今回はなぜか登場なし。すべてアメリカの発音でした。

Part 3
  1. No.21
    賃貸アパートを探しています。条件は、1)ベッドルームが3つあること、2)治安が良いこと、3)学区が良いこと、4)家賃の上限は3,000ドル。不動産業者の話から希望に合う物件を選ぶ、Part 3では定番の問題です。
    Riverina Gardens は、良い地域ですが家賃が4,000ドル以上するので除外。Sanford Apartments は同様の地域ですが、家賃が3,000ドル未満なので、正解は2番。Green Mountain Apartmentsは、学区が他より劣り、Forest Villasは治安に問題があります。
  2. No. 22
    スペイン語のTVドラマに英語のスーパーをつける仕事を請け負いました。初稿を見た上司からのフィードバックを聞いた上で最初にすべきことを答えます。特に条件がない珍しいパターンです。
    冒頭の You’ve used authentic medical terminology から1番が除外。さらに、I was impressed by the way you kept the subtitles short から2番も除外できます。修正すべきは患者たちが使用する言葉遣い。ドクターとは違い彼らはもっとカジュアルな話し方をすることから正解は3番。casualをinformalに言い換え。カットされるシーンについては後で考えるとしています。
  3. No. 23
    人事から営業に配置転換を希望しています。社内カウンセラーに相談し、次回までにすべきことを答えます。
    前半で、if you plan to remain with the company but want to change divisions, とあり、人事から営業に移りたい希望はこれに当たります。その後、I’d like you to put some thoughts about what motivates you and any specific objectives you have down on paper. とあることから正解は4番。objectives = goals。
  4. No. 24
    ローストン行きの列車のチケットを予約しましたが、日にちを変更しなければなりません。条件は、1)午前中に到着すること、2)できるだけ安く済ませること。到着時刻とチケットの値段をきちんとメモする必要があります。
    同じ列車(10:30着)のチケットを新たに買うと50ドル。各駅停車だと30ドルで安いですが、到着が13:00なので除外。飛行機は、85ドル、105ドルと高いので、結局変更前と同じ特急列車が最も条件に合う。正解は1番。
  5. No. 25
    5月1日からフルタイムの仕事を始めるためにビザを変更する必要があります。今日は2月15日。入国審査官の指示により、最初にするべきことを答えます。
    前半で、CE-4の書類が必要だとした上で、You have to mail it or take it to your new company, which then has to fill it out. とあることから正解は2番。すべての手続きが完了するには最低1ヶ月かかりますが、まだ仕事を始めるまでには2ヶ月半あるので十分です。

Part 3まとめ

 難易度に大きな変動はありませんが、(G)はこれまでにはあまりなかったSituationで特に条件が提示されていない問題です。忙しかったのが (I)ですが、落ち着いて聴くことができれば無理のない出題。今回は選択肢も全体にPart 3にしては長いので、Situationとともに選択肢を事前に読んでおくことも必須条件でした。また、このPartでもイギリスの発音は聞かれませんでした。

Part 4

 金融サービス業界で在宅勤務をする男性にインタビューをしています。ニューヨークを拠点とする金融会社に勤めていますが、現在は沖縄に住み、アジア太平洋地域などを担当。
No. 26 良き信頼関係(rapport)を構築したのちに、会社に在宅勤務を提案し許可を得たと話していることから、正解は3番。
No. 27 良いチームリーダーの条件について。30年前とは違い、someone who can listen better than they can direct が良いリーダーだと。回答部分の、make my employees ... as autonomous as possible と、to show them how they can best
improve their own decision-making skills から、「部下を自立させるのが良い上司である」だとわかり正解は2番。

Part 4まとめ

 早口の部分もありますが、発音が明瞭で聴きやすい英語でした。また、内容も想定内であることも聴き取りの助けになったのではないでしょうか。選択肢が長めであるため事前にきちんと読んでおく必要はありましたが、それ以外の点では前回よりも解答し易い2問でした。最後まで集中力を途切れさせないことが重要でした。

 

 受験された皆さま、大変お疲れ様でした。今回の本試験問題もどれも興味深く勉強になるものばかりでした。終わった試験問題をそのままにするのではなく、必ず復習をなさってください。きっと英検1 級の面白さがじわじわと感じられることと思います。当校実施の本試験解説セミナーもご利用いただければ嬉しく思います。皆さまの合格を心よりお祈り申し上げます。

(2017/10/18更新)

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