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通訳ガイド(通訳案内士)試験情報



2005年度通訳ガイド(通訳案内士)1次試験分析
[英語編]              
日本語試験編はこちら>>

概観 各大問ごとの分析  大問1> 大問2> 大問3> 大問4> 大問5> 大問6> 大問7>  2005年の結論

■概観
【1】難易度は?
→例年通り

【2】問題量は?
→例年通り

【3】問題傾向は?
<1>英文読解問題が全面的に解きやすくなった。
<2>英文読解問題の題材が全て日本事情に関するものに変わった。
<3>英文読解問題が、《総合問題》、《和訳問題》、《要約問題》と完全な役割分担方式となった。
<4>書かせる分野の難易度としては、大問7の和文英訳が例年より高く、また配点も高くなり(100点満点中44点)、合格に要求される、読む力に対し、書く力のバランス配分が高くなった。
<5>奇問・難問が見られず、全受験生が能力を発揮しやすくなった。
<6>全体を通じて、日本事情に関する知識がさらに必要となった。

【4】総論
次の点において、大幅な改善が見られる。
<1>通訳ガイド(通訳案内士)試験の特質である、日本観光を主眼に置く試験となった。
<2>読ませる・書かせる設問の配点・難易度バランスが取れている。
<3>各設問に明確な分担役割があり、試される力の分野が明瞭である。

■各大問ごとの分析

【大問1】総合読解問題:配点24点
<1>問題分析は?
英文は難解部分や難しい単語・固有名詞も多いが、日本観光に関することなので安心して読める。設問は簡単なものが多いし、配点比率も高いため、ここでしっかり点を稼いでおく必要がある。
<2>差が付く部分
問2の客観問題、問4のfreshwater fishの日本語訳、問5の内容確認問題は落とせない。差が付くのは問1の下線訳問題で、慣用句のnot for nothingを文脈からいかに判断するかである。下線部は4点だが、そのうち3点はこの訳にかかっているはず。


問1下線部本文:Not for nothing is Myoko Kogen a sister city of Zermatt.
解答例:さすがに妙高高原がツェルマットと姉妹都市であるのもうなずける。
@ not for nothingは決まり文句で、「理由のないことではない」や「さすがに〜だけのことはある」の意味。
A notが文頭に出ているため、倒置になっている。


【大問2】英文和訳:配点14点
問題:次の英文を日本語にしなさい。

<1>問題分析は?
英文の難易度・語彙レベルはさほど高くないが、挿入・省略が見られるため、素直な日本語に訳しにくい部分もある。日頃の翻訳経験がモノを言うところ。大きな解釈の間違いは少ないはずだが、それでも、訳落ち、不適切な日本語などで必ず減点箇所は出てくるはず。必須点8、合格には10点以上を欲しいところ。

本文:With the exception of land prices, the costs of goods and services in Japan are not essentially different, relative to income, from the same costs in other developed nations. A good dinner and a night in a hotel, a new stereo-sound system, or tuition in a private school will cost a Japanese family the same proportion of gross income as it would an American family.

解答例:地価を除いて、日本における商品やサービスの所得に対する費用は、他の先進国における同様の費用と基本的には変わらない。良い食事やホテルの宿泊料金、新型のステレオセット、私立学校の授業料などの費用が日本の家族の世帯所得に占める割合は、おそらく米国の家庭の場合と同じ程度であろう。

<2>差が付く部分

relative to income、a night in a hotelなど訳に工夫が必要な部分がいくつかある。また、後半の[A] will cost [B] the same [C] as it would [D]の構文と意味がしっかり把握できたかもポイント。


【大問3】日本事情関連課題英作文:配点12点
問題:あなたの外国人の友人が「単身赴任ってなんですか?」という質問をしてきました。この問いに対して(1)単身赴任の意味を英語で説明し、(2)さらにその社会的背景を英語で説明しなさい。字数制限はないが、与えられたスペースに収めること。

<1>問題分析は?

 配点が12点と例年より2点上がっているところに、通訳ガイド(通訳案内士)試験の日本事情重視傾向が垣間見える。配点 としては、「単身赴任の説明」「社会的背景の説明」の内容に対し、加点評価でそれぞれ3点ずつ、英語表現に対し、減点評価でそれぞれ3点ずつ、計12点と考えるのが妥当だろう。

<2>差が付く部分

 例年より一般的な質問なので回答は作成しやすい。そのため、英語の表現力で差が出ると思われる。内容がしっかりしていれば、6点は獲得できる。それに表現点を加え、8〜9点あたりで合格ラインを争うことになりそうだ。

解答例:Tanshin funin is the practice of workers leaving their families behind when they are assigned to work in a different city or overseas. The practice is common in Japan because it is sometimes quite difficult for the whole family to move to a new city. The family may have already bought a house, or the wife may have a job. There is also a concern about the children's education. On the other hand, refusing an new assignment could be detrimental to one's promotion and future salaries. Some people have no choice but to leave their families behind.


【大問4】英文要約問題:配点10点
問題:以下の文章を、句読点も含めて150字以内の日本語で要約しなさい。

本文省略

<1>問題分析は?

 150語での要約は通訳ガイド(通訳案内士)試験としてはあまり例がない。しかし、英文の量・要約字数は実力を試すには十分であるし、用いられている表現には高度なものもあるため、決して簡単ではない。要約問題は概して平均点が低くなることが 多い上に、要約字数も多いため、合格ラインは7点前後と考えられる。

解答例:愛知万博では様々な未来の技術が紹介され、未来世界を身近に感じることができる。中でも目玉は、掃除、警備、子供の世話、情報提供などの様々な仕事をこなす人間型ロボットだ。複数の言語を話して身振り手振りでショーの案内や挨拶をする小型ロボットや、人間そっくりで日本の若い女性の真似が得意な案内ロボットまでいる。


【大問5】会話文空所補充選択問題:配点8点
問題:以下の英文の空欄に入るべき最も適切な語(句)を(a)〜(d)のなかから1つ選び、その記号を○で囲みなさい。

<1>問題分析は?

 1問1点で8問なので、大した影響力はないが、結構実用的な表現が出ているところが、通訳ガイド(通訳案内士)試験の今後の方向性を示しているように思える。

<2>差が付く部分

 会話に慣れている人であれば、5問は正解できるだろう。合格のためにはプラスアルファで6〜7問の正解が欲しい。

問題本文

(1) While you are here, I'll take you ( ).

(当地にいらっしゃる間私が案内しましょう。)

(a)around (b)in (c)off (d)with

正解:(a)

以下省略


【大問6】時事・通訳ガイド(通訳案内士)用語英訳問題:配点20点
問題および解答例

(1)(地震による)震災:earthquake disaster

(2)人身売買:human traffic

(3)(宅配便などの)着払い:cash on delivery

(4)つまようじ:toothpick

(5)養殖魚:farmed fish

(6)郵便為替:postal money order

(7)親善大使:goodwill ambassador

(8)独立行政法人:independent administrative agency

(9)遺失物取扱所:lost and found

(10)人間国宝:living national treasure

<1>問題分析は?

 例年通りの出題パターンであるが、今年の方が一般の使用頻度が高い語がより多いように思えるし、言葉を見て、英語的な発想で書けば自然と正しい訳になるものが多い。そのため、単語リスト暗記派よりも英文多読派のほうが力を発揮しやすいだろう。

<2>差が付く部分

 震災、人身売買、養殖魚などは英文多読派、つまようじ、遺失物取扱所などは単語リスト暗記派に有利。一部のスペルミスなどには部分減点が適応されるという前提で、6問正解、さらに部分点を合わせ、14〜16点あたりが合否を争うラインかと思われる。


【大問7】 和文英訳問題:配点12点
問題:次の日本語の文章を英語に訳しなさい。

本文:日本人は旬を大切にしている、といいながら、実は和食は旬を軽んじているように思われてなりません。野菜や果物など、まだ持ち味を十分出し切っていないときに早々ととってしまいます。その上、たいして美味しくないのに、季節はずれの希少価値のせいで値段がばか高い。ヨーロッパのほうがずっと旬にメリハリがあります。初夏のアスパラガス、秋のきのこや野生の鳥獣、冬の牡蠣や帆立貝。考えただけでも口につばが出てきます。日本は帆立貝なんて一年中ありますが、これは冷凍技術の進歩によるものにすぎず、福音かどうかわかりません。

<1>問題分析は?

 難易度は例年になく高いし、文章も長い。また、配点も例年より2点上がっている。意味を優先して訳語を考えなければならない部分も多いし、食材の名前も英語で書ける必要もあるため、十分な点を稼ぐにはかなりの知識と経験が必要かと思われる。

<2>差が付く部分

 ざっと見ただけでも、「旬を大切にする」「旬を軽んじる」「持ち味を十分出し切る」「季節外れの希少価値」「旬にメリハリがある」「口につばがでてくる」「福音かどうかわからない」など、直訳ができない表現が多い。ただし、これらの表現は直訳ができないゆえに、柔軟な英語的発想力があれば、様々な英語に訳すこともできるだろう。その柔軟さがこの問題で有利になれる鍵である。この難易度からして、6点取れればまずまず。合否の分かれ目は8点前後と思われる。

解答例:Although the Japanese say they make much of the seasons of food, I can't help but think that Japanese food, in reality, makes light of the seasons. Vegetables and fruits are, for example, are harvested well before they have reached maturity. In addition, out of season foods, though they often don't taste very good, are sold at rip-off prices because of their rarity. European cuisines actually place more emphasis on seasonality by far. The thought of asparagus in early summer, mushrooms and wild game in autumn, and oysters and scallops in winter makes my mouth water. Scallops are available in Japan throughout the year, but it's due to refrigeration technology, and is not necessarily a good thing.


■2005年の結論

1番の英文読解総合問題の設問が簡単であったために、全体的に難易度が下がった感を与えがちだが、英文の質や他の問題などを見るとそうでもない。
また、日本文化・英作文重視傾向を考えると、英語を読む問題が難易度1ポイントダウン、英語を書く問題が難易度1ポイントアップで相殺され、よりバランスが取れた問題になっている。

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2005年度通訳ガイド(通訳案内士)1次試験分析
[日本地理・歴史・一般常識編]

全体の傾向
日本地理> 日本歴史> 一般常識>



■全体の傾向

  
地理、歴史、一般常識ともに中学で学ぶ基本知識を応用したものが多くなった。雑学的な詰め込みよりも「基本+応用」の組み合わせが正解を導く鍵となる。

 また、設問に「次の県は〜」「次の国際関係に〜」などの設問内容が明記されており、英語問題同様、各大問の役割と分野が明確になった。

 いずれの分野にも平均的な知識が要求されており、学習した分だけ得点できるようになったことや、設問分野・難易度にばらつきがあまり見られなくなったことが朗報である。

 国際観光振興機構の発表によると、日本地理・歴史・一般常識試験の合格点の目安は「各教科50点以上、合計200点以上」である。


■日本地理

■概観

1】難易度は?
→むずかしめ

【2】問題量は?
→多め

【3】問題傾向は?
例年は8割程度確実に得点できる分野だが、今回は合格者でも7割程度であろう。これまでの観光地理に加え、緯度・経度や産業分布図などが出題され、難易度が高くなったように見える。しかし、いずれも中学で学ぶ基本知識の応用で、基本を学習した人であれば、7割程度は何とか達するはずである。


■各大問ごとの分析

【大問1】配点65点
地名・地形・位置関係を問う問題であるが、男鹿半島北端の入道崎が北緯40度であること、並びに、中学地理で学ぶ「時差と日付変更線の知識」にある、日本標準時=東経135度(兵庫県明石市あたり)であることがわかっていれば8割程度正解できる。

問題
(1)北海道をのぞいて全国で面積が最も大きい。県の北部を北緯[ア   ]線が通っている。県庁は県の中央部に細長く伸びる[イ   ]内の[ウ   ]にある。太平洋側の三陸海岸は、出入りの複雑な[エ   ]式海岸である。

解答
(1)岩手県 [ア]40度 [イ]北上盆地 [ウ]盛岡市 [エ]リアス

以下省略


【大問2】配点20点
国立公園名とキーワードを合致させる、通訳ガイド(通訳案内士)試験の日本地理問題の基本中の基本。得点を与えるための問題であり、全問正解が望ましい。20点満点であるため、この時点で、大問1と合わせて70点を超えることになる。

問題
(1)修験道 ヤマザクラ 林業地域 那智滝

解答
吉野熊野国立公園


【大問3】配点15点
日本の工場やコンビナートの分布図を見て、工場名、コンビナート名を合致させるものだが、選択肢が10もあり、難易度はきわめて高い。海岸地域に密集しているもの、密度が全体的に高いもの、沖縄と北海道に存在するかどうかなどを配慮し、選択肢にある産業で有名な都市を探しながら解いていくしかないだろう。

 しかし、配点は15点と対全体比率が低く、出題者側の立場に立てば、得点を阻止する意図よりも、受験者に通訳ガイド(通訳案内士)試験の難易度を誇示する意味合いのほうが強いように見受けられる。

問題・解答省略


■日本歴史

■概観

【1】難易度は?
→やさしめ

【2】問題量は?
→例年通り

【3】問題傾向は?
一部を除いて中学校で学ぶ日本歴史の知識で十分にカバーできる。例年だと、よくできる人で7割得点が目標だが、今回はそれ以上得点できる人も多いだろう。このレベルであれば、地理の難易度とバランスが取れているように思える。
今回は目標を少し高めにして、75点以上で十分としておくべきだろう。


■各大問ごとの分析

【大問1〜3】配点各10点で合計30点
大問1は仏教関係、大問2は歴史に関係のある都市、大問3は絵画名と作成者で、通訳ガイド(通訳案内士)試験の定番問題ばかりである。大問1の仏教関係は全問正解が必須。

問題
(1)日本の曹洞宗の開祖で、栄西に学んだ後、只管打坐の禅を唱え、永平寺を拠点にして修行に励んだ。

正解:道元

以下省略


【大問4】配点15点
江戸時代の大名・政治機構・貨幣に関する問題だが、歴史教科書を学習した人なら、常識の範囲で容易に判断できる問題もある。

問題
(1)15代将軍徳川慶喜は、何藩藩主の子として生まれたか。

正解:水戸藩

以下省略


【大問5】配点10点
戦乱と関係人物を結びつける問題だが、難易度は低い。特に「応仁の乱」と「壬申の乱」は通訳ガイド(通訳案内士)試験の定番で、必ず正解してほしい。

問題
(1)応永の乱

正解:足利義満

以下省略


【大問6】配点10点
内閣とその時代に起こった出来事、締結・調印した条約などに関する問題だが、戦前と戦後の内閣が入り乱れているので難易度は高い。

問題
(1)第2次大隈重信内閣

正解:第1次世界大戦参戦

以下省略


【大問7】配点10点
国際関係に関する設問だが、いずれも基本知識の範囲。「パリ講和会議の首席全権」だけやや難しいが、消去法を使えば正答は分かる。

問題
(2)第1次世界大戦のパリ講和会議に、日本の首席全権として派遣されたのは誰か。

正解:西園寺公望

以下省略


【大問8】配点10点
文学作品に関する問題だが、各2点5問中、間違いは2問以内にしておきたい。

問題

(1)「伊豆の踊子」の作者は誰か。

正解:川端康成

以下省略


【大問9】配点15点
最後は、寺院・神社の都道府県を答えるものだが、最後にボーナスポイントという感じで各3点5問、15点満点である。いずれも常識の範囲なので正解したいが、増上寺は地方によっては馴染みがない方もいらっしゃるかもしれない。

問題
(1)増上寺

正解:東京都


■一般常識

■概観

【1】難易度は?
→むずかしめ

【2】問題量は?
→多め

【3】問題傾向は?
確かにテーマはどれも一般常識なのだが、設問が難しいし、数値関係も選択肢の幅が小刻みで選びにくい。日本地理70点、日本歴史75点であれば、最低55点を獲得すれば何とかなるので、失点を少なくするという気持ちで解いて行く必要があっただろう。


■各大問ごとの分析

【大問1】配点25点
雇用情勢に関する問題で、25点満点である。常識で答えられるものもあるが、やはり全体的に難しい。

問題・解答省略


【大問2】配点25点
日本の経済と環境問題に関する設問で、25点満点である。温室効果ガスの国別削減割合目標に関するところなど、一つ間違えると連鎖的にズレが生じるため、大量失点となる可能性もある厳しい問題である。

問題本文
「工業化の進展は人類社会に多大な便益をもたらしてきたが、同時に地球環境問題を引き起してきた。とくに20世紀末には、二酸化炭素等の[ A ]が、地球を温暖化し自然の生態系等に悪影響を及ぼすおそれがあることが問題となってきた。

正解
[A]温室効果ガス

以下省略


【大問3】配点30点
万博、文化、習慣に関する雑学で、各3点10問、30点満点。ほとんど勘勝負という問題もあるが、配点が高いので5割の15点は確保しておきたい。

問題本文
(1) 2005年には、愛知県で万博(国際博覧会)が開幕した。万博は、19世紀中ごろに[ 1]で開かれたのが最初である。

正解:ロンドン

以下省略


【大問4】配点20点
就職試験などによく見られる雑学タイプの一般常識だが、簡単な問題も散見されるので、5割は確実に取れるはず。

問題本文
(1)成田国際空港は、建設に際し激しい反対運動があり、1966年の計画決定から開港までに12年の年月が経過した。また、反対運動は現在でも続いており、当初の計画は未完成である。この反対運動は、地名をとって[ ]闘争と呼ばれる。

正解:三里塚

以下省略

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